2024年ロードスター・パーティレースⅢ 北日本Rd.3 NDクラブマン

7月21日、宮城県のスポーツランドSUGOでロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ第3戦が開催。出走3台と少数精鋭の戦いとなったNDクラブマンクラスだが、昨年から参戦を開始した142号車の石井和仁が輝いた。予選からシリーズクラスの強豪たちに割って入り、決勝でもライバルを寄せ付けずに圧勝劇を飾った。

今回のエントリーはNDシリーズクラスに10台、NDクラブマンクラスに3台の合計13台となった。そして唯一の初出場がクラブマンクラスの28号車・能勢健一朗。実は彼は、マツダファン・サーキットトライアルでは愛車のRX-8で常に上位を争っている実力者のひとり。朝一番のブリーフィングでは、「レースにもロードスターにも慣れていないので、ご迷惑をかけないように頑張ります」と、頭を下げて謙虚に挨拶した。

●予選
公式予選は8時30分からの15分間。本日のSUGOは青空が広がり、暑くなりそうな気配が濃厚だった。走行直前のピットでは気温24.0℃／湿度85%／路面温度37.2℃を計測。陽が当たっているコース上の路面では、一番高いセクターでは39.9℃にも跳ね上がっていた。石井は最初のアタックで1分49秒354をいきなり記録。シリーズクラスの上位陣の一部は1分48秒台に突入していたが、十分に戦える存在感を示した。石井はさらに1分49秒278までタイムを削ってアタックを終えた。
一方で、サーキットでのタイムアタックについては十分すぎるキャリアを誇るのが能勢。この予選も最初から1分50秒760というベストラップをいきなり記録。ただし、その後のタイムアップは果たせずに終わった。もう1台、69号車の酒井 仁は昨年からパーティレースに参戦を開始したジェントルマン。予選では3周目にマークした1分51秒543がベストとなった。結局、シリーズクラスのマシンにアクシデントなどがあり、石井が大健闘の7番グリッドを獲得。能勢が10番グリッド、酒井が11番グリッドで決勝をスタートすることになった。

●決勝
9ラップの決勝レースはほぼオンタイムで進行し、12時28分に10灯のレッドシグナルが消えて戦闘開始となった。直前のコンディションは気温28℃／湿度65％／路面温度53. 4℃。
ちょうど雲が日差しを遮るタイミングが重なり、わずかだが気温も路面温度も下がった状況でのバトルになった。
クラブマンクラストップの石井は無難にスタートを決めたが、9番グリッドだったシリーズクラスの112号車・本山賢一郎にイン側を突かれると無理せずに進路を譲った。
一方でクラス2番手の能勢と3番手の酒井は、予選で重量違反に問われたシリーズクラスの121号車・巳ノ瀬健太のロケットスタートに唖然。巳ノ瀬はあっという間に2台とも抜き去って1コーナーに消えていった。これもいい経験になったことだろう。

巳ノ瀬は2周目にはシリーズクラスの1台と石井も抜き去っていくが、石井の後方にはもう1台のシリーズクラスが残って、能勢と酒井が勝負をかける状況には持ち込めない。というか、決勝のベストラップが1分50秒台前半の石井と、かろうじて1分51秒を切った能勢、そして1分51秒台半ばの酒井というデータが示す通り、このクラブマン3台は徐々に離れていく展開となった。それでも、3台全員がクリーンなレースを展開し、無事にチェッカーフラッグを受けた。

優勝した石井選手コメント
「去年から参戦を始めて、もう11戦目になります。今年は鈴鹿のジャパンツアーに出場するのが目標でしたが、表彰台に立ったのも初めてで、今日はいい記念になりました。鈴鹿までに、また練習を重ねていきたいです」

パーティレースの次の戦いは早くも次週。7月26日の土曜日に茨城県の筑波サーキットで、東日本シリーズの第2戦が行われる。また、8月11日の日曜日には、北海道の十勝スピードウェイで、ジャパンツアーシリーズの第4戦が開催予定。そして北日本シリーズの最終となる第4戦はここSUGOで、9月1日の日曜日に決戦の時を迎える。


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MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
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