「Bridgestone eMotorsport Institute（ブリヂストン イーモータースポーツ インスティテュート）」を体験した、東海大学スチューデントアチーブメントセンターのソーラーカーチーム。本格的なeモータースポーツは初めての経験ながらも、プロのアドバイスを受けて全員が周回を重ねるごとにタイムアップし、めきめきと上達しました。
さて、Bridgestone eMotorsport Instituteを体験したソーラーカーチームのメンバー4名に感想をうかがいましたので、ご紹介しましょう。
■スキルアップを実感した宇都さん
まずは、チームリーダーでもある宇都さん。チームの運営はもちろん、「Bridgestone World Solar Challenge」参戦にあたって大会現地とのやりとりなども行うなど、重要な役割を担っています。Bridgestone eMotorsport Instituteについては、プロのレーシングドライバーに教えてもらえることに大きな魅力を感じたとのこと。
「まず、シミュレータの再現性の高さに驚きました。それに、プロの現役レーシングドライバーにマンツーマンで教えてもらえたことで、みるみるタイムを縮めることができたところに面白さを感じました。このような短時間のなかでも成長が実感できたのが嬉しかったですね」。
■ソーラーカーの走りにも役立つと亀山さん
亀山さんは、車体構造の設計・開発を担当。ソーラーカーや電気自動車の大会でドライバーを務めたこともあるそうです。「自分でやみくもに走るよりも、プロにチェックしてもらえれば問題点を認識し、すぐに自分の走りへとフィードバックできます。どこを修正すべきか、具体的にどうすればいいのかを、その場で指摘してもらえるのが唯一無二の体験と言えるほど参考になりました」。
次はこうしようとテーマを考えながら走ることで、ステップアップも早かったと感じたそう。「サーキットで速く走るためにレコードラインを取るとこは、エコな走りにもつながると教えてもらいました。スムーズに走るという点で、ソーラーカーでの走りにも共通するところがありそうです」
■いつの間にか上達、楽しい体験と安齊さん
安齊さんは、広報と電気関係を担当。車両のシステムや灯火類に携わるほか、ソーラーカーチームについてSNSでの発信などにも力を入れています。じつは運転免許を取得していない安齊さん。どのペダルがアクセルとブレーキなのかも分からない状況からのスタートで、最初はプロのお手本を見てその速さと自分の操作との違いに驚いたそうです。
「そんなぼくでも、着実にタイムアップできました。アドバイスを受けながら自然と上手になっているような感覚。それは、とても楽しい体験でした。こういったことも含めてSNSに発信することで、私たちが取り組んでいるソーラーカーについての情報も広めていけたらいいなと思っています」。
■実車でも走ってみたくなった二ノ宮さん
二ノ宮さんは、メカニズム関連、中でもエアロダイナミクスについて担当しています。eモータースポーツには遊びの延長として少しだけ触れたことがありましたが、今回のようにしっかりと走行したのは初めてとのこと。Bridgestone eMotorsport Instituteは、本当にサーキットを走っているような雰囲気に包まれ、その中で分かりやすく走り方を教えてもらえたのが印象的だったそうです。
「それぞれのドライバーの走り方のクセを矯正するという話が印象的でした。自己流ではタイムが伸び悩んだのではないかと思いますが、どんどんタイムアップしたのにはびっくり。家にあるクルマでサーキットを走ってみたくなりました」。
続いて、学生たちと一緒にBridgestone eMotorsport Instituteを体験した、顧問の先生にもお話をうかがいました。
■シミュレータによる体験の積み重ねは有効
東海大学ソーラーカーチームの総監督を務める佐川先生（下写真左）は、「Bridgestone World Solar Challenge」でのドライバーも務めています。「リアルのサーキットを走る機会はそう多くはないですよね。そこで最大のパフォーマンスを発揮するために、こういったシミュレータで体験を積むのはとても有効だと思います。走っている際の各データを客観的に見られるのもいいですね。講師からは、車両やタイヤの動きに対する具体的かつテクニカルなアドバイスをインプットしてもらえたのが身になりました」。
■eモータースポーツに大きな可能性を感じる
航空宇宙学科の福田教授（下写真右）は、プロの的確なアドバイスに感心したそう。「シミュレータの経験自体が初めてでした。自分で走っているだけでは気づかなかったり、分からなかったりするところを、具体的なアドバイスによって修正ができます。これが確実にタイムアップにつながりました。クルマって楽しいなと思ってもらえるきっかけとして、eモータースポーツに大きな可能性を感じますね」。
