波乱の展開も、最後は小野佳寿美の2年連続優勝で幕

  • 開催場所:富士スピードウェイ
  • 開催日:2025年03月16日(日) 〜 2025年03月16日(日)
2025年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.1 NDクラブマン

静岡県の富士スピードウェイで3月16日の日曜日、2025年のロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズが開幕。出走12台のNDクラブマンクラスは波乱の展開となったが、優勝したのは254号車の小野佳寿美。終わってみれば、昨年10月の富士ラウンドに続いての2年連続優勝となった。

全国を転戦するジャパンツアーシリーズの第1戦が、今年は富士スピードウェイで行われることになった。
8時10分からのブリーフィングの冒頭、マツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部モータースポーツ体験グループの後藤憲吾主幹が
「今日はあいにくのヘビーウエットになってしまいましたが、開幕戦の皆さんの走りをワクワクしながら拝見したいと思います」と挨拶された。
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エントリーはNDシリーズに18台、NDクラブマンに14台で合計32台。なんと8名が初参戦のルーキーだ。
クラブマンクラスにはゼッケン順に39号車の武藤亘輝、50号車の田窪寿保、84号車の浦田光正の3名が初出場。
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恒例により、ひとりずつがマイクを持って自己紹介と意気込みを語ると、先輩たちから温かい拍手で迎えられた。
後藤主幹のスピーチにもあった通り、この週末の天候は荒れ模様。前日の午後には一時激しく雪が降り、練習走行がキャンセルされたほどだった。
ただ不幸中の幸いと言うべきか、雪は前夜のうちに雨に変わったが、本日のスピードウェイはフルウエット。

●予選
9時5分から20分間の公式予選が始まった時のコンディションは気温4.0℃/湿度88%/路面温度0.5℃。
残念ながらクラブマンクラスの2台が欠場して、30台がアタックに出撃していった。
最初のアタックで2分31秒172、さらに次の周で2分28秒962と削ってクラストップに立ったのは254号車の小野佳寿美。
彼は昨年の富士クラブマンで優勝しているほか、ロードスターカップにも参戦して表彰台に立つなど、いわばホームコースの利がある存在だ。
ところが中盤に入ると参戦2年目の20号車・秋葉英貴が2分28秒012で小野を上回り、さらに2分27秒993という総合でも7位の好タイムでトップを確定。
これに初参戦の浦田光正が2分28秒228で続いて、同じグリッド4列目で決勝をスタートすることになった。
以下、小野が総合では10位、280号車の平田 剛が総合14位、28号車の竹田和憲が総合20位、12号車の梶 忠光が総合22位というポジションで決勝に進んだ。

●決勝
10ラップの決勝は、ほぼオンタイムの13時44分にローリング方式でスタートが切られた。直前に計測したコンディションは気温6℃・湿度82%・路面温度10.6℃。
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このデータからも、わずかだが回復の傾向にあることが見て取れる。まずオープニングラップは、初参戦の浦田がひとつ順位を上げてクラストップに浮上。逆に7番グリッドだった秋葉は総合9位まで後退した。
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ところが3周目あたりから秋葉が浦田の背後に迫ると、5周目に浦田が大きく順位を落とすことになり、クラストップは秋葉の独走状態になった。
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レースが折り返して後半に入ると、クラス2番手をめぐるバトルが激化。小野と平田に先ほどの浦田も絡んで、順位が目まぐるしく変わった。
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しかしながら終盤はその集団から平田が抜け出して、クラス2番手の座を確保。秋葉に続いて平田の順でチェッカーフラッグを受けた。
ところが決勝中に計測された最高速度が車両規定(ECU)違反となる数値だったために、秋葉と平田が揃って失格の処分を受けることになった。
その結果、3番目にチェッカーを受けた小野が繰り上がり、暫定表彰のポディウムの段階でも優勝ということで頂点に立った。
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同じくその時点では浦田が暫定2位、竹田が暫定の3位で表彰を受けたが、浦田のマシンが再車検で最低重量違反となり失格。
これにより正式結果では竹田が2位に、3位には梶が繰り上がってのJAFメダル獲得となった。
以下、4位に初参戦の武藤、5位には81号車の川島 修、6位には46号車のRYUZABUROが入賞という結果に終わった。
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甲信マツダに勤務する小野だが、レース活動はあくまでプライベートとのこと。
「棚ボタみたいな勝利ですみません。山梨からなので今朝は雪で来られないかとヒヤヒヤでしたが、ラッキーでした。10万kmを超えてくたびれてきたので先日、自分でエンジンを載せ替えた効果がありましたね」と振り返った。
タイヤについて
「まだまだ勉強中ですが、表彰を待っている時にライバルの皆さんから聞いた話がヒントになりました。今日一番の収穫かもしれません」と微笑んだ

パーティレースの次の戦いは、3月30日に岡山国際サーキットで行われる西日本シリーズの開幕戦となっている。またジャパンツアーシリーズの第2戦は宮城県のスポーツランドSUGOで4月6日、北日本シリーズ第2戦とのダブルタイトルで開催予定だ。

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レース結果

コース:富士スピードウェイ

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2025/03/16
  • 天候:Rain
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:12
  • 完走:9
  • (4.563km x 10laps = 45.63km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 254 小野 佳寿美 BS Bridgestone DIYガレ小瀬ULロードスター 10 25'08.214
2 28 竹田 和憲 BS Bridgestone CP大泉pttロードスターRB 10 25'18.676
3 12 梶 忠光 BS Bridgestone KJR ロードスター 10 25'44.792
4 39 武藤 亘輝 BS Bridgestone ZORAロードスター 10 25'54.774
5 81 川島 修 BS Bridgestone スクーデリアOKRロードスター 10 26'14.959
6 46 RYUZABURO BS Bridgestone Dゼロポイントワンロードスター 10 26'23.558
7 107 上田 誠 BS Bridgestone MPSロードスター 10 26'24.315
8 94 小山 政則 BS Bridgestone コリーヌ ロードスター 10 26'48.917
9 50 田窪 寿保 BS Bridgestone ヴァルカナイズ・ロードスター 9 25'10.213
- 20 秋葉 英貴 BS Bridgestone AUTOCAFEロードスター DQ
- 280 平田 剛 BS Bridgestone IDS NIWA Rロードスター DQ
- 84 浦田 光生 BS Bridgestone ACP ロードスター DQ