クラス3は古賀が今季初優勝、クラス4はマツナガリッチーバーンJr.が初優勝を飾る
- 開催場所:オートポリス
- 開催日:2023年09月17日(日) 〜 2023年09月17日(日)
オートポリス86/BRZレースは、9月17日にワンデイイベント「ゴールドカップレース第4戦」の一戦として行われ、ブリヂストンのポテンザRE-71RSのワンメイクレースであるクラス3(TGR86/BRZレース2021年クラブマン規定車両)では#583古賀正三が今季初優勝。またクラス4(JAFスピードB車両)では#293マツナガリッチーバーンJr.が初優勝を遂げた。
■予選
まだ夏の日差しの中レース日を迎えたオートポリスは、公式予選の始まる9時30分には雲が太陽を隠しコースはドライコンディション。気温は24℃で湿度が少なく快適な状態での予選となった。今回の第3戦は、クラス1(TGR86/BRZレース2023年クラブマン規定車両)に1台、クラス2(新型86/BRZのJAFスピードB車両)に1台、クラス3に9台、クラス4に8台と4つのクラスすべてに計19台がエントリーしたが、クラス3は1台がエントリー取り消しとなり計18台。うち16台が86で2台がBRZという内訳となった。予選開始と同時に20台前後の車両が次々とコースインしていった。 クラス3は昨年のチャンピオン#583古賀正三が2周目に2分15秒198のベストタイムをマークしてクラス2位に1秒以上の差をつけクラスポール(総合4位)を獲得した。2位は2分16秒310で#13 TAIGER(総合6位)、3位には2分16秒881で#93嶋啓児(総合10位)がつけた。 クラス4でも前戦優勝した#26渕上康徳が、2周目に2分14秒114でトップタイムをマークし、総合でもポールポジションとなった。2位は2分14秒297で前回2位の#293マツナガリッチバーンJr.で、総合でも2位につけた。3位は開幕戦優勝の#131石川裕剛が2分15秒203(総合5位)でつけ、この3台による優勝争いに注目が集まった。 また総合3位には2分14秒363でクラス2の#113小笠正範、総合8位には2分16秒865で第2戦で自身がマークしたクラス1のレコードをさらに更新した#885石橋英樹がつけた。
■決勝
青空が広がり、夏の日差しが戻ってきて気温も30℃を超えた15時30分にスタートした。フロントロー予選2番手の#293マツナガが、ポールスタートの#26渕上のアウト側からトップを狙いサイド・バイ・サイドで1コーナーに進入。
わずかに#293マツナガが先行するが、コーナー出口でアウト側に膨らみ縁石を越えタイヤをダートに落とし、この隙に#26渕上が首位を奪い返した。
オープニングラップの最終コーナーで#293マツナガは再び首位を狙って#26渕上の真後ろにつけていたが、1コーナーで3位の#113小笠が#293マツナガのインを突き2位を奪う。しかし3コーナー出口で再び#293マツナガが2位を奪い返した。早く後続を引き離したいトップの#26渕上だったが、#293マツナガは2位を奪い返した直後から後続を引き離し再び#26渕上との差をみるみる縮め、3周目に入るホームストレートではまたもや真後ろにつけバトルを展開した。1、2周目でアウト側から首位を伺った#293マツナガは、今度はインサイドに車を向け、サイド・バイ・サイドで1コーナーに進入。両車一歩も引かないまま1コーナーを抜け、3コーナー、そして4、5コーナーまで両車並んだまま通過、ようやく第1ヘアピンでイン側を走行していた#293マツナガが前に出て決着がついた。
白熱の首位バトルが行われていた影響でトップから後続との差はほとんどなく、#293マツナガ、#26渕上、#131石川、#113小笠、#583古賀の順で合計9台のグループが形成されていた。しかしオートポリス名物の10%勾配下りストレート直後の11コーナーで3位を走る#131石川が、さらに続く12コーナーでは5位を走行していた#583古賀が続けざまにマシンのバランスを崩し、あわやコースアウトとなったことで3位以下は混戦になり、トップ2台との差が広がってしまった。
3周終了直後、混乱をかいくぐり4位でホームストレートに戻ってきた#93嶋に、無情にもスタート手順違反で競技結果に対し10秒加算のペナルティが下される。ペナルティ提示時点でクラス3の4位との差は8秒余りのため、表彰台死守のために後続を引き離す必要が出てきた。2位の#26渕上、3位の#113小笠の後方4位以降の差が開き、一時は後退した#583古賀が粘りを見せ着実にオーバーテイクを重ね4位に返り咲いた。
