北海道から参戦の長南伸次が2年連続優勝を達成!

  • 開催場所:十勝スピードウェイ
  • 開催日:2025年08月03日(日) 〜 2025年08月03日(日)
2025年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.5 NDクラブマン

北海道の十勝インターナショナルスピードウェイにて8月3日、ロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第5戦が開催された。エントリー6台のNDクラブマンクラスでは昨年ここでデビューウインした道産子、220号車の長南伸次が成長を証明するV2を達成した。

JAFツーリングカー選手権のタイトルもかかるパーティレースのジャパンツアーシリーズだが、今年は北海道マツダ販売株式会社が大会に初めて協賛。併催イベントとして「MAZDAオール北海道ファンフェスタ2025」が開催され、スーパー耐久参戦マシンやロータリーレーシングカーのデモラン、サーキット(同乗)体験走行やオールマツダパレードランなどが行われ、多くの来場者で盛り上がった。
6時50分から行われたブリーフィングには、マツダのブランド体験推進本部の藤井雅裕さんが登壇。
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「九州や沖縄を含む全国各地から参加いただき、ありがとうございます。また道内からも4名の方がエントリーしてくださいました。今年は北海道マツダさんのサポートも頂戴したので、パーティレースの楽しさを皆さんのバトルで大いにアピールしてください」と挨拶された。

今回のエントリーはNDシリーズが14台、NDクラブマンが6台の計20台。ちなみに地元勢は4名全員がクラブマンクラスだ。ここ十勝での開催は3年目で、昨年を上回る歴代最多を更新した。なお173号車の岡田康生がクラブマンでは一番遠方の大阪府から初参戦。「皆様のお邪魔にならないように頑張ります」と挨拶すると、先輩たちから拍手で歓迎された。
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●予選
1週間前は猛暑に襲われ、前日の練習走行は雨に祟られた十勝地方だったが、この日は爽やかな気候に恵まれた。公式予選は8時から20分間。全長5100m近くに及ぶフルコース(グランプリコース)を使用することを考慮して、今年から5分長いアタックタイムが与えられた。手元の計測では気温23.5℃/湿度80%/路面温度29.2℃というコンディション。
クラブマンクラスは最初のアタックで長南が2分44秒385、
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274号車の石坂俊介が2分44秒743、
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273号車の三輪英則が2分44秒911と、
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地元から参戦の3名のタイムが拮抗。接戦になるかと思われた。ところがアタック2周目に長南が2分42秒414を記録。これは自身が昨年の予選で出した2分44秒387を2秒近く更新する好タイム。総合でも11位というポジションでクラストップのグリッドを獲得した。
クラス2番手は2分43秒650まで縮めた石坂で、同じく3番手は2分43秒974の三輪。このふたりは総合でも14位と15位。つまり決勝でもいきなり直接対決になる。
以下、73号車の鈴木 篤が17番グリッドを獲得。ルーキーの岡田も予選通過基準タイムを余裕でクリアして、20番グリッドから決勝をスタートする。



●決勝
決勝はオンタイムの10時59分にスタートが切られた。手元の計測では気温27.5℃/湿度70%/路面温度44.6℃というコンディション。路面温度の上昇が気になるところだ。
オープニングラップでクラスの先頭だった長南は総合11位、同じく2番手だった石坂も総合14位を順当にキープ。ところが3番手だった三輪はシリーズクラスの1台に加えて、同じクラスの鈴木にも抜かれてしまった。クラブマンクラスは規定により3位までが入賞なので、これは一大事だ。
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その後も長南は安定した走行を続けて、総合11位の座を守ってチェッカー。
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これで2年連続のクラス優勝となった。2番手の石坂も7周目からは総合12位まで浮上して長南を追いかけるが、さすがに時すでに遅し。それでも6秒近くあった差を2.463秒まで追い詰めて堂々の2位。
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さらにクラス3位の座を賭けた鈴木と三輪のバトルは終盤ずっと1秒以内の接近戦だったが、ここはキャリアのある鈴木が見事に粘り切った。
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優勝した長南選手のコメント
「序盤は一生懸命シリーズの方を追いかけたのですが、離される一方でしたね。ロードスターは楽しいので、十勝でもシリーズ戦をやってほしいです」
タイヤについて
「ロードスターには最適なスポーツラジアルだと思います。何より減らないのが嬉しいです。レースに向けてもう少し溝を浅くしたいのに、困ったことがあるくらいです」



次のジャパンツアーシリーズ第6戦は9月28日の日曜日に、大分県のオートポリスで開催予定だ。また直近のパーティレースは東日本シリーズの第3戦で、9月14日の日曜日に茨城県の筑波サーキットで行われる。

レース結果

コース:十勝スピードウェイ

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2025/08/03
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:6
  • 完走:6
  • (5.091km x 9laps = 45.819km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 220 長南 伸次 BS Bridgestone マルテンSETUPロードスター 9 24'52.602
2 274 石坂 俊介 BS Bridgestone atexロードスター 9 24'55.065
3 73 鈴木 篤 BS Bridgestone SRアセットロードスター 9 25'28.702
4 273 三輪 英則 BS Bridgestone マルテンサイトロードスター 9 25'29.308
5 285 内田 朋宏 BS Bridgestone アンドリーガル三毛猫団ロードスター 9 25'49.464
6 173 岡田 康生 BS Bridgestone エスアールアセットロードスター 8 24'42.549