SUGOで輝いた石塚崇宣がデビュー3連勝を達成
- 開催場所:モビリティリゾートもてぎ
- 開催日:2023年06月18日(日) 〜 2023年06月18日(日)
6月18日、栃木県のモビリティリゾートもてぎではロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第3戦が開催。NDクラブマンクラスを制したのは28号車の石塚崇宣。4月のスポーツランドSUGOでは別のクルマをレンタルしてデビューし、ダブルヘッダーを2連勝している逸材が、これで無傷の3勝目となった。
■予選
もはや梅雨が明けたかと思わせるような“もてぎ”で、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第3戦が行われた。全国を転戦するシリーズの3戦目ということで今回は選手全員が経験者だったが、8時20分からのブリーフィングにはマツダからカスタマーサービス本部の油目雅史アシスタントマネージャーが初登壇。「今日は皆さん熱中症に注意して、バトルを楽しんでください」と挨拶された。
NDクラブマンクラスのエントリーは今回6台だったが、2号車の鷲尾拓未が残念ながら欠場。出走5台になったので、JAF戦の規定により入賞は2位までという狭き門をめぐる争いになった。9時10分から20分間の公式予選には、シリーズクラスと混走で合計22台が臨んだ。コンディションは気温24℃/湿度65%/路面温度45.8℃と、路面温度の高さが際立っていた。
さて、予選では4月の北日本クラブマンで開幕2連勝を達成したルーキー、石塚が序盤からクラストップタイムを連発。アタック3周目に記録した2分32秒051は、総合でも7番手という好タイムだ。これに続くクラス2番手は52号車の古田孝一でタイムは2分33秒010、同じく3番手は23号車の荒川 豊で2分34秒721。タイムは少し離れているが、グリッドは14番と15番で隣り合って決勝に駒を進めた。135号車・ZAWADZKI LUKASZ PAWEは19番グリッドから、173号車・三島 勉は21番グリッドから、決勝での巻き返しを期することになった。
■決勝
決勝は12時34分にスタートが切られた。ジャパンツアーシリーズなので、ローリングスタートで7ラップのバトルが開始された。上空は薄い雲で覆われ、これが少しは太陽を遮ってくれる効果はあったようで、気温は30℃にとどまっている。ただし湿度は51%まで下がり、路面温度は52.8℃まで跳ね上がっている。
まずは7番グリッドだったクラブマンクラスのトップ、石塚がグイグイと加速。2コーナーの立ち上がりでは一時、総合4位まで浮上してみせる。このあたりは4月の北日本シリーズ第1戦がジャパンツアーの開幕戦とダブルタイトルだったため、ローリングスタートの経験が活かされたところだろう。ただ、その後はシリーズクラスの実力者たちがテールに張り付くと、無理せず先に行かせるフェアプレーも披露。オープニングラップは総合6位で通過した。一方、クラス2番手を争った古田と荒川は今回、はっきりと明暗が別れた。すぐ後ろの16番グリッドだったシリーズクラスの73号車・鈴木 篤に荒川が抜かれてしまったのだ。
昨年、グレートパーティレーサー賞を受賞したキャリアを誇る鈴木に前に行かれてしまっては、クラブマンで優勝経験を持つ荒川とて、攻略するのは至難の技。もちろん荒川も最後まで諦めずに僅差で追ったが、再逆転はならず。つまり、古田との直接対決に持ち込むことはできなかった。
こうしてクラブマンクラスは、石塚がデビューからの3連勝で優勝。2位にはベテランの古田が入賞し、3位の荒川も暫定表彰のポディウムには登壇。反則スタートを犯してしまったZAWADZKIがドライブスルーペナルティを消化したこともあり、三島の方がクラス4位で先にチェッカーフラッグを受けた。
優勝した石塚選手コメント
「今日の決勝は総合の3位も一時見えて、シリーズの皆さんと一緒にたくさん走れたので、この経験を次に活かしていきたいです」
タイヤについて
「今日で4戦目ですが、決勝も後半になってペースが上がったみたいで、一番いい状態だったかも。ますます好きになりました」
次の戦いの舞台は、7月23日の十勝スピードウェイ。なんと北海道で初めてのパーティレースが、ジャパンツアーシリーズの第4戦として開催される。
MAZDA MOTOR SPORTS
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MAZDA ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/
MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/
BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/
決勝
- 開催日:2023/06/18
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:5
- 完走:5
- (4.801km x 7laps = 33.607km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 28 | 石塚 崇宣 | BS | CP和光三差製作所ロードスター | 7 | 18'01.933 | ||||||
2 | 52 | 古田 孝一 | BS | RSPECステージロードスター | 7 | 18'21.821 | ||||||
3 | 23 | 荒川 豊 | BS | ホーショーロードスター | 7 | 18'27.993 | ||||||
4 | 173 | 三島 勤也 | BS | エスアールアセットロードスター | 7 | 18'49.421 | ||||||
5 | 135 | ZAWADZKI LUKASZ PAWE | BS | MALUSAKAロードスター | 7 | 19'02.988 |