全日本モトクロス選手権 第5戦 HSR九州大会、IA2クラス。現在ランキングトップの#16ウィルソン(Ya, DL)がヒートⅠで優勝し、このヒートⅡを制すると今シリーズのチャンピオンが決定する一戦。
予想に反して天候は曇りで雨は降っていない状況でレースがスタート。好スタートを切ったのは#7西條 (Ka,DL)と#9鈴村 (Ho,DL)、#16ウィルソン(Ya,DL)がインから3番手で1コーナーを回り、前半のS字コーナーを抜けたところでトップに立つ。オープニングラップの順位はウィルソン、西條、鈴村、そして#10柳瀬(Ho,BS)、#36横澤(Ho,BS)らが続く。
西條が序盤はウィルソンと1.5秒差で離されずに付いて行く。その一方、その後ろでは横澤が徐々に順位をあげ柳瀬、鈴村を捉えると3位に浮上。鈴村に対して柳瀬が迫り4位を狙う。7周目に柳瀬がサイドバイサイドとなり鈴村がコースを塞ぐも柳瀬が突破。4位に順位を上げる。ヒートⅠで好調な走りを見せた浅井はスタートで10番手と出遅れたことで、思うように順位を上げられず8位を周回。
中盤はウィルソン、西條、横澤、柳瀬、中島、鈴村、浅井、鳥谷部の順で周回を重ねる。3位を走る横澤にペースで勝る柳瀬が徐々に迫る。そして中島も柳瀬に迫り、この3名での順位争いが激しくなる。12周目に柳瀬が横澤を抜き3位に浮上、そして横澤vs中島となるが中島が上手くパスして順位を上げる。14周目に単独2位と思われた西條のペースが落ち柳瀬が接近、そしてコントロールライン手前で柳瀬がパスして遂に2位まで上がる。その後方でも順位争いが激しくなり、中島と浅井が西條をパスして順位が大きく変わる。
16周目終了時点で順位はウィルソン、柳瀬、浅井、中島、西條、鳥谷部、横澤、鈴村。最終ラップはウィルソンが2位の柳瀬に11秒の差を付け単独走行でチェッカーを受ける。トップはウィルソン、2位は柳瀬、3位は着実に順位を上げてきた浅井、4位に鳥谷部、5位が西條、6位に中島の順となった。ウィルソンがダブルウィンを飾り、残り2大会を残して早くもシリーズチャンピオン獲得。しかしランキング2位以下は混戦のため、残り2戦での日本人ライダーたちの戦いが過熱しそう。
IA2クラス決勝ヒートⅡ 暫定結果は以下の通り