井尻薫が連勝記録を更新し、V5も達成!

  • 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2023年10月29日(日) 〜 2023年10月29日(日)
2023年ロードスター・パーティレースⅢ 東日本シリーズRd.4 NCシリーズ

2023年のロードスター・パーティレースⅢも、いよいよフィナーレに突入。10月29日には東日本シリーズの最終となる第4戦が、茨城県の筑波サーキットで開催された。参加15台のNCシリーズクラスを制したのは86号車の井尻薫。今季はわずか2戦のみの参戦にとどまったが、デビュー以来のポールtoウインの図式は不変。ライバルたちの取りこぼしに乗じて、自身もビックリの5度目の王座にも輝いた。

◆予選
第2レースのNCシリーズ公式予選は9時25分からの15分間。9時30分の時点で気温12.6℃/湿度93%/路面温度15.7℃という、フルウエットのコンディションだ。今年はスーパー耐久レースと重なったため、開幕戦以来となる86号車の井尻薫が貫禄を見せた。最初のアタックの1分17秒台から加速して、次の周に記録したタイムが1分16秒641。その後は結局誰も、この16秒台を出すことができない。
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続いたのが、井尻が欠場した第2戦と第3戦で2連勝した168号車の森本進一(ただし現状のランキングは井尻と同点の5位)で、ベストは最初のアタックで記録した1分17秒680だった。
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グリッド2列目は逆に、最後までアタックを続けてタイムを削ってきた2名が獲得した。195号車の中島優太と85号車の本田真哉で、ベストラップは1分17秒756と1分18秒136。
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そして5番グリッドはシリーズ3位で臨んでいる13号車・田宮駿、6番グリッドは104号車の内海由多加が続いた。
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なお、ポイントリーダーの163号車・石浜一樹は予選では12位、ランキング2位の139号車・新田孝太郎も予選8番手という不本意なアタックに終わった。

◆決勝
第2レースのNCシリーズ決勝は13時18分にスタート。
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レース中の13時30分の気象条件は気温17.5℃/湿度76%/路面温度22.0℃。ポールの井尻は順当に先頭をキープ。逆に2番グリッドの森本はホイールスピンが大きく、2列目の中島や本田に何度か並びかけられるが、なんとか耐え切って2位のまま戻ってきた。ところが、2周目から3周目にかけて見せた森本のパフォーマンスは迫力満点。井尻とのギャップも1周目の1.122秒から0.918秒、0.559秒と詰め寄って、一気に緊張感が漂った。
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一方で、その後方の3台には試練が待っていた。密かに逆転を狙っていた中島はスタート手順違反(グリッドでの作業)があったとして、決勝レース開始早々に5秒のタイムペナルティがアナウンス。本田はセッティングが裏目に出たのか、徐々に路面状況が回復してきた後半にペースが上がらない。さらに5番グリッドからスタートした田宮は、4周目に一気に2台を抜いて3位に浮上。これでランキング3位の座から逆転してのチャンピオンは確実になったと思いきや、序盤のバトルで接触を犯していたことが判明した。
6位を争う大集団でのバトルも、このレースの見所のひとつになった。先頭は156号車の保科大樹で、62号車・松浦俊一/157号車・西澤嗣哲/163号車・石浜一樹/139号車・新田孝太郎/7号車・佐久間行雄という合計6台が数珠つなぎになった。この中でも激しくプッシュしてきたのが、ポイントリーダーで臨んだ石浜だ。9周目に西澤を抜き、10周目には松浦もパッシング。ところが他車への接触を起こしていて5秒加算のペナルティ。もちろんノーポイントとなって、戴冠の夢は叶わなかった。
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話をトップ争いに戻そう。序盤は井尻の背後に迫った森本だが、その後は勢い余って姿勢を乱すシーンが複数回。ミスのない周回では差を詰めるものの、約1秒のロスを4周目と8周目、さらに10周目と犯してしまっては、ライバルを楽にするばかりだ。最後は3.788秒という十分なリードを保って、井尻がデビュー以来の連勝記録を更新した。3位の田宮は順位こそ認定されるが、痛恨のノーポイント。
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以下、4位の中島、5位の本田、6位の松浦までが入賞だ。大混戦の中、シーズンベストでフィニッシュした松浦にも拍手を送りたいと思う。
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そしてなんと、今年の東日本NCシリーズもチャンピオンは2戦2勝で40ポイントを獲得した井尻に決定した。最終戦でボーナスのみの加算となった新田は1ポイント、井尻と同じく2勝して全戦ポディウムに立った森本も2ポイント及ばない。
優勝してした井尻選手コメント
「今日は毎周コンディションが変わる難しいレースでした。直前まで悩んだセッティングも少し外してしまったようで、序盤は森本さんの方が速かったですよね。でも本当にこのレースは勉強になります」
タイヤについて
「路面状況が変わらない場合、予選ではドライでもウエットでも最初の1〜2周でタイムを出さないといけないので、そこがまたチャレンジングですよね」

2023年のロードスター・パーティレースⅢも、残すところは2戦のみ。早くも次の週末となる11月4日の土曜日に、ジャパンツアーシリーズの最終戦とダブルタイトルの西日本シリーズ第4戦が、岡山国際サーキットにて行われる。


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