ロードスター・パーティレースⅢ 東日本 NDクラブマン　Rd.3

10月25日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦と第4戦がダブルヘッダーで開催された。NDクラブマンの第3戦は参戦2年目の29号車・岩田洋二が、予選2番手からスタートダッシュを決めて初優勝を達成した。

●予選
この日の朝の筑波サーキット上空は雲ひとつない秋晴れ。9時の時点での気温は14.4℃、湿度は55％、路面温度は21.8℃という絶好のコンディションに恵まれた。公式予選は9時10分から15分間。NDクラブマン16台とNCシリーズ12台の混走で行われた。各自のベストタイムで第3戦、セカンドベストで第4戦のスターティンググリッドが決まる方式だ。
NDクラブマンの上位グループは1分11秒台での争いとなったが、第3戦のクラストップは1分11秒431を記録した101号車・緒方克明。以下、29号車の岩田洋二が11秒457で続き、93号車の細井明宏、66号車の関裕、198号車の山口聡、37号車の倉持彰彦までがベスト6。いずれも僅差で、決勝も接近戦が予想された。

●決勝
15ラップで行われる決勝は、わずかに予定より遅れて11時52分にスタート。予選ではクラストップだった緒方だが、実は現状トラクションコントロールをONにして戦っている。さすがにグリッドスタートではこれをOFFにしたマシンの方が有利で、2番手だった岩田が1コーナーまでに逆転して先頭に立った。さらに4番手だった関、6番手だった倉持、5番手だった山口、3番手だった細井というトップ6の順番でオープニングラップを通過。レースが少し落ち着いた感じになった4周目の最終コーナーで、後方を走っていた12号車・古澤巌がコースアウト。完全にグラベルに埋まってしまったために、5周にわたってセーフティカーが導入され、全車が9周目を終えたところでバトルが再開した。NDクラブマンクラスではこのセーフティカー導入中に、各車の間隔があまり接近しなかった印象がある。リスクを犯す必要はないが、せっかくのチャンスをおそらく誰も活かせなかったことは今後の課題かもしれない。なお、57号車の鈴木良雄がこの間に追い越しをして6番手に上がったが、もちろんペナルティ（40秒加算）を受けたために、上位はオープニングラップのままの順位で確定。優勝は参戦2年目の岩田で、緒方と関が表彰台をゲット。さらに倉持、山口、細井までが入賞となった。

優勝した岩田洋二選手コメント
「マシンがよく仕上がっている感触があり、セーフティカーの後も落ち着いて走ることができました」と笑顔でコメント。また「パーティレースでも先輩となる登坂さんからの“タイヤを大事に使え”というアドバイスが有効でした。感謝します」と、勝利のポイントのひとつがタイヤだったことも明かした。

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