■シミュレータの再現性の素晴らしさに感心
学長補佐兼、機械システム工学科の木村教授（下写真中央）は、eモータースポーツの難しさを体感。「理屈では分かっているつもりなのに、実際の操作につなげるのは難しい。頭を使うスポーツだと実感しました。その一方で、シミュレータの挙動の再現性の素晴らしさに感心しました。例えば突発的な挙動なども疑似体験することで、対応の仕方が学べる。公道ではできない練習がこなせますね」。
顧問の先生は、運転する機会が少ない学生が、Bridgestone eMotorsport Instituteで楽しみながらドライビングを重ねられたことは、とても貴重な体験だったと言います。クルマをより安全に操るために、クルマがどういう動きをするのかをシミュレータによる走行の中で感覚的に掴んでいくのは確かに実車においても役立ちそう。また、ドライビング技術力の向上を目の当たりにして、学生の吸収力の高さに改めて驚いたとのこと。
そして、今回の体験を通じて、参加したみなさんがサーキットドライブの奥の深さが身に沁みたと言います。フィジカルだけではなく、メンタルも重要。さらに頭を使って攻略していくことも必要で、eモータースポーツは非常にチャレンジングなスポーツだと感じたそうです。
また、学生の亀山さんは、「クルマを持っていなくても身体ひとつで楽しめる。公道を走らないから年齢制限もない。僕らより若い世代からも楽しいと思ってもらえてeモータースポーツが発展すれば、自分たちが取り組んでいるリアルのモータースポーツにもいい影響があるのではないかと思いました」と話してくれました。
東海大学ソーラーカーチームにとって、特別な体験となったBridgestone eMotorsport Institute。さまざまな運転レベルの方に合わせてレッスンが構成されるため、楽しみながらモータースポーツのドライビング技術の向上を目指せます。ぜひみなさんも体験してみてはいかがでしょうか。
【東海大学 ソーラーカーチームについて】
東海大学に所属する学生自らが運営するプロジェクトチームのひとつ。ソーラーカーチームでは、電気システムや化学、空力などの各専門分野を所属する学生たちそれぞれが担当しながら、ソーラーカーの車両設計や製作も行っています。国内外のソーラーカーレースに参戦するほか、2年に1度、オーストラリアで行われている、世界最高峰のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge」へも1993年から参戦し、世界一を狙って邁進中。
ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ2023 | 学生生活ページ | 東海大学 - Tokai University (u-tokai.ac.jp)
「Bridgestone eMotorsport Institute」の開催日程などの詳細、申し込みについては、「Bridgestone eMotorsport Institute」WEBサイトをご覧ください。
また、「Bridgestone eMotorsport Institute」のプログラムでは、学生のみなさんにも気軽にレッスンに参加いただけるように、学割クーポンを配布中です。
チケット選択ページで学割クーポンコード【S5w34yue】を入力いただくと、半額にて受講チケットを購入いただけます。
【Bridgestone eMotorsport Institute」概要】
■場所：ブリヂストングローバル研修センター（東京都港区南麻布）
■開講日程
2024年2月10日（土）11:00-17:00（予定）
2024年2月11日（日）10:00-17:00（予定）
2024年2月17日（土）11:00-13:00（予定）
2024年2月18日（日）10:00-13:00（予定）
2024年2月24日（土）11:00-13:00（予定）
2024年2月25日（日）10:00-17:00（予定）
2024年3月以降のスケジュールは順次発表予定です。
■受講料：10,000円（税込）/回
■申し込み方法：「Bridgestone eMotorsport Institute」WEBサイトより要予約
-学割クーポンについて-
・「Bridgestone eMotorsport Institute」のプログラムでは学割クーポンを配布中です。
・学割クーポンコード【S5w34yue】
・チケット選択ページで上記の割引コードをご入力いただくと、半額の5000円にてチケットをご購入いただけます。
～学割クーポンについての注意事項～
・当日は学生証をご提示ください。学生証をお持ちでない場合、学割は適用されません。
・学生証は「有効期限内」のもののみ有効です。
・学生証は「中学校（生徒手帳）」／高等学校／大学校／専門学校」など、学校教育法に定められた学校のみ有効です。
