デビュー4戦目の鷲尾拓未が見事なパフォーマンスで初優勝

  • 開催場所:富士スピードウェイ
  • 開催日:2023年09月24日(日) 〜 2023年09月24日(日)
2023年ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーRd.6 富士 NDクラブマン

2023年のロードスター・パーティレースⅢもいよいよ終盤戦に突入。全国を転戦するジャパンツアーシリーズも9月24日に、静岡県の富士スピードウェイでラス前の第6戦が開催された。NDクラブマンクラスを制したのは2号車の鷲尾拓未。東日本NDシリーズで今年デビューしたルーキーだが、通算4戦目にして堂々の初優勝を飾った。

◆予選
今回のエントリーはNDクラブマンに12台、NDシリーズに21台で合計33台。第2戦の筑波ラウンドに次ぐ台数が集まった。クラブマンクラスの69号車・酒井 仁、153号車・平田 剛、169号車・中根 淳、214号車・山元貴之が今回初参加だ。恒例により4名の選手がブリーフィングの席で挨拶すると、ほかの参加者たちから歓迎の温かい拍手が送られた。
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前日は時おり激しい雨に見舞われたが、この日のスピードウェイは秋らしい絶好のレース日和で、霊峰・富士も姿を見せた。路面もドライに回復し、気温16℃・湿度69%・路面温度18.6℃という条件で、7時55分から20分間の公式予選が始まった。アウトラップが計測対象にならない富士では、先頭で入ったマシンでも実際にタイムが出るのが4分40秒過ぎ。2号車の鷲尾拓未がいきなり2分14秒790のクラスレコードで、序盤はなんと総合でもトップに躍り出た。クラス2番手と3番手にはキャリア豊富な2名が続いた。まずは52号車の古田孝一が2分15秒403で総合14位、続いて126号車の川島 修が2分16秒330で総合21位となった。さらにクラス4番手からは今回デビュー組の平田→酒井→山元という順で総合23位から25位というグリッドを獲得し、ルーキー同士の争いが展開された。ちなみに鷲尾はアタックを続けた結果、最後の最後にタイムを再び更新。2分14秒207で、総合でも7位という快挙を達成している。

◆決勝
7周で争う決勝は10時58分にスタートが切られた。コントロールライン上部のアーチにはパーティレースのロゴと文字が鮮やかに表示され、気温19℃・湿度62%・路面温度33℃というまずまずのコンディション。このクラブマンクラスでは、7番グリッドを獲得した鷲尾の優位は動かないところ。なにせクラス2番手の古田との間に6台ものシリーズクラスを挟んでいたから、気落ちにも余裕があったものと思われる。
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さらにオープニングラップでは、鷲尾は同じガレージからエントリーしたシリーズクラスの28号車・石塚崇宣に進路を譲って8番手で通過している。ところがこの日、石塚の調子が今ひとつと見るや、その後は再び前に出てシリーズクラスの上位陣の集団に徐々に追い付いて見せる。今年デビューしたルーキーとは思えない見事なパフォーマンスだった。一方でクラブマンの2位争いは終盤にバトルが勃発。実は鷲尾同様に間に6台のクラス違いを挟んでいた古田だったが、序盤に大きく順位をドロップしてしまい、いきなり同クラス3番手の川島が背後に迫る展開になった。それでも5周目までは2秒台半ばのギャップを維持。このまま順位も安泰かと思いきや、6周目の1コーナーからの立ち上がりで、前を走るシリーズクラスが姿勢を乱したことで古田が失速。これで川島が2位に浮上するが、古田もファイナルラップの1コーナー進入で再逆転。クラブマンでは複数回の表彰台経験を持つ古田が、キャリアに勝るベテランの意地を見せた。
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さらに4位以下も順位が動く展開となった。予選ではクラス4番手と健闘したルーキーの平田だが、オープニングの第3セクターで2速から3速へシフトアップするところで1速に入れてしまうミスを連発。これでクラス4位にはベテランの46号車・北田辰男が浮上し、同じくデビュー戦の山元、そして平田という順番になった。ただ、ここから平田が徐々にペースをアップ。まずは山元を抜き返し、さらに終盤には北田をもパッシング。最後は平田→北田→山元という順でゴールして、この3名までが規定により入賞となった。
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今年の東日本シリーズでは、デビュー戦からNDシリーズクラスに挑戦してきたのが鷲尾。決勝のリザルトも9位→6位→8位だから、決して内容も悪くない。それでも今回はバーチャルの世界でも走り込んだ富士というチャンスを活かそうと、クラブマンクラスに初めてエントリー。明らかに「今回は勝ちにいかせてください!」というメッセージが見え隠れしていたが、見事に有言実行を果たした。
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優勝した鷲尾選手コメント
「実車の速度感にようやく慣れてきました。練習では雨ばっかりだったので、今日は楽しかったです。次の筑波からはシリーズの皆さんにまた胸を借りたいと思っています」
タイヤについて
「バーチャルの世界との違いを一番痛感する部分です。熱が入る前と後ではグリップはもちろん、ヨレやズレみたいなのが出るので、これを克服していきたいです」

これで今年のジャパンツアーシリーズは最終の第7戦を残すのみとなった。11月4日の土曜日に西日本シリーズの第4戦とダブルタイトルで、岡山国際サーキットにて開催される。またパーティレースの次の戦いは10月14日の土曜日、スポーツランドSUGOで北日本シリーズの第3戦が予定されている。

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レース結果

コース:富士スピードウェイ

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2023/09/24
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:12
  • 完走:12
  • (4.563km x 7laps = 31.941km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 2 鷲尾 拓未 BS Bridgestone CP大泉三差製作所ロードスター 7 15'53.551
2 52 古田 孝一 BS Bridgestone RSPECステージロードスター 7 16'13.949
3 126 川島 修 BS Bridgestone OKER MS ロードスター 7 16'15.502
4 153 平田 剛 BS Bridgestone ロードスター 7 16'27.853
5 46 北田 辰男 BS Bridgestone CTMサプライ・ロードスター 7 16'28.898
6 214 山元 貴之 BS Bridgestone ガレージヨシシタ ロードスター 7 16'29.142
7 230 佐野 隆之 BS Bridgestone ユニバーサルツインロードスター 7 16'36.220
8 108 市川 潤 BS Bridgestone ND5 ROADSTER 7 16'43.349
9 101 新井 和樹 BS Bridgestone Never Quit ロードスター 7 16'47.314
10 69 酒井 仁 BS Bridgestone 高砂エアテックROADSTER 7 16'49.467
11 107 上田 誠 BS Bridgestone MPSロードスター 7 16'53.144
12 189 中根 淳 BS Bridgestone C2Rロードスター 7 16'53.650