全日本モトクロス選手権 第5戦 HSR九州大会、IA2クラス。30分+1周で2ヒート行われる今大会は、現在ランキングトップの#16ウィルソン(Ya, DL)がダブルウィンを決めると残り2大会を残してのシリーズチャンピオンが決定する大事な一戦となる。
スタートは小雨が降り始めた中での進行となった。スタートで飛び出した#9鈴村 (Ho,DL)がホールショット、次いで#10柳瀬(Ho,BS)、#7西條 (Ka,DL)、#5中島 (Ya,DL)、#4鳥谷部(Ya,BS)らが続き、ポイントランキングトップの#16ウィルソン(Ya,DL)は集団に埋もれ中盤から前を伺う。オープニングラップは鈴村、柳瀬、そしてあっという間に3位にウィルソンがランクインし、西條、中島と続く。
2周目にウィルソンが5コーナー付近で柳瀬をパスすると、トップの鈴村を追い上げる。7~8コーナーでウィルソンが仕掛けるが鈴村も負けじと抜き返す場面もあったが、実力で勝るウィルソンがトップに立ち単独での逃げに入る。3位と好位置につけていた柳瀬ですが、ミスで9位にまで後退。
2位以下は混戦となり鈴村、西條、鳥谷部、中島、#21浅井(Ya,DL)が集団となって周回を重ねる中、MXネイションズを経験して帰ってきた鳥谷部が積極的な走りで順位を上げる。5周目にはそれまで好調だった2位の鈴村のペースが落ち西條と鳥谷部がパス、7周目には鳥谷部がペースを上げて西條を抜き2位に浮上。鳥谷部のペースは好調だが、それでもウィルソンとは1秒ほどラップタイムに差があり7周目終了時点で9秒の差がついている状況。
後半はウィルソン、鳥谷部、西條、浅井、中島、柳瀬の順でお互いの距離が詰まらず周回を重ねる。ポイントランキングのトップはウィルソンも、2位は102ptの浅井、3位が102ptの柳瀬で二人のポイント差はわずか1pt。そのため柳瀬は浅井の前を目指したいところ。ラスト2周となった16周目に浅井がミスして後ろの中島との差が詰まり、中島のスイッチが入り浅井を追う。最終ラップとなった17周目、ウィルソンは危なげないレース展開で10連勝。浅井は中島に追い上げられたが逃げ切り、チェッカーを受けた。
順位は1位がウィルソン、2位は鳥谷部、3位が西條、4位に浅井、5位が中島、6位に柳瀬。午後のヒートⅡでは雨足が強まる可能性もあり、ヒートⅠとは違うレース展開になる可能性も。無敗のウィルソンに一矢報いるべく若手からベテランまで果敢な走りでシリーズチャンピオン決定を阻止するレースとなるか、午後からのレースも要注目。
IA2クラス決勝ヒートⅠ 暫定結果は以下の通り