松原泰世がデビュー1周年の記念日を優勝で飾る
- 開催場所:筑波サーキット
- 開催日:2022年05月05日(木) 〜 2022年05月05日(木)
5月5日の「こどもの日」、21年目を迎えたロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズが茨城県の筑波サーキットで開幕。21台で争われたNDクラブマンクラスは、昨年のこのレースでデビューした155号車の松原泰世がポールtoウィンで優勝を果たした。
●予選
パーティレース生誕の地である筑波の賑わいはやはり別格で、NDクラブマンクラスもシリーズ戦とは別々に開催される。今回もルーキー6名を含む21台と盛況だった。その初参加は、28号車・大高一乃/41号車・的場雅仁/65号車・長谷川敏一/94号車・小山政則/135号車・ザバツキ ルーカス パベル/151号車・T.Sakamotoの6選手だ。
公式予選は8時30分からの15分間。コンディションは気温20.8℃・路面温度30.0℃・湿度61%で、開始早々は全体的ににタイムが低調だった。昨年の最終戦で初優勝を飾った42号車の小林浩暢が1分11秒904で唯一12 秒の壁を破って、暫定トップに立つが、4分を過ぎた頃からモニターが動き出す。まずは昨年の第3戦ウィナー、95号車の梅原祐一がアタック1周目に1分11秒236を叩き出す。
これに刺激を受けたせいかは不明も、ルーキーの的場がアタック2周目に1分11秒695という好タイムを記録。さらに松原が同じくアタック2周目に1分11秒084でラップモニターの最上段に浮上。松原はここからが圧巻で、次の周も11秒094だったが、1周のクーリングを挟んだアタック5周目に1分10秒859まで刻んで勝負あり。まもなく9分という段階でタイムを削ってくるタフさを見せた。
最終的に、唯一の1分10秒台の松原がポールを獲得。梅原は前述のタイムは走路外走行で抹消されたが、ほぼ同じセカンドベストの1分11秒257で2番グリッドは確保。ルーキーの的場が3番グリッドで、一昨年の最終戦で勝っている198号車・山口 聡が1分11秒717をアタック7周目に叩き出して4番グリッドを獲得。以下、冒頭の小林が1分11秒746まで刻み、23号車・荒川 豊の1分11秒804、181号車の横田大樹までが1分11秒台を記録した。
●決勝
15ラップの決勝レースは予定より少し遅れ、11時7分にローリング方式でスタート。コンディションは気温24.4℃・路面温度45.2℃・湿度44%となっていた。
ポールの松原は順当にポジションをキープするも、後続では波乱が起きた。イン側のマシンがオープニングの1コーナーでアウト側の前に続々と潜り込むことに成功。松原に続いて戻ってきたのが、3番グリッドの的場と5番グリッドの小林で、アウト側フロントローの梅原はふたつポジションを失って4位で通過し、山口もひとつ落として5位。イン側の7番グリッドだった横田は目前の荒川を抜いて6位に浮上した。
ここから初参戦の洗礼を受けたのが的場だ。3周目には小林に、4周目には梅原という優勝経験者にパッシングを許して徐々に後退。11周目には一気に12位までポジションを失うという、厳しいデビュー戦となった。一方で、初めてトップを走った松原の冷静な試合運びが際立っていた。3周目に2.0秒のギャップを築いた後、結局最後まで2位の小林との差は2秒台をキープ。決して無理をせず、首位に立ったアドバンテージを最大限に活かす見事なマネージメントだった。
ポディウムの松原の両脇には2位の小林と3位の梅原。つまり昨年の第3戦と最終戦のウィナーを従えての初優勝だった。昨年のこの大会でデビューした松原は予選4番手ながら、決勝は接触のためわずか1周でレースを終えている。ところが今年は西日本シリーズ開幕戦のクラブマンで2位に入賞。2戦連続のポディウムを経験し、飛躍の年になりそうな予感大だ。以下、4位には荒川、5位に山口、6位に横田となり、ここまでが入賞となった。
●優勝した松原選手コメント
「今回は練習からいい感触で“ポールから勝つ”と宣言していたので、有言実行できてよかったです。でも予選ではもっと早い段階でタイムを出したかったし、決勝後半ではタイヤも使い切っちゃった印象で、もっと上手くなりたいですね」
東日本シリーズの第2戦は2週間と少しの間隔で、ここ筑波で5月22日に開催予定。またロードスター・パーティレースⅢの次の戦いは5月15日、スポーツランドSUGOで北日本シリーズの第2戦がスタンバイ。ちなみにジャパンツアーシリーズは7月3日のオートポリス(大分県)の第3戦まで、少しインターバルが開いている。
MOTOR SPORTS
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ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2022/05/05
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:21
- 完走:19
- (2.045km x 15laps = 30.675km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 155 | 松原 泰世 | BS | CR55ロードスター | 15 | 18'08.034 | ||||||
2 | 42 | 小林 浩暢 | BS | boobooロードスター | 15 | 18'10.328 | ||||||
3 | 95 | 梅原 祐一 | BS | ユニステージロードスター | 15 | 18'13.688 | ||||||
4 | 23 | 荒川 豊 | BS | ホーショーロードスター | 15 | 18'18.047 | ||||||
5 | 198 | 山口 聡 | BS | ユニバーサルツインロードスター | 15 | 18'21.292 | ||||||
6 | 181 | 横田 大樹 | BS | クロノスPmGMロードスター | 15 | 18'22.166 | ||||||
7 | 113 | 高居 慎司 | BS | TRES ロードスター | 15 | 18'25.637 | ||||||
8 | 169 | 國井 宏樹 | BS | kunishouロードスター | 15 | 18'26.637 | ||||||
9 | 151 | T.Sakamoto | BS | NRS ROADSTER GT3 | 15 | 18'33.815 | ||||||
10 | 79 | 小林 秀樹 | BS | ケータツ&アネモネロードスター | 15 | 18'37.726 | ||||||
11 | 65 | 長谷川 敏一 | BS | NejiDas ロードスター | 15 | 18'42.847 | ||||||
12 | 41 | 的場 雅仁 | BS | gssRacingロードスター | 15 | 18'44.003 | ||||||
13 | 114 | 相馬 勉 | BS | CRーロードスター | 15 | 18'48.387 | ||||||
14 | 85 | 市川 潤 | BS | ND5 ROADSTER | 15 | 18'49.914 | ||||||
15 | 148 | 間下 博寿 | BS | -Jin-ロードスター#148 | 15 | 18'54.296 | ||||||
16 | 135 | ザバツキ ルーカス パベル | BS | MALUSAKAロードスター | 15 | 18'54.780 | ||||||
17 | 12 | 松本 正弘 | BS | チーム テラモス ロードスター | 15 | 18'55.500 | ||||||
18 | 28 | 大高 一乃 | BS | pttモタスポ部ロードスター | 15 | 19'10.448 | ||||||
19 | 70 | 塚本 明善 | BS | おじじロードスター | 14 | 18'27.432 | ||||||
- | 138 | 佐藤 喜洋 | BS | -Jin-ロードスター#138 | 1 | DNF | ||||||
- | 94 | 小山 政則 | BS | マツダ ロードスターND | DNS |