MAZDAワークスドライバーの関 豊が3年ぶりに優勝!

  • 開催場所:スポーツランド菅生
  • 開催日:2024年07月21日(日) 〜 2024年07月21日(日)
2024年ロードスター・パーティレースⅢ 北日本Rd.3 NDシリーズ

7月21日、宮城県のスポーツランドSUGOでロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズ第3戦が開催。チャンピオンを争うNDシリーズクラスでは、スーパー耐久ではマツダワークスのMAZDA3のステアリングを握るプロドライバーの関 豊が優勝。ポイントランキングでも逆転で首位に立った。

●予選
今回のエントリーはNDシリーズクラスに10台、NDクラブマンクラスに3台の合計13台となった。公式予選は8時30分からの15分間。本日のSUGOは青空が広がり、暑くなりそうな気配が濃厚だった。走行直前のピットでは気温24.0℃/湿度85%/路面温度37.2℃を計測。陽が当たっているコース上の路面では、一番高いセクターでは39.9℃にも跳ね上がっていた。
まずは先頭でコースインした117号車の石谷豪志が、1分48秒446というタイムでトップに立った。石谷は開幕2連勝を果たしたポイントリーダーだが、ゼッケンは118号車から変更になっている。これに続いたのがランキング7位の71号車・登坂 紀で、タイムは1分48秒670。さらにランキング6位の91号車・沢崎祐一が1分48秒407を叩き出してトップに浮上。石谷と沢崎は1アタックだけで、一度ピットに戻って待機に入った。さらに少し遅れてタイムアタックに入ったのは、ランキング3位の16号車・上田純司。1分48秒268で一気に最上段に顔を出した。
そして予選開始11分が経過する頃に、ランキング2位の127号車・関 豊と、今回は急遽スポット参戦となった128号車・石塚崇宣がようやくアタック。4月の開幕戦でポールを獲得している関だが、今回はアタックラップで走路外走行を犯してしまったこともあり、7番手にとどまった。一方で石塚は昨シーズン、クラブマンクラスで4戦全勝。しかも第3戦ではシリーズクラスを含めた総合優勝という実績を誇っている。今回は前日になってのエントリー変更だったが、タイムは1分47秒976。文句なしのトップタイムで、ポールポジション獲得となった。
整理すると、石塚と上田が最前列。以下、沢崎と石谷が2列目からのスタートで、登坂とランキング4位の31号車・和光博紀が3列目となった。ただ、残念ながら石谷は予選の最終盤にSPアウトで姿勢を乱して、マシンの右サイドを激しくヒット。決勝への出走を断念した。さらに121号車の巳ノ瀬健太は最低重量違反で予選タイム抹消の処分が決定。ただし嘆願書の提出により、最後尾グリッドからの決勝スタートが許された。

●決勝
9ラップの決勝レースは予定よりわずかに遅れ、12時28分に10灯のレッドシグナルが消えて戦闘が開始。直前のコンディションは気温28℃/湿度65%/路面温度53. 4℃。ちょうど雲が日差しを遮るタイミングが重なって、わずかだが気温も路面温度も下がった状況になった。石谷がリタイアしたことを反映し、4番グリッドは予選5位だった登坂にあてがわれ、以下も1グリッドずつ繰り上がってのポジションからのスタートとなった。
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ポールの石塚をはじめ、上田、沢崎、登坂までの4台はグリッド順の通りにオープニングラップを戻ってきた。一方で(繰り上がって)6番グリッドだった関は、ひとつ前の和光を加速で上回って5位に浮上。さらに9番グリッドだった112号車の本山賢一郎も2台をゴボウ抜きして7位にジャンプアップ。
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最後尾からの出走が認められた巳ノ瀬も2ポジションアップし、その後も追撃態勢を維持していく。2周目以降、さらにペースを上げてきたのが関。スーパー耐久ではマツダワークスのMAZDA3のステアリングを握るプロドライバーだが、パーティレースは今回欠席となった三差康弘のコーチングを兼ねてのチーム(イナトミガレージ)としての参戦だ。2周目にS字の先で登坂を抜いて4位に浮上すると、4周目にはトップ集団に追いついて、4台がひと塊のバトルに突入する。
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6周目の1〜2コーナーで沢崎のアウト側から並走状態に持ち込み、次の3コーナーでイン側からノーズを先に出す理想的なシナリオで3位に。さらに8周目にもまったく同じようなカタチで上田をもパッシング。これでイナトミガレージ勢の1-2体制が構築されることになった。
レースは結局このまま、石塚が先頭でチェッカーフラッグを受けた。以下、関と上田までが暫定表彰式に登壇。
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さらに沢崎、本山、登坂という順にゴール。規定により入賞は5位の本山までとなるかと思われた。
ところが、レース後の車検で石塚のマシンに車両規定違反(キャンバー角)が判明して失格に。つまり優勝は関となり、2位には上田。沢崎が3位に繰り上がり、4位の本山、5位の登坂までが同様に入賞となった。
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2021年の北日本シリーズ開幕2連勝以来、久しぶりの優勝となった関選手コメント
「チームメイトが残念な結果となりましたが、新型車のセッティングが進んだことも含めて、今後に活かしていきたいと思います。あくまでコーチング優先ですが、最終戦も出場予定なので、チャンピオンも目標に据えたいと思います」
タイヤについて
「実は予選では走路外のミス以前に、内圧を低めに冒険しすぎて失敗してしまいました。そこを反省して再調整したら、決勝ではしっかりパフォーマンスを発揮してくれました」

本日の結果、北日本シリーズはポイントリーダーの座が変わった。関が54ポイントでリーダーに浮上。これに上田が48ポイントで続いて、石谷は40ポイントのまま3位に後退した。
パーティレースの次の戦いは早くも次週。7月26日の土曜日に茨城県の筑波サーキットで、東日本シリーズの第2戦が行われる。
また、8月11日の日曜日には、北海道の十勝スピードウェイで、ジャパンツアーシリーズの第4戦が開催予定だ。そして北日本シリーズの最終となる第4戦はここSUGOで、9月1日の日曜日に決戦の時を迎える。

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レース結果

コース:スポーツランド菅生

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2024/07/21
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:9
  • 完走:8
  • (3.586km x 9laps = 32.274km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 127 関 豊 BS Bridgestone 334プロジェクトロードスター 9 16'35.282
2 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 9 16'36.122
3 91 沢崎 祐一 BS Bridgestone DELTAロードスター 9 16'39.924
4 112 本山 賢一郎 BS Bridgestone 九州美包ロードスター メッカ 9 16'45.527
5 71 登坂 紀 BS Bridgestone Moty'sJFSロードスター 9 16'48.001
6 121 巳ノ瀬 健太 BS Bridgestone ミノセGCロードスター 9 16'48.115
7 31 和光 博紀 BS Bridgestone KENMoty'sロードスター 9 16'48.685
8 200 YOSHIKI BS Bridgestone ジャスミン ロードスター 9 16'53.231
- 117 石谷 豪志 BS Bridgestone ダイバパワーラブカロードスター DNS
- 128 石塚 崇宣 BS Bridgestone 334プロジェクトロードスター DQ