2022年10月29日(土)に筑波サーキット コース1000で開催された「POTENZA CIRCUIT MEETING!(PCM!)」に参加したIさんとKさん。当日はピットに設置されたドライビングシミュレータを使用したレッスンも体験しました。さて、後編ではふたりのドライビングシミュレータレッスン後のリアルな走行における変化と、講師を務めた山田英二選手と西原正樹選手の話もご紹介します。
ドライビングシミュレータによるレッスン後に、2回目のフリー走行が実施されましたが、IさんもKさんも、リアルな走行にアドバイスを反映させようと積極的に挑戦したそう。「走り方への意識が変わりました」「スキルアップが実感できました」といい、シミュレータレッスン後のフリー走行では、ふたりともタイムアップ。とくにKさんは2秒以上もベストタイムを更新しました。
また、タイヤのおかげで不安なくサーキットを走行できたという声も聞かれました。参加者のKさんは、POTENZA RE-71RSを装着。「実はラウンドしたショルダーがかわいいなと見た目で選んだのですが、優れたグリップ力に驚きました。しっかりとした剛性の高さも感じとれました」とのこと。プロドライバーからはブレーキングやコーナリングについてさまざまなアドバイスがありましたが、それを実践するためにはタイヤ選びにも目を向けるといいかもしれません。
■積極的に活用してほしいドライビングシミュレータ
最後に、今回の講師を担当したレーシングドライバーに、シミュレータレッスンの印象を伺いました。
【山田英二選手】
ドライビングシミュレータは、海外のサーキットなど走行したことのないコースの練習にも使用します。今はeモータースポーツも盛んですし、その活用スタイルの幅はどんどん広がるのではないでしょうか。そしてサーキット走行初心者にこそ、おすすめだと思います。いきなりコースに出たら怖いかもしれませんが、まずシミュレータから始めれば、恐怖心を取っ払った上で最低限必要なドライビングを学ぶことができます。今回のような方法だと、走り方を見て細かく教えることで、より内容の濃いレッスンができます。Iさんは、ブレーキをしっかり踏めるようになったことで、走り方が明らかに良くなりましたね。
【西原正樹選手】
ステアリングを切るタイミングやスピードには誰でもクセがあります。こういったレッスン方法では、傍らで確認しながらすぐに気付くことができますね。さらにその場でアドバイスができるのでシミュレータは上達の早道になると思います。例えばステアリングの切り方など、いろんなパターンを試すことで、「操作の違いで走りがこんなふうに変わるんだ」というクルマの動き方がわかります。つまり、実車で実践するためのイメージ作りができるわけです。自分の持っているクセやイメージを変えることにも役立ちそうですね。Kさんは、2回目の走行で2秒もタイムアップしました。その走行の様子からは、レッスンの内容を役立てようという気持ちが伝わってきました。
このようにレーシングドライバーも、ドライビングシミュレータを使ったレッスンがサーキット走行のスキルアップや、チャレンジする際の意識改革に有効だと言います。ブリヂストンモータースポーツは、モータースポーツの楽しさをよりたくさんの方に知っていただくために、今後もこのプログラムを展開していく予定です。eモータースポーツを通して、バーチャルとリアルがより近しいものとして共存しながら、モータースポーツが盛り上がっていくでしょう。サーキットへハードルの高さを感じていた方は、まずはeモータースポーツに触れてみてはいかがでしょうか。
【学べて楽しめる「POTENZA CIRCUIT MEETING!】
サーキットラン初心者やよりスキルアップを望む方など、プロドライバーから学んで楽しめる走行会イベント。2022年度は全国で4回を開催し大好評のうちに閉幕しましたが、2023年の開催も決定しました。
POTENZA CIRCUIT MEETING!(PCM!)には、スキルアップのためのプログラムを充実させた「ポテンザレッスンクラス」と、レッスンはもちろんフリー走行も存分に楽しめる「ポテンザフリーランクラス」が用意され、自分のスキルに合わせたクラスを選べるのも魅力のひとつ。講師が1台1台の走りをチェックしてアドバイスをするドライビング講習や同乗走行など充実した学びと体験のほか、プロドライバーがチューニングマシンを駆ってコースを攻め込むデモランなども行われ、サーキットの一日を満喫できます。たくさんのみなさんの参加をお待ちしています。
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