中須賀克行が大量リードを築いてポールtoフィニッシュ

  • 開催場所:ツインリンクもてぎ
  • 開催日:2016年05月29日(日) 〜 2016年05月29日(日)
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 今季初の全クラス開催となった全日本第3戦もてぎ。2戦目を迎えたJSB1000クラスは新たに導入された〝トップ6サバイバル予選〟でグリッドが争われることになった。まずは全車が出走するQ1は30分間のタイムアタック。この結果で4番手から10番手までの7台がQ2に進出。Q3は、Q2で残った3台とQ1の上位3台、合計6台でグリッドを争う。
 そのQ1では高橋巧(ブリヂストン)が12番手でQ3どころかQ2進出も逃すという大波乱。さらに山口辰也(ブリヂストン)、秋吉耕佑(DL)とホンダ上位チーム勢がQ1で終了してしまう。
 逆にQ1ですでにQ3進出を決めたのは中須賀克行(ブリヂストン)・津田拓也(ブリヂストン)・渡辺一樹(ブリヂストン)。この3台にQ2で勝ち残った野左根航汰(ブリヂストン)・柳川明(ブリヂストン)・中冨伸一(DL)が加わり、毎周最下位の一人がノックアウトされる緊張あふれるタイムアタックが開始。結果、Q2で残った3人がセカンドロウ。Q1の上位3人がQ1と同じ順番でフロントロウを獲得。中須賀はコースレコードを書き換える圧倒的な強さを見せての2戦連続のポールシッターとなった。

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 快晴で迎えた決勝。抜群のスタートを切ってレースをリードしたのは中須賀。柳川が2番手につけ、オープニングラップから2台がそれぞれ単独走行に。後方では津田を先頭に野左根・渡辺一樹・渡辺一馬(ブリヂストン)・山口の5台が3位争い集団を形成する。
 3周目終了時点で中須賀は2番手以降に3秒以上のアドバンテージを築いた。4周目に渡辺一馬が転倒。渡辺一樹が遅れて3位争いは津田と野左根の2台に。同時に野左根が津田を捕えて3番手浮上。野左根は津田を従えて柳川との差を詰め、3台での2位争いに発展。9周目。2位争いに渡辺一樹が追い付き、4台に。同時に野左根が柳川を捕えて2番手浮上。
 一方、トップの中須賀は周回ごとにアドバンテージを広げ、最後には20秒もの大差を築いてポールto独走フィニッシュ。貫禄を見せつける形になった。最後まで激しかった2位争いは最終ラップで2台抜きを演じた津田が制し、野左根が3位表彰台を獲得。今回も7位までを独占し、更にトップ10のうち9台がブリヂストンユーザーが占める圧倒的な勝利を収めた。

●中須賀克行(予選1位/決勝1位)
「今回はウィーク中に急激に路面温度が変化しました。路面温度33℃から35℃くらいの予選でチョイスしたタイヤを、今日の50℃オーバーのコンディションでも使いました。それでも十分に機能してくれました。アベレージこそ少し落としましたが、コントロールできたし、最後まで集中力を切らすことなく走ることができました」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「路面温度が50℃に達する厳しい状況でのレースになりました。各ライダーは、自らのセッティングに合わせたコンパウンドのタイヤをセレクトしています。フロントにハードコンパウンドをセレクトしたのは津田拓也選手と柳川明選手、ミディアムハードを使ったのは中須賀克行選手、野佐根航汰選手、高橋巧選手、ミディアムコンパウンドは渡辺一樹選手。リアは、ミディアムハードが中須賀選手、柳川選手、渡辺選手、野佐根選手、ミディアムを選んだのが津田選手、高橋選手でした。このように、多くの組み合わせのコンパウンドでレースが戦われましたが、どのタイヤも最後までしっかり機能してくれました。中須賀選手は昨年の第2戦から9戦連続のポールtoウインを達成。見事な記録です。またその後方、4台による2位争いはとても見ごたえのあるものでした。このレース、ブリヂストンユーザーが上位7位までを独占し、改めて、優秀さをアピールすることができました」

レース結果

コース:ツインリンクもてぎ

[JSB1000]

決勝

  • 開催日:2016/05/29
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:50℃
  • 決勝出走:36
  • 完走:28
  • (4.801km x 23laps = 110.423km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 1 中須賀 克行 BS Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 23 3 1:49.576 42:23.038
2 12 津田 拓也 BS Bridgestone ヨシムラスズキシェルアドバンス GSX-R1000L6 スズキ 23 22 1:50.558 42:43.121
3 7 野左根 航汰 BS Bridgestone YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 23 4 1:50.361 42:43.312
4 26 渡辺 一樹 BS Bridgestone TEAM GREEN ZX-10R カワサキ 23 9 1:50.438 42:43.676
5 87 柳川 明 BS Bridgestone TEAM GREEN ZX-10R カワサキ 23 4 1:50.733 42:45.748
6 634 高橋 巧 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ CBR1000RR ホンダ 23 21 1:50.936 42:52.007
7 104 山口 辰也 BS Bridgestone TOHO Racing CBR1000RR ホンダ 23 15 1:50.973 42:56.382
8 85 中冨 伸一 DL HiTMAN RC 甲子園ヤマハ YZF-R1 ヤマハ 23 15 1:52.095 43:20.728
9 32 今野 由寬 BS Bridgestone Moto Map SUPPLY GSX-R1000 スズキ 23 12 1:51.915 43:23.547
10 39 酒井 大作 BS Bridgestone Rosetta Motorrad39 S1000RR BMW 23 10 1:52.184 43:28.291
11 90 秋吉 耕佑 DL au & テルル・Kohara RT CBR1000RR ホンダ 23 5 1:51.795 43:30.590
12 18 中津原 尚宏 DL オートテクニックスポーツPGR CBR1000RR ホンダ 23 22 1:53.824 44:01.202
13 135 児玉 勇太 BS Bridgestone Team Tras 135HP S1000RR BMW 23 16 1:53.552 44:03.122
14 83 C.ターナー DL TEAM JP DOG FIGHTR AUSTRALIA YZF-R1 ヤマハ 23 2 1:53.661 44:04.868
15 23 中村 知雅 DL 中村エンジン研究所 CBR1000RR ホンダ 23 12 1:54.110 44:06.216
16 34 近藤 湧也 BS Bridgestone GBS レーシング YAMAHA YZF-R1 ヤマハ 23 23 1:54.237 44:09.416
17 14 武石 伸也 BS Bridgestone SYNCEDGE 4413 Racing S1000RR BMW 23 8 1:54.035 44:14.701
18 51 奈須 勉 奈須板金・WILD☆HEART CBR1000RR ホンダ 22 10 1:55.244 42:40.180
19 57 片平 亮輔 DL RSG Racing+MCR CBR1000RR ホンダ 22 14 1:55.530 42:42.818
20 35 L.ホゴン BS Bridgestone Rosetta Motorrad39 KOREA S1000RR BMW 22 7 1:57.064 43:34.726