• 開催場所:オフロードヴィレッジ(埼玉)
  • 開催日:2023年05月14日(日) 〜 2023年05月14日(日)
【2023年全日本モトクロス選手権 Rd.2 腕時計のベルモンドCUP(関東大会) LMX(レディース)クラス】序盤から波乱続きのレースを制して、濱村いぶきが優勝で全日本初表彰台に登壇!

今季の全日本モトクロス選手権は、全9戦を実施予定。ただしLMX(レディース)クラスは、第5戦北海道大会および第7戦HSR九州大会ではレースが開催されないため、昨年と同じく年間7大会8レース(第4戦中国大会が2ヒート制)のシリーズとなる。そしてその第2戦が、「腕時計のベルモンドCUP」として埼玉県のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催された。
コースは、荒川と入間川に挟まれた河川敷のフラットな土地に設けられていて、タイトターンとジャンプが多くて幅が狭い、スーパークロス風のレイアウトを特徴としてきた。ただし、昨秋の全日本前に大幅なリニューアルが施され、以前とは逆の反時計回りにされると同時に、ジャンプやリズムセクションがないフラットな中高速セクションを追加。今大会は、そのレイアウトを基本的には踏襲したコースが用いられた。

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今大会のIA1、IA2、レディースクラスは、日曜日に予選と決勝をすべて実施する変則スケジュールを導入。エントリーが24台で予選落ちがないレディースクラスは、日曜日の朝に公式練習を兼ねた20分間のタイムアタック予選を実施して、決勝のスターティンググリッド選択順位を決めた。また決勝は、15分+1周の1ヒートが実施された。
オフロードヴィレッジの路面は、乾けば締まってハードパックになるが、前日からの断続的な降雨により、水分を多く含んだ状態。ただし、事前に心配されたマディのような状態ではなく、日曜日の降雨も日中は少なめだったので、むしろベストに近いコンディションとなった。

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■決勝レース
スタート直後、#2 川井麻央(Honda,BS)が少し振られてラインが変わったホールショットの箕浦未夢(Honda,DL)を避け切れずに転倒。これで#17 濱村いぶき(Honda,BS)に次ぐ3番手となった川上真花(Yamaha,PI)が1周目前半で転び、そこに#4 本田七海(Yamaha,BS)が突っ込んでクラッシュと、荒れたオープニングとなった。
1周目は箕浦、濱村、瀬尾柚姫(Honda,DL)、#11 松木紗子(Kawasaki,BS)の順。川井は12番手、本田は14番手でクリアした。

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2周目、濱村が箕浦を抜いてトップに浮上。しかし翌周、濱村は箕浦の再逆転を許した。この3周目、7番手を走っていた#5 楠本菜月(Honda,BS)が転倒し、直後の川井が突っ込んで再クラッシュ。楠本はリタイアし、川井は13番手まで後退した。
トップ争いは、濱村が箕浦をマークし続け、7周目に再逆転。その後はリードを拡大した濱村が、全日本初優勝を挙げた。3周目から順位を守った#13 井川実乃里(Honda,BS)が4位。川井は最終の10周目まで追い上げを続け、6位でゴールした。

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●濱村いぶき(決勝レース/優勝)
「これまで、優勝どころか全日本で表彰台に立ったことすらなかったので、ゴールした直後は信じられずにいました。レース前半は箕浦未夢選手とのトップ争いとなり、一度は先行したのですが、箕浦選手も速くて抜かされてしまいました。そこで、箕浦選手の後ろを走りながら、どこで勝負を仕掛けるか考えることにしました。結果的には、自分が思い描いたとおりの展開で、再び箕浦選手をパスして優勝。これほどまで冷静にレースを走れたのは初めてだったので、その点も非常に満足しています。タイヤは、普段から基本的に軟質路面用のBATTLECROSS X20を使っていて、この大会も同じ。前日から雨が降ったこともあり、土がそれなりに水分を含んでいたので、とくに決勝はベストマッチなコンディションだったように思います。このコースで乗り込んでいるので、どこの区間あるいはラインを注意すべきかわかっていたことも大きいと思います。今回は、川井麻央選手や本田七海選手をはじめ、本来は上位でゴールするライダーが転倒したことによるラッキーな優勝でしたが、今度は真っ向勝負でもついていけるよう、走りを磨いていきたいです」

レース結果

コース:オフロードヴィレッジ(埼玉)

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決勝

  • 開催日:2023/05/14
  • 決勝出走:24
  • 完走:23
  • (1.8km x 10laps = 18km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 17 濵村 いぶき BS Bridgestone T.E.SPORT CRF150RⅡ ホンダ 10 1:47.532 18:06.674
2 9 箕浦 未夢 DL Team ITOMO CRF150RⅡ ホンダ 10 1:46.746 18:21.110
3 8 瀬尾 柚姫 DL TEAM HAMMER CRF150RⅡ ホンダ 10 1:49.166 18:28.496
4 13 井川 実乃里 BS Bridgestone 98%RACING CRF150RⅡ ホンダ 10 1:49.476 18:31.581
5 14 赤松 樹愛 BS Bridgestone FACTORY BEAR RACING TEAM YZ85LW ヤマハ 10 1:50.368 18:33.673
6 2 川井 麻央 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF150RⅡ ホンダ 10 1:47.283 18:34.817
7 11 松木 紗子 BS Bridgestone マウンテンライダーズ KX85 カワサキ 10 1:50.083 18:35.878
8 4 本田 七海 BS Bridgestone bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド YZ85LW ヤマハ 10 1:49.517 18:37.717
9 15 木村 綾希 DL Team Power Band KX85 カワサキ 10 1:52.039 18:52.393
10 16 ペレーラ 瞳美 DL motoline MC85 GASGAS 10 1:52.298 18:58.334
11 10 山崎 琴乃 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF150RⅡ ホンダ 10 1:53.707 19:11.937
12 18 阿部 華帆 BS Bridgestone Y'S Racing YZ85LW ヤマハ 10 1:54.473 19:16.952
13 7 川上 真花 PI bLU cRU YSP大阪箕面 YZ85LW ヤマハ 10 1:53.608 19:50.976
14 27 佐々木 夢月 BS Bridgestone Y's Racing with B!COOL YZ85LW ヤマハ 10 1:57.139 19:51.567
15 34 鑓水 よう子 PI 習志野レーシングクラブ with サドルバック CRF150RⅡ ホンダ 9 1 2:00.920 18:18.558
16 30 渡辺 晴海 DL 高橋レーシング KX85L カワサキ 9 1 2:07.574 19:20.860
17 31 小沢 良美 DL Obrigada! RT & Garage.M CRF150RⅡ ホンダ 9 1 2:10.896 19:56.233
18 32 川口 悠子 DL YZ85LW ヤマハ 9 1 2:10.375 19:58.477
19 23 岩井 典子 BS Bridgestone 331 Racing Team KX85L カワサキ 8 2 2:15.743 18:17.791
20 33 西 里絵 DL MC85 GASGAS 8 2 2:15.799 18:23.169