• 開催場所:藤沢スポーツランド
  • 開催日:2018年07月22日(日) 〜 2018年07月22日(日)
18JMXr06kk_4606w.jpg

 MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦東北大会が、岩手県の藤沢スポーツランドで開催された。会場の藤沢スポーツランドは全国でも珍しい公営サーキットで、スタンド席からコースのほぼ全体が見渡せる眺望の良さ、ハイスピードなレイアウト、そしてサンド質の路面が特徴。過去には雨でマディコンディションとなったことも少なくないが、今年は連日の猛暑で完全なドライコンディション。土日とも気温が30℃以上に達したため、熱中症対策としてレース時間が5分短縮され、またインターバルには入念に散水を行うなどしてレースコンディションが整えられた。先日の豪雨災害の影響で8月に予定されていた第7戦中国大会がキャンセルされたため、シーズンは一気に終盤戦となり、選手権タイトル争いでも今大会は重要なポイント。地元に愛されるコースには主催者発表で3700人のファンが訪れ、多くの人が日焼けで顔や手足を真っ赤にしながらホットなレースを楽しんだ。

18JMXr06kk_2823w.jpg

■IA1 ヒート1
 ホールショットを奪ったのは田中雅己(ホンダ-DL)。田中に並びかけるように1コーナーをクリアした山本鯨(ホンダ-ブリヂストン)の後方には、星野優位(ヤマハ-ブリヂストン)・新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)・小野千成(ホンダ-ブリヂストン)・成田亮(ホンダ-ブリヂストン)・大塚豪太(ホンダ-ブリヂストン)・小島庸平(ホンダ-ブリヂストン)らが続く。直後2コーナー立ち上がりで大塚が転倒し、これに新井が巻き込まれる。波瀾のオープニングラップは田中をパスした山本がトップ通過。田中・岡野聖(ヤマハ-DL)・星野優位・成田・小島が山本に続きコントロールラインを通過する。2周目、成田がポジションを上げて田中の背後に迫ると、序盤は山本・田中・成田のオーダーで推移。前半、山本がリードを広げる一方で、前回九州大会で足を負傷した成田はペースを維持できず、徐々にポジションを落してしまう。その成田と順位を入れ換えるように浮上してきたのが小島だった。レース後半の11周目、ついに田中を捉え2番手に浮上した小島は山本への接近を試みるが、冷静にペースを保った山本がリードを守りきりトップでチェッカー。小島は今季自己ベストの2位でフィニッシュ。成田は7位、星野優位は成田に続く8位でこのヒートを終えた。

■IA1 ヒート2
 このヒートも田中のホールショットでレース幕開け。。すぐに山本と成田が田中をパスし、オープニングラップは山本・成田・田中の順で通過する。序盤、安定したペースでリードを広げにかかる山本に対し、怪我の影響でペースの上がらない成田は懸命に2番手のポジションを守っていたが、小方誠(カワサキ-DL)の接近を許すとレース中盤の8周目に、ついにこのポジションを受け渡してしまう。山本が快走を続ける後方では、勢いを失った成田と順位を入れ換え、新井・小島が3、4番手に順位を上げる。レースはこのオーダーのまま終盤を迎え、山本は両ヒート共に全周回リードという圧倒的な強さを見せつけて前回九州大会に続くパーフェクトVを達成。このヒートを4位でフィニッシュした小島が総合では3位となり、ワークス勢を押し退けて今季初表彰台登壇を果たした。

◆山本鯨 - Team HRC
「土曜日は前後ともソフトパターンで走ったのですが、決勝はリアタイヤのみサンドパターンを装着しました。スタートを重視したのに加えて、レース中に路面の固い部分が露出してきてもブリヂストンのサンドパターンなら大丈夫という信頼もあって、この組み合わせを選択しました。ヒート2はワダチの中などにかなり固い路面が出てきましたが、ラインを変えることで十分対応できました。結果的に土日通して、マシンとのマッチングも含めてタイヤには全く問題ありませんでした。今回の成績で、自力でランキングのトップに立つことができました。これもブリヂストンタイヤのパフォーマンスに支えられたおかげです」

