BRIDGESTONE MOTORSPORT 1999-2003
FORMULA ONE IRL INDYCAR / CART MOTO GP
FORMULA NIPPON JGTC F3 / NATIONAL FORMULA KART GYMKHANA DIRT TRIAL / RALLY
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■全日本GT


身近な市販車をベースにしたレーシングマシンがサーキットを駆け抜けるGT選手権は国内トップの人気カテゴリー。自動車メーカーが覇権を争う場でもある。
国内レースでもっとも
人気の高いカテゴリー


 ツーリングカーのトップカテゴリーが全日本グランドツーリングカー選手権(JGTC)だ。現在日本のレースシーンにあってもっとも人気が高いカテゴリーのひとつ。多くの観客をサーキットに集めるカテゴリーである。
 日本のGTレースは、他の国で行われているものと若干レギュレーションが異なる。参加車両のエンジン吸気量を制限してGT500クラスでは出力を約500馬力、GT300クラスでは約300馬力に抑えている。マシンをドライブするドライバーは2名。約300キロの走行距離を主体に最長500キロの距離でイベントが組まれるミドル・エンデュランスレースだ。また、予選、決勝の順位などによってハンディウエイトが積まれることとなっている。
 タイヤエンジニアリングのサイドとしては、市販車をベースに製作されるマシンであるために、フォーミュラカーに比べてマシン重量が重いこと、エアボリュームの少ないロープロファイルタイヤであることが大きな課題となる。しかも走行距離が長い上に、予選での速さも要求される。そうした厳しい条件のなかで、高いパフォーマンスと耐久性を両立させるのは極めて高い技術ハードルとなっている。ブリヂストンは、上位クラスのGT500クラスのみにタイヤを供給しているが、バラエティに富んだ車種が参加するために、その車種に合わせた多様なタイヤの開発、製造が必要になることもタイヤメーカーとしての力量が問われる。ハードルが高い分、ブリヂストンにとって技術を進化させるための重要なカテゴリーであるのだ。
 また、1レースのタイヤ使用セット数は予選から決勝スタートまで最大3セットという制限がある。その内1セットはオーガナイザーによって決勝スタート用に保管される。つまり予選は2セットで行うことになる。予選が開始される以前に天候や、サーキットのレイアウトキャラクター、路面状況などを判断。予選で上位を狙い、かつスタートから最初のピットインまで安定したパフォーマンスを発揮させるタイヤを開発するという戦略的な難しさもある。
2003年のスープラ。外観はチャンピオンを獲得した2002年モデルと大きな変化はないが、エンジンと重量配分が大きく異なった。
2003年、レギュレーションの変更に伴って空力的なボディへと大きく変貌を遂げたスカイラインGT-R。
2003年後半戦で巻き返しを見せたNSX。もっとも排気量の小さいエンジンを搭載しながら、空力セッティングなどが功を奏した。
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