元ホームコースの桂 涼がぶっちぎりのクラス優勝!

  • 開催場所:鈴鹿サーキット
  • 開催日:2024年09月28日(土) 〜 2024年09月28日(土)
2024年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.5 NDクラブマン

三重県の鈴鹿サーキットで9月28日の土曜日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第5戦が行われた。2002年に始まったパーティレースだが、F1日本グランプリも行われる鈴鹿では初めての開催だ。11台で争われたNDクラブマンクラスには、ふだんは各地区のシリーズクラスで活躍している実力者も登場。そのひとり、58号車の桂 涼がかつてのホームコースで輝きを見せた。

この週末の鈴鹿ではスーパー耐久シリーズも開催。国内の主要自動車メーカーが切磋琢磨するST-QクラスにMAZDA SPIRIT RACINGの2台が出場したほか、ST-5クラスには多くのロードスターやMAZDA2(デミオ)などのプライベートチームも参戦。パーティレースのジャパンツアーも当然、より多くのレースファンや関係者から注目を浴びる戦いになった。
7時から行われたブリーフィングには、マツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部モータースポーツ体験グループの久松忠輝マネージャーが登壇。
「記念すべき鈴鹿での初開催に、多くのエントリーをありがとうございます。世界的にも有名なコースを思う存分楽しんでください」と挨拶された。

●予選
本日の鈴鹿は曇りがちで、いつ雨が降ってきてもおかしくない状況だった。公式予選は8時30分からの20分。1周が約6kmと長いこともあって、いつもの予選よりプラス5分のアタックが許された。直前のパドックで計測したコンディションは気温26℃/湿度63%/路面温度28℃。
クラブマンクラスでは今回、58号車の桂 涼が予選から輝いた。ベストラップの2分46秒152は総合でも16位という大健闘。クラス2番手は2分47秒727を記録した110号車の末金孝夫で、総合では26位。つまり決勝のグリッドでは、間に9台のシリーズクラスを挟むことになった。ちなみに桂はふだん西日本のNDシリーズに参戦し、入賞も果たしている。末金に至っては2020年に同シリーズでチャンピオンを獲得しているのだが、今シーズンの成績が今ひとつで、今回はクラブマンでの参戦となった次第だ。
以下、3番手は142号車の石井和仁でタイムは2分47秒843で末金に続く27番グリッドを獲得。彼は今年の北日本シリーズ第3戦のクラブマンで優勝している。さらに1台のシリーズクラスを挟んで、111号車の藤井涼太、124号車の松田友明、96号車の伊辺 剛が29番から31番のグリッドで決勝をスタートすることになった。この3名も西日本NDシリーズが主戦場で、松田は今年の開幕戦で9位フィニッシュ。ちなみに今回クラストップの桂はこのレースでは10位だった。

●決勝
8ラップの決勝レースはほぼオンタイム進行の13時09分に戦闘開始。ジャパンツアーシリーズなので、ポールシッターがイン側に位置する2列の隊列を組んでからのローリングスタートが採用された。手元で計測した直前のコンディションは気温31.4℃/湿度46%/路面温度34.7℃で、雨の気配はなくなった。
クラブマンクラスの先頭でスタートした桂は、すぐ前のグリッドだった88号車の本多永一を抜いて総合15位でオープニングラップをクリア。
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ところが2番手争いでは、いきなり事件が発生した。まず石井がスタートダッシュで末金を追い抜くと、その先のヘアピンで藤井と松田も末金に襲いかかった結果、行き場を失った末金はコース外に。
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まさに不運の連鎖がチャンピオン経験者に訪れた。さらに松田が藤井をかわしてクラス3番手に浮上している。
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その後も桂は西日本で6度の王座を誇る本多の前を走り続けて、結局は総合14位でチェッカー。同クラスのファステストラップも記録している。また2位の座も石井が守り切ってフィニッシュした。
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ただし3位争いはオープニングラップの後もバトルが継続。3周目には藤井が松田を抜き返したが、その次の周に再び松田が前に出て逃げ切り、鈴鹿のポディウムに立つことに成功した。
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以下、クラス4位の藤井と5位の伊辺も最後は0.579秒差に接近。今回のクラブマンは出走11台につき、規定により5位の伊辺までが入賞となった。
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優勝した桂選手コメント
「実は鈴鹿は昔、FJ1600に参戦していたホームコースなんですが、ここの表彰台は初めてなので感慨深いです。あと、岡山ではレジェンドと言うべき本多さんの前でフィニッシュできたことも嬉しい経験でした」
タイヤについて
「いいところを使えた時は速いのですが、難しいですね。季節とか、減り方とか、雨だったりとか、考えないといけないことが一杯あります」

次のパーティレースは10月19〜20日に静岡県の富士スピードウェイで開催される「MAZDA FAN FESTA 2024 at FUJI SPEEDWAY」のメインメニューのひとつとして、ジャパンツアーシリーズの第6戦が19日の土曜日に行われる予定だ。
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レース結果

コース:鈴鹿サーキット

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2024/09/28
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:11
  • 完走:11
  • (5.807km x 8laps = 46.456km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 58 桂 涼 BS Bridgestone サンデボーテG山根ロードスター 8 24'16.056
2 142 石井 和仁 BS Bridgestone ジルコンサンドロードスター 8 24'23.769
3 124 松田 友明 BS Bridgestone Matsuba ロードスター 8 24'28.369
4 111 藤井 涼太 BS Bridgestone 来夢ミカサ貿易ロードスター 8 24'29.973
5 96 伊辺 剛 BS Bridgestone NDロードスター 8 24'30.552
6 110 末金 孝夫 BS Bridgestone K-MAX電材一番ロードスター 8 24'38.685
7 12 梶 忠光 BS Bridgestone KJR ロードスター 8 24'39.034
8 193 ガク BS Bridgestone MA人倶楽部ロードスター 8 24'47.759
9 176 小畑 和也 BS Bridgestone のの井自動車ロードスター 8 24'57.857
10 174 佐野 哲也 BS Bridgestone プリプリプリティーロードスター 8 25'06.683
11 201 山中 恭輔 BS Bridgestone コックピット55ロードスター 8 25'20.284