デビュー3戦目の松田友明がクラス4番手から奇跡の大逆転

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2022年06月26日(日) 〜 2022年06月26日(日)
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6月26日、岡山国際サーキットでロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第2戦が行われた。NDクラブマンクラスは124号車の松田友明が歴史に残る快挙を達成。クラス4番手の17番グリッドからのスタートながら、オープニングラップで5台を抜いて一気にクラス2位に浮上。2周目にトップの座を奪って、デビュー3戦目での初優勝を成し遂げた。

●予選
4月の開幕戦では、125号車の村上雄飛がデビュー戦での優勝を果たした西日本シリーズのクラブマンクラス。今回もエントリー10台中、3名が初参戦となった。3ショット写真の左から順に59号車の村上元気、68号車のヤマナカキョウスケ、150号車のタカオミツトシが、新たなパーティの仲間に加わった。
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公式予選は9時25分からの15分間で、シリーズクラス13台と合計23台の混走で争われた。この時間帯までのサーキット上空は曇り空で、気温23.9℃・湿度68%・路面温度30.2〜30.9℃というコンディション。序盤、先頭グループが約10台のダンゴ状態となって緊張感が漂ったが、次第に各車の間が空いてクリーンなアタック合戦に突入していく。

クラブマンクラスの予選では、ふたりの若い“村上”が鎬を削った(ちなみに親戚ではない)。まずは今日がデビュー戦の23歳、村上元気(以下、元気)がいきなり2分00秒185を記録。これに対して、4月の開幕戦クラブマンクラスでデビューウインを果たした125号車の村上雄飛(以下、雄飛)が2分00秒236で肉薄。その後もチャンスをうかがい、終盤のアタックで1分59秒806まで一気に削り込むことに成功。26歳の雄飛が2戦連続でクラストップタイムをマークして、総合でも10位となった。
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クラス2番手は元気となるも、総合では15位。つまりシリーズクラスの4台が間に入ることになった。以下、38号車の中村 進、124号車の松田友明、60号車の黒田行治が総合でも16位から18位で続いた。なお117号車の高田 将はブレーキにトラブルを抱えて予選中にコースアウトを喫してリタイア。残念ながら決勝に駒を進めることはできなかった。

●決勝
予選終了後のサーキットはやや気まぐれな空模様で、晴れたり曇ったりを繰り返しながらも気温は徐々に上昇。決勝レースの直前には気温28.2℃・湿度58%・路面温度45.2〜46.2℃となった。15時38分にオールレッドの5連シグナルが消えて、22台が一斉にスタート。

今回の決勝は序盤から大きく順位が動いた。とくに後方では、とんでもない下克上ドラマが勃発。クラブマンクラストップの10番グリッドからスタートした雄飛は、シリーズクラスの1台に抜かれて総合11位で戻ってくるが、その背後に迫っていたのは松田。なんと17番グリッドから、わずか1周で5台をパスしてのジャンプアップだった。松田は続く2周目のバックストレートで早くも雄飛をロックオン。ヘアピン進入でインを奪って、ついにクラストップの座まで上り詰めた。
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もちろん抜かれた雄飛とて、勝負を諦めるはずがない。3周目終了時点では松田のリードはわずか0.377秒と、直後に食らいついていた。ところが背後にはシリーズクラスの強者たちもいて、一瞬の隙を突いて来る。4周目にはシリーズクラスの67号車・鎌田昌弘が、5周目には同じく58号車・桂 涼が雄飛に襲いかかって抜いていく。雄飛も諦めずに桂を7周目には抜き返すが、もはやここまで。デビュー3戦目の松田が、鮮やかすぎる逆転劇のシナリオを完成させた。

もうひとりの村上、元気はオープニングラップでふたつ順位を落とし、キャリアに勝る同じクラスの中村に先行を許してしまったのが痛恨だった。ただ4周目からは中村を射程圏にとらえ、ファイナルラップでなんとか抜き去って3位の座は確保した。
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以下、規定により4位の中村までが入賞となった。
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52歳の松田は以前シビックレースに参戦。公式戦はおよそ20年間のブランクの後、昨年の西日本最終戦でパーティレースにデビュー。いきなりクラブマンクラスで2位に入賞したが、今年の開幕戦は悔しい4位だったとのこと。3戦目での優勝で、今後はシリーズ戦でも活躍が期待される。

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●優勝した松田選手コメント
「予選では離されてしまったけど、せめて表彰台を目指そうと序盤からプッシュする作戦でした。でもスタートは失敗気味でダメかと思っていたら、2コーナーのイン側からアトウッドまでで一気に抜くことができました。奇跡みたいです。次の岡山はシリーズ戦に挑戦してみようと思います」

タイヤについては
「このクルマのパワーに対してはグリップも十分だし、剛性感もあってコントローラブルなところはいいと思います。欲を言えば気持ち溝が少なめだと、もっと嬉しい気がします」


西日本シリーズの第3戦はここ岡山国際サーキットで、夏休み中の8月21日にスケジューリング。またパーティレースの次の戦いは早くも翌週の7月3日、大分県のオートポリスで「ジャパンツアーシリーズ」の第3戦が予定されている。21年目にして、ついに初めての九州上陸だ。

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レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2022/06/26
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:9
  • 完走:9
  • (3.703km x 8laps = 29.624km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 124 松田 友明 BS Bridgestone Nextロードスター 8 16'28.439
2 125 村上 雄飛 BS Bridgestone ガレージ山根ロードスター 8 16'29.026
3 59 村上 元気 BS Bridgestone ガレージ山根ロードスター 8 16'33.832
4 38 中村 進 BS Bridgestone Shooting ロードスター 8 16'34.107
5 60 黒田 行治 BS Bridgestone kuro稲R_GYロードスター 8 16'34.725
6 170 桑野 祐希 BS Bridgestone スピリットEOFロードスター 8 16'39.692
7 75 水野 智文 BS Bridgestone TCHKロードスター 8 16'40.108
8 150 タカオ ミツトシ BS Bridgestone レイジー ロードスター 8 16'53.433
9 68 ヤマナカ キョウスケ BS Bridgestone クリーンクルこうちロードスター 8 17'39.468