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ダートトライアルでは路面にあったタイヤチョイスが重要である。従来ダートトライアルではラリー用タイヤを使用してきたが、ダートトライアル競技人口が増加し、タイヤ開発としてもダートトライアルを重視していくなかで、両者の競技特性の違いが明らかになってきた。そこで路面コンディション別パタンというより、競技特性別パタン、つまりラリーとダートトライアルの競技特性にあった各々のパタンを検討していったのだ。 近年ダートトライアルでは周囲環境への配慮からコースへの散水が頻繁に行われ、硬質路面上に、湿った砂利が沢山乗るような、通称「浮き砂利」路での競技開催が多くなってきた。これまで「浮き砂利」路を含めたダート路に対しては、砂利を「掻いて掃く」、つまりタイヤのエッジ効果によりグリップ及びトラクションを得ることが主流であったが、これが一変する。1996年に発売された「POTENZA
RE370R」は小さくソフトなブロックを採用。剛性を落としたブロックの倒れこみによるタイヤと路面の接地を重視し、狭いトレッドによって接地面圧を高くすることで、タイヤと路面との接地をより効果的にした。砂利の多い不安定な路面を捉えること、つまり接地性を重視したのである。グリップを得るということのファーストステップは、いかに接地面を稼ぐかということに他ならず、ダート路面ではより重要である。この「RE370R」は100分の1秒を争うトライアラーに好評を博し、実戦でも勝利を重ねた。 |
に親しまれた「RE46R」の後継として、「POTENZA RE380R」を発売。これは、大型のブロックでトレッド面の接地面積を多くとり、より砂利の少ない路面において、接地面でのタイヤと路面との摩擦力によるグリップを重視、従来の路面を引っ掻くエッジ効果によるグリップとは相反するグリップを得ようとした。また、縦溝を多く取ることで横方向のコントロール性を重視し、コーナリング中のコントロール性向上によるタイムアップを狙った商品である。 競技環境への配慮-「より広く」という また競技特性の違いも検討を深めていった。 |
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BRIDGESTONE MOTORSPORT |