全日本ロードレース選手権 Rd6 オートポリス大会 ST600クラスも波乱のスタートとなる。スケジュールは後ろ倒しとなりスタートするも、1コーナーで#10横山(Ya,BS)、#37羽田(Ho,BS)が接触し転倒。これにより赤旗&再スタートの判断となり全車一旦ピットに戻る。グラベルの整備が行われ12時25分からクイックスタートで15周→10周(▲5周)に減算してのリスタートとなった。この短いピットインの間に横山と羽田のメカニックは懸命にマシンを修復して、両者ともに何とか間に合い再スタートを切る
仕切り直しとなった注目のホールショットは#12井手(Ya,BS)、そして2番手にはなんとマシンを修復したばかりの横山、その後ろに#3荒川 (Ho,BS)、#7伊達 (Ya,BS)、#2小山 (Ho,BS)、#8鈴木 (Ho,BS)、#5阿部 (Ya,BS)らが続く。10周の超スプリントレースとなったため、各車1周目から果敢に前に出ようとする。荒川は1周目には横山をパスして2位に浮上。そしてトップの井手を追うが井手のペースが荒川をやや上回る。
熾烈なトップ争いの後ろで阿部が徐々に順位を上げていき、中盤からは意外な展開となる。4周目に鈴木のミスを付いてを4位に上がると、7周目に伊達を交わし3位に浮上。7周目終了時点でトップの井手と荒川の差が0.2秒、その後ろで3位の阿部が追い上げ、1~6位までが5秒以内にひしめく状況。
8周目に阿部が前を走る荒川との差を0.6秒まで詰めると、トップ1-2よりも速いペースで走り、更に前に出る可能性が出てきた。ラスト2周となった9周目に荒川が日立Astemoコーナーで井手をかわしトップに立つと、その後ろで阿部も井手を捉えサヨリンブリッジ手前の登りで井手をかわして2位に浮上。
最終ラップは荒川 vs 阿部の戦いに。荒川が逃げ切るかと思われたが阿部のペースが早く、ジェットコースターストレートの立ち上がりで失速した荒川の後ろに入ると、前の周で井手をかわしたように登りに入ったところでインから荒川を差して遂にトップに立つ。最終コーナーで荒川と井手も最後のチャンスで飛び込むが阿部を先頭に3台が流れ込むようにチェッカー。劇的な逆転劇で阿部が今季初勝利を飾った。
ST600クラス決勝レース 暫定結果は以下の通り