レース終盤、#293マツナガは2位#26渕上を毎ラップ0.5秒ずつ引き離し、最終的に2位に4.8秒の差をつけそのまま嬉しい総合、クラス共に初優勝を飾った。総合2位は#26渕上、総合3位は#113小笠と続いた。
クラス3は一度は後退するも不屈の走りを見せた#583古賀正三が優勝、2位は#13 TAIGER、3位は10秒加算のペナルティを受けながらも#93嶋啓児が表彰台に上がった。
クラス4は優勝#293マツナガリッチーバーンJr.、2位は#26渕上康徳、3位は前回優勝の#131石川裕剛と続いた。
優勝したマツナガ選手コメント
「新品タイヤで練習するチャンスがなかったので、予選の1コーナーでシフトミスしてポールポジション逃してしまいました。でも中古タイヤでのロング(レース)距離のペースがいいのは分かっていたので、空気圧を低めにしてスタートから1~2周で勝負をかけて逃げ切るつもりでいました。いいイメージはできていました」
オートポリス 86/BRZ レース WEBサイト
https://autopolis.jp/ap/entry/race-car/gold-cup/
商品紹介ページ:https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re71rs/
決勝
- 開催日:2023/09/17
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:16
- 完走:16
- (4.674km x 10laps = 46.74km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 293 | マツナガリッチバーンJr. | BS | "JYM"山學部86/FORC | 10 | 22'54.719 | ||||||
2 | 26 | 渕上 康徳 | BS | 丸田小屋 フチロク | 10 | 22'59.549 | ||||||
3 | 583 | 古賀 正三 | BS | JHD丸田小屋86 | 10 | 23'09.309 | ||||||
4 | 131 | 石川 裕剛 | BS | FORC助監督マロ86SPM | 10 | 23'12.610 | ||||||
5 | 13 | TAIGER | BS | 1STタイガー TMR ZN6カップカー | 10 | 23'15.493 | ||||||
6 | 93 | 嶋 啓児 | BS | カローラ福岡 KEY10 ☆GRG AP86 | 10 | 23'21.329 | ||||||
7 | 530 | 福山 哲也 | BS | ATC-RACING☆DOLPHIN86 | 10 | 23'22.843 | ||||||
8 | 31 | 鍬崎 辰朗 | BS | TCH・トライレーシング・86 | 10 | 23'28.967 | ||||||
9 | 91 | 小柳 信行 | BS | トヨタ自動車九州品管部86 | 10 | 23'36.241 | ||||||
10 | 133 | 鶴島 颯人 | BS | 山學部ベンチ暖め役FORC 86 | 10 | 23'37.026 | ||||||
11 | 7 | 田中 悠葵 | BS | BersercarナナFORC86 | 10 | 23'47.789 | ||||||
12 | 150 | 中嶋 慎次 | BS | トップギアBRZ with 福岡スバル | 10 | 24'23.406 | ||||||
13 | 883 | 松久 康太郎 | BS | 長崎トヨペット 86 | 10 | 24'27.141 | ||||||
14 | 178 | 関 慎吾 | BS | I・Mサポート☆イノウエレーシング☆86 | 10 | 24'27.945 | ||||||
15 | 24 | 境 さつき | BS | SPM/FORCさつき86 | 10 | 24'49.857 | ||||||
16 | 71 | 内藤 堅司 | BS | SH-R・K7110-ZN6☆86 | 8 | 23'56.144 |