【決勝結果速報】 2022年全日本ロードレースRd.7 岡山 ST600 決勝レース
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全日本ロードレース選手権 Rd7 岡山大会の最終レースとなったST600クラス。今大会も波乱のレースとなり会場は固唾を飲んで最終ラップまで見守った。


台風の影響を考慮して前倒しでレース運営が行われ、ST600も何とかドライコンディションの中でレーススタート。まず飛び出したのは#5阿部 (Ya,BS)がホールショット。#8鈴木 (Ho,BS)、#3荒川 (Ho,BS)、#2小山 (Ho,BS)らが続きオープニングラップを回る。コース中盤に鈴木が阿部を抜きトップに。ここからどんな展開になるかと思いきや、3周目に赤旗で中断。14:43からのリスタートとなる。


12周に短縮されのスプリントレースとなり、スタートで前に出ようと選手達は集中。スタート直前に雨でレッドクロスが振られる中での再スタート、雨足が一気に強くなり1コーナーの先の2輪シケインで多重クラッシュが発生しふたたび赤旗中断。一旦全車ピットに戻り、レース運営からのアナウンスを確認する。

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15:10から再々スタートがアナウンスされ、周回数は10周に短縮。しかもウェット宣言が出ている中でのレース再開となり、今後の展開が読めない状況。
レインタイヤでコースインしていく選手達、スタートで抜け出したのは阿部、荒川、小山、#4長尾 (Ya,BS)、#33國井(Ho,BS)。前回優勝の阿部が有利かと思われたが、ウェットコンディションで思ったようにペースが上がらず、逆には荒川、小山、長尾が阿部を追い上げる。荒川が阿部を抜き、阿部がクロスラインで抜き返そうとするも膨らんで、荒川と小山そして長尾に先行を許す。


ここから雨を得意とする長尾が快調なペースで走り、荒川がコーナーでミスして膨らんだところで前に出てトップに立つ。阿部は國井にも前を取られるが、6周目に國井を捉え4位に浮上。残り半分となり、先頭の長尾は2位に4秒の差を付け独走。小山、阿部は2秒ほど開いて走っており、先頭はバラけた状態で周回を重ねる。

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このまま終了かと思われたが、阿部が前を走る小山に追いつき、更に2位の荒川を猛追。気が付けば最終ラップには荒川の背後にまで迫り、最後のチャンスで仕掛けるタイミングを図る。荒川もコースをしっかり抑え、最終コーナーに2台がもつれ込みながら流れ混んでくる。最後は2台がほぼ同時に入ってくるも、荒川が0.113秒差で2位でチェッカー。3位が阿部となった。


長尾は嬉しい初表彰台で初優勝。レース後、多くの観客から祝福され涙を浮かべ観客に答えた。

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ST600クラス決勝レース 暫定結果は以下の通り



また現在、フランス・ボルドールのポールリカールサーキットではEWC最終戦が行われており、本日夜10時にシリーズチャンピオンが決定します。序盤からトップチームにトラブルが続出し、結末の読めないレースに。今シーズンのチャンピオンは果たしてどのチームになるのか?ブリヂストンモータースポーツWebでは現地から速報をお届けしておりますので、こちらもぜひご覧ください!