大好きな雨でペースを取り戻した長南伸次がデビューウイン

  • 開催場所:十勝スピードウェイ
  • 開催日:2024年08月11日(日) 〜 2024年08月11日(日)
2024年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.4 NDクラブマン

8月11日、JAFツーリングカー選手権のタイトルがかかる「ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズ第4戦 in 十勝」が、北海道の十勝インターナショナルスピードウェイで開催された。3台という少数精鋭の戦いとなったNDクラブマンクラスでは、地元・北海道から初参戦した220号車の長南伸次が予選でクラストップを獲得。決勝でもその順位を守って、堂々のデビューウインを達成した。

今回のエントリー台数はNDクラブマンが3台、NDシリーズが15台の計18台。クラブマンクラスはそのうちの2名、220号車の長南伸次(写真中央)と268号車の竹本尚史(同右)が北海道から初出場だ。
長南は「パーティレースには初参加ですけれども、楽しんで終わりたいです」と、竹本は「地元十勝からの参加です。クラッシュして皆様の足を引っ張らないようにしたいと思います」と、それぞれ意気込みを語った。
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7時40分から行われたブリーフィングでは、マツダのブランド体験推進本部・ブランド体験ビジネス企画部・モータースポーツ体験グループの廣田賢興氏が登壇。
「ロードスター・パーティレースの“競い合いを楽しむ”というグラスルーツのコンセプトを思い出していただいて、他の選手へのリスペクトも忘れずに、ぜひクリーンなレースを楽しんでください」と挨拶された。
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●予選
台風5号の接近もあり、コース上空は一面雲に覆われていた。公式予選は9時10分にオンタイムで始まっての15分間。体感的には少し肌寒い状況で、手元の計測では気温22.8℃/湿度60%/路面温度28℃。朝はくもりの状態で天候が持っていたが、予選直前からパラパラと雨が落ちてきたのが気がかりだった。幸いにして予選アタックが終了するまでは、ほぼドライの路面で走行できた。クラブマンンクラスでは、初参戦の長南がアタック2周目に記録した2分44秒387でトップ。これは総合では14位となり、7列目のアウト側から決勝をスタートすることになった。クラス2番手は同じくルーキーの竹本で総合では16位。そして69号車の酒井 仁が総合18位で予選を通過。つまり長南と竹本の間と、竹本と酒井との間にも、それぞれシリーズクラスが1台ずついるというグリッドになった。

●決勝
雨は決勝前には一度上がったため、レギュレーションにしたがって全車ソフトトップを開けたオープン状態で決勝のグリッドに向かった。手元の計測では気温23.7℃/湿度62%/路面温度37.8℃。気温に変動はないものの、朝とは逆に蒸し暑さが増した体感だ。今回は全長5100m近くに及ぶフルコース(グランプリコース)を使用し、9周で争う。
オンタイムの11時35分にフォーメーションラップがスタートしたが、ここで天候が変化。
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霧雨が降り始めて、ワイパーを動かす選手も見受けられた。それでもジャパンツアー恒例のローリングスタートには大きな混乱もなく、クラブマンクラスでトップの長南も、グリッド通りの総合14位でオープニングラップを通過していく。クラス2番手で出た竹本も順位をキープして走っていたが、2周目に前を走るシリーズクラスの1台をパッシング。
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これで総合順位でも長南の次という直接対決に持ち込めたが、あいにくの雨が追撃の勢いに水を差したかもしれない。
というのもレース途中から、長南は竹本に対するリードを拡大。さらに前方で順位を入れ替えながらバトルしていたシリーズの2台を徐々に射程に収めていく。最後は112号車の本山賢一郎を0.427秒差まで追い詰めて、決勝を走り終えた。以下、竹本が総合順位をひとつ上げてクラス2位でフィニッシュ。酒井も少しずつコースにアジャストし、ベストラップは竹本と遜色ない2分45秒台を刻んで完走を果たしている。
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規定により賞典は優勝の長南のみに与えられるが、3名全員が暫定表彰式には登壇してシャンパンファイトを楽しんだ。
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優勝した長南選手コメント
「最初は周りが速くて、付いていくのが精一杯。さらに取っ散らかってしまって、前とも離れてしまいました。ただ、そのタイミングで雨足が強くなると前との差が縮まってきて、順位は変わらなかったのですが、無事にそのままチェッカーまで楽しく走れました。実は雨が好きで、“降ってくれないかなぁ”なんて思っていました」
タイヤについて
「ラジアルタイヤでサーキットっていうのが、そんなに経験はありませんが、思いのほか良い手応えで走ることができました。決勝は途中から雨になりましたが、グリップが思いっきり変わることもなく、走りやすかったです」

次回のジャパンツアーシリーズ第5戦は9月28日の土曜日に、三重県の鈴鹿サーキットでスーパー耐久シリーズのサポートレースとして開催予定だ。また直近のパーティレースは北日本シリーズで、9月1日の日曜日に宮城県のスポーツランドSUGOで行われる。

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レース結果

コース:十勝スピードウェイ

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2024/08/11
  • 天候:Cloudy-Rain
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:3
  • 完走:3
  • (5.091km x 9laps = 45.819km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 220 長南 伸次 BS Bridgestone マルテンサイトロードスター 9 25:01.732
2 268 竹本 尚史 BS Bridgestone NT ROADSTER 9 25:19.239
3 69 酒井 仁 BS Bridgestone 高砂エアテックROADSTER 9 25:52.083