• 開催場所:オフロードヴィレッジ(埼玉)
  • 開催日:2024年03月31日(日) 〜 2024年03月31日(日)
【2024年全日本モトクロス選手権 Rd.1 腕時計のベルモンドCUP(関東大会) レディースクラス】 川井麻央はトップチェッカーを受けるも失格となり、ホンダ機での初戦で本田七海が3位
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今季の全日本モトクロス選手権シリーズは、5コースを使用して全8戦で開催。ただしレディースクラスは第5戦北海道大会が未開催となるため、各大会決勝1ヒートの年間7レースで競われる。
開幕戦の舞台は、昨年までの熊本県・HSR九州ではなく、埼玉県川越市のウエストポイント オフロードヴィレッジ。「腕時計のベルモンドCUP」として開催され、IA1とIA2とレディースの3クラスは、日曜日に予選と決勝をすべて実施する変則的なスケジュールとなった。このため、予選は公式練習を兼ねたタイムアタック形式に。レディースクラスの決勝は、いつもと同じ15分+1周に設定された。
オフロードヴィレッジのコースは、荒川と入間川に挟まれた河川敷に設けられていて、アップダウンがほぼなく、タイトターンとジャンプが多くて幅が狭いレイアウトを特徴としてきた。2022年の大幅リニューアル時にフラットな中高速セクションが追加されたが、今大会の前に再びレイアウトが大きく変更されて、この区間は廃止に。直線区間を伸ばす工夫も施されたが、昨年よりもコンパクトに凝縮されたレイアウトとなった。

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天候は晴れで、最高気温は27℃。金曜日の段階では酷いマディだったが、土曜日は天候に恵まれて気温も上昇したため、日曜日は朝からベストコンディションとなった。
昨年は2021年以来通算3度目のシリーズタイトルを獲得した#1川井麻央(Honda,BS)は、今季もほぼ同様の体制で参戦。一方、この川井と最終戦までし烈なチャンピオン争いを繰り広げた#2 本田七海(Honda,BS)は、マシンをヤマハ2ストからホンダ4ストに乗り替えた。川井のチームメイトとなる#6 濱村いぶき(Honda,BS)など、10代の若いライダーも成長を見せており、今季も熱いバトルに期待が集まる。

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■決勝レース
#1 川井麻央(Honda,BS)がホールショット。これに続いた#9 松木紗子(Kawasaki,BS)はすぐに順位を下げ、2番手に浮上した#6 濱村いぶき(Honda,BS)を穂苅愛香(Yamaha,DL)が濱村をパスし、1周目は川井、穂苅、濱村、箕浦未夢(Honda,DL)、楠本菜月(Honda,DL)、#2 本田七海(Honda,BS)、瀬尾柚姫(Honda,DL)、川上真花(Yamaha,PI)の上位8台となった。川井は、レース序盤から一気にリードを拡大。2周目に箕浦と穂苅と楠本、3周目には濱村が転倒で後退し、これで2番手以下は本田、川上、瀬尾、箕浦の順となった

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2番手争いの集団では、まず箕浦が遅れはじめ、本田と川上と瀬尾が三つ巴のバトルを展開。箕浦は6周目に転倒してさらに遅れ、背後には#12 山崎琴乃(Honda,BS)が迫った。本田は懸命にポジションを守っていたが、7周目に川上と瀬尾の先行を許して4番手。ラストラップとなった9周目には、山崎が楠本に抜かれて7番手に後退した。そしてレースは川井がトップチェッカーを受け、本田が4番手、山崎が7番手でゴール。しかしレース後、川井はマシンの技術規則違反で失格扱いとなり、順位が繰り上がった本田が3位、山崎が6位となった。

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●川井麻央(決勝レース/失格)
「シーズンオフはかなり練習できたのですが、振り返ってみると自分には合っていない内容ではなかったようにも感じていて、もっと練習の質を上げなければいけないと反省。この開幕戦は、土曜日にフリープラクティスがあったとはいえ、予選と決勝がすべて日曜日に実施されるという、いつもと違うスケジュールだったので、これに翻弄されてリズムを崩さないよう心がけました。
予選は3位でしたが、タイムアタックをするつもりはなかったし、むしろ予選トップじゃないほうが、スタート位置の選択を参考にされづらいと思っていたので、狙いどおりでした。予選と決勝ともに、タイヤは軟質路面用のBATTLECROSS X20を選択。固い路面の上に水が撒かれて滑るという状況はありましたが、これはタイヤの性能によるものではなくコンディションの問題ですし、何も心配することはありませんでした。決勝の内容も完璧でしたが、暫定表彰式も終わった後で失格という結果になり、正直なところ今は言葉がありません。残念な結果になってしまいましたが、これで折れることなく、前を向いて次戦以降に臨みます」

レース結果

コース:オフロードヴィレッジ(埼玉)

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決勝

  • 開催日:2024/03/31
  • 決勝出走:24
  • 完走:22
  • (1.6km x 9laps = 14.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 川上 真花 PI bLU cRU YSP大阪箕面 YZ85LW ヤマハ 9 7 1:52.395 17:08.542
2 5 瀬尾 柚姫 DL TEAM HAMMER CRF150RⅡ ホンダ 9 4 1:52.075 17:11.651
3 2 本田 七海 BS Bridgestone LUTZ with 中西建設(株)NH CRF150R ホンダ 9 3 1:53.841 17:11.878
4 3 箕浦 未夢 DL Team ITOMO CRF150RⅡ ホンダ 9 3 1:53.578 17:37.541
5 10 楠本 菜月 DL CRF150R ホンダ 9 9 1:54.420 17:39.013
6 12 山崎 琴乃 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF150RⅡ ホンダ 9 4 1:56.122 17:39.056
7 8 井川 実乃里 BS Bridgestone 98%RACING CRF150RⅡ ホンダ 9 9 1:56.773 17:40.685
8 11 穗苅 愛香 DL TOMOレーシング&美蔵 YZ85LW ヤマハ 9 7 1:54.327 17:41.190
9 13 ペレーラ 瞳美 DL MC85 GASGAS 9 4 1:57.958 17:58.393
10 31 大久保 梨子 DL KTM TOKAI RACING with ゆめチャンネル 85SX KTM 9 9 1:57.929 18:06.168
11 7 赤松 樹愛 BS Bridgestone FACTORY BEAR RACING TEAM YZ85LW ヤマハ 9 7 1:58.587 18:10.706
12 28 根岸 舞美 BS Bridgestone 85SX KTM 9 3 1:59.655 18:19.911
13 9 松木 紗子 BS Bridgestone マウンテンライダーズ KX85 カワサキ 9 4 2:00.788 18:25.368
14 18 松永 朋子 BS Bridgestone tm&mm CRF150RⅡ ホンダ 9 9 2:01.123 18:53.889
15 16 佐々木 夢月 BS Bridgestone Y's Racing with TRAS YZ85LW ヤマハ 9 9 2:01.419 18:55.673
16 17 河合 華翔菜 DL STORY RACiNG with GASGAS岡山 MC85 GASGAS 8 8 2:06.915 17:10.985
17 6 濵村 いぶき BS Bridgestone T.E.SPORT CRF150RⅡ ホンダ 8 2 1:58.799 17:28.773
18 36 石塚 皐月 DL KX85L カワサキ 8 2 2:13.739 18:38.302
19 37 遠山 真愛 DL KX85L カワサキ 8 4 2:13.558 18:40.535
20 30 渡辺 晴海 DL 高橋レーシング KX85L カワサキ 8 2 2:18.473 19:18.112