◆若林朋之 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部
「梅雨明けの非常に暑いコンディションでした。コースは全体にサンド質で、ソフトパターンやサンドパターンが中心となりますが、山奥のセクションは硬い地盤が露出しており、そこでのグリップ性能も必要となるため状況に応じたタイヤ選択が必要となりました。ブリヂストンがサポートするライダーのパターン選択は分かれましたが、いずれのタイヤもライダーがコースに合わせた最高のパフォーマンスを引き出してくれました。特に、両ヒートとも優勝したHRCの山本選手はフロントにソフトパターン・リアにサンドパターンを装着し、圧倒的な走りでした。また、TeamGreenの1新井選手はフロントにミディアムパターン・リアにソフトパターンを装着し、ヒート1こそ事故に巻き込まれてしまいましたが、巻き返しを図ったヒート2では安定した走りを見せ3位を獲得しました。次回はブランクを開けて9月の名阪となりますが、事前テストでしっかり評価をしてタイヤを準備します」

レース結果

コース:藤沢スポーツランド

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2018/07/22
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:24
  • 完走:22
  • (1.6km x 15laps = 24km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 1 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 15 3 01:51.579 28:27.445
2 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing with MORIWAKI CRF450R ホンダ 15 7 01:52.417 28:31.047
3 2 小方 誠 DL Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 15 11 01:52.888 28:32.744
4 113 田中 雅己 DL TEAM ナカキホンダ CRF450R ホンダ 15 2 01:52.285 28:33.990
5 30 岡野 聖 DL フライング ドルフィン サイセイ YZ450F ヤマハ 15 4 01:52.880 28:44.846
6 7 深谷 広一 DL SRF Team SBE RM-Z450 スズキ 15 6 01:52.728 28:51.224
7 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 15 3 01:52.825 28:52.940
8 166 星野 優位 BS Bridgestone レーシングチーム鷹 YZ450F ヤマハ 15 5 01:53.668 28:53.807
9 8 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 15 6 01:53.364 28:54.525
10 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 15 4 01:53.377 28:58.739
11 122 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 15 6 01:56.008 29:26.320
12 15 小野 千成 BS Bridgestone T.E.SPORT KYB CRF450R ホンダ 15 4 01:55.121 29:27.492
13 19 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム世田谷 CRF450R ホンダ 15 5 01:56.093 29:27.685
14 777 H.ナイト DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 15 4 01:55.093 29:43.369
15 13 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 15 5 01:57.811 29:57.593
16 69 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ホンダ 15 6 01:57.582 30:07.626
17 318 沼田 誠司 DL グリーンクラブJUDGEMENT KX450F カワサキ 15 5 01:58.011 30:25.580
18 75 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 14 1 3 01:58.722 28:34.924
19 010 川口 尚希 BS Bridgestone 小田切レーシングクラブ RM-Z450 スズキ 14 1 3 02:02.246 29:08.150
20 21 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 14 1 2 02:03.519 30:17.509

レース結果

コース:藤沢スポーツランド

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2018/07/22
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:22
  • 完走:20
  • (1.6km x 15laps = 24km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 1 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 15 3 01:52.016 28:41.350
2 2 小方 誠 DL Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 15 4 01:52.884 28:44.890
3 331 新井 宏彰 BS Bridgestone Kawasaki Team GREEN KX450SR カワサキ 15 4 01:53.601 28:53.070
4 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing with MORIWAKI CRF450R ホンダ 15 10 01:54.276 29:03.277
5 30 岡野 聖 DL フライング ドルフィン サイセイ YZ450F ヤマハ 15 4 01:54.190 29:05.034
6 7 深谷 広一 DL SRF Team SBE RM-Z450 スズキ 15 14 01:54.581 29:08.185
7 166 星野 優位 BS Bridgestone レーシングチーム鷹 YZ450F ヤマハ 15 7 01:55.179 29:11.053
8 8 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 15 8 01:55.259 29:15.618
9 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 15 2 01:52.624 29:30.704
10 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 15 3 01:57.189 29:52.671
11 19 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム世田谷 CRF450R ホンダ 15 6 01:58.587 29:54.039
12 122 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 15 8 01:58.205 29:55.877
13 16 大石 一斗 REAL RIDE FC450 ハスクバーナ 15 10 01:58.470 30:08.831
14 15 小野 千成 BS Bridgestone T.E.SPORT KYB CRF450R ホンダ 15 2 01:57.779 30:10.736
15 13 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 15 7 01:59.383 30:21.559
16 69 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 15 15 01:59.115 30:24.533
17 318 沼田 誠司 DL グリーンクラブJUDGEMENT KX450F カワサキ 15 12 02:00.235 35:10.506
18 75 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 14 1 3 02:01.101 29:09.114
19 010 川口 尚希 BS Bridgestone 小田切レーシングクラブ RM-Z450 スズキ 14 1 6 02:03.450 29:37.407
20 21 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 14 1 3 02:03.011 30:24.078