狙っていたスタートダッシュで荒川 豊が今季3勝目

  • 開催場所:スポーツランド菅生
  • 開催日:2022年11月13日(日) 〜 2022年11月13日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 北日本 NDクラブマン Rd.4

11月13日、ロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズを締めくくる第4戦が宮城県のスポーツランドSUGOで開催された。今回はエントリー2台というNDクラブマンクラスだったが、戦いは最後までヒートアップ。予選ではライバルの後塵を拝した23号車の荒川 豊が、決勝では狙っていたスタートダッシュで逆転。そのまま逃げ切って今季3勝目を達成した。

●予選
2022年のロードスター・パーティレースⅢも、いよいよシーズン終盤を迎えることとなった。しかも10月最終週の東日本シリーズ最終戦(筑波)から、このSUGOの前の週にジャパンツアーの第5戦(西日本の第4戦とダブルタイトル)が岡山で開催され、さらに翌週にもジャパンツアーの最終となる第6戦(もてぎ)という4連戦となっている。

秋も深まったSUGOではコースサイドの木々の紅葉も進み、公式予選は8時30分からの15分間。ピットでの計測では気温12℃/湿度78%/路面温度15.8℃というコンディションで走行が始まった。クラブマンクラスでは12号車の矢島貴子が最初から積極的にアタックを開始して、3周目に1分50秒323を記録。ちなみに矢島はDSCがオンのまま走行しているが、「やはり介入するとエンジンの回転が抑えられてしまうので、極力DSCが作動しないような走らせ方を研究しています」とのこと。
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一方で荒川は2週間前の筑波の予選で愛車をクラッシュさせてしまい、決勝はスタートできなかった。修復も間に合わず、この日シリーズクラスに出場している上田純司のスペアカーを急遽レンタルして参戦にこぎ着けている。今年5月、SUGOと筑波のクラブマンで2週連続の優勝を果たしている実力者とはいえ、慣れないクルマでのアタックのせいかベストは1分50秒667まで。この日の第1ラウンドの戦いでは、矢島に軍配が上がった。

●決勝
予選後のSUGOの上空からは青空が消え、雲の量が増えたが雨の気配はなかった。コンディションは気温18℃/湿度66%/路面温度22.0℃に変わった。4番グリッドを獲得したシリーズクラスのマシンがオイル漏れのために決勝はリタイア。そのため予選タイム順に繰り上がって、矢島は7番グリッド、荒川は8番グリッドからのスタートになった。

1周のフォーメーションラップののち、12時29分に10灯のレッドシグナルがブラックアウト。と、いきなりシリーズクラスの最前列で順位が入れ替わったが、後方でも大きなドラマが発生した。「苦手なので失敗しそうで怖いです」と訴えていた矢島の不安は現実となり、出足は今ひとつ。逆にひとつ後方のグリッドの荒川が抜群のスタートダッシュを見せて、1コーナーまでに逆転に成功した。
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こうなれば、キャリアに勝る荒川がリードを広げていくのかと思われたが、矢島がピタリと後方に張り付いて離れない。1周目を0.880秒差で通過した矢島だが、その後も1秒以上にギャップが広がることはなかった。逆に5周目終了時点では0.618秒差まで接近し、8周目は0.549秒差、さらにチェッカーを受けた9周目終了時点では0.428秒差まで迫るも、逆転の匂いがするほどには至らなかった。
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●優勝した荒川選手コメント
「矢島さんが離れてくれるどころか、むしろ追い詰められて、ずーっとバックミラーばかり見ていました。今年のSUGOは楽しめましたが、筑波で関さんに勝つまで、まだ(クラブマン)卒業宣言は許してください」
タイヤについては
「今日が5戦目で最後になりますが、それでも一番美味しいぐらいでした。ウチの軽カーにも履かせたいなと思っているくらい、気に入っています」

2022年のパーティレースの戦いも、いよいよファイナルが間近に迫ってきた。翌週の日曜日、11月20日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで、ジャパンツアーシリーズの最終となる第6戦が行われる。


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レース結果

コース:スポーツランド菅生

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2022/11/13
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:2
  • 完走:2
  • (3.586km x 9laps = 32.274km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 23 荒川 豊 BS Bridgestone ホーショーロードスター 9 16'49.206
2 12 矢島 貴子 BS Bridgestone チーム テラモス ロードスター 9 16'49.634