ポラマイがポールtoフィニッシュ
- 開催場所:ツインリンクもてぎ
- 開催日:2016年05月29日(日) 〜 2016年05月29日(日)
全日本第3戦もてぎST600クラスは38台のエントリーを集めた。
予選は開始早々から転倒車が続出。ついには開始10分で転倒車がコース上に残ってしまい、赤旗中断となってしまう。そんな波乱の予選を制したのはチャロンポン・ポラマイ。「最初の5周をタイムアタックに使い、その後はコンディションのチェックをするプランだった。そのとおりに予選セッションを進めました」と、余裕のコメント。
2番手には今年から全日本フル参戦を開始したばかりの清末尚樹。「予選セッションの全部の周をアタックするつもりで走りました。自分のリズムで走れたのがよかった」と、初フロントロウ獲得の要因を語った。3番手は、3周目に転倒車に接触して自らも転倒したデチャ・クライサルト。しかしクライサルトは〝赤旗中の注意義務違反〟として失格に。4番手タイムをマークした岩戸亮介が繰り上がってフロントロウ獲得となった。
天候に恵まれて気温も上昇した決勝日。ポラマイがホールショットを奪ってレースをリード。背後につけたのは清末。オープニングラップ終了直前に清末を捕えて2番手に上がったのは岩戸。この3台でトップ集団を形成。前田恵助が単独でこの3台を追いかける展開。
清末が徐々に遅れ始め、トップ争いはポラマイと岩戸の2台に絞られる。清末は前田と3位争いを開始。6周目には前田が清末の前に出る。こう着状態のままレース終盤。ポラマイの後ろにつけて周回を重ねる岩戸。
ラストラップ。岩戸が狙ったがポラマイが最後までブロック。ポラマイが今季初優勝を飾った。岩戸は「地元九州が地震に襲われた。優勝を持ち帰りたかったのに前に出られなかった」と悔しい2位フィニッシュ。前田が2戦連続の表彰台獲得となり、ランキングもトップに躍り出たが、「前の2台に離されてしまった。ただただ悔しいレースになってしまいました」と、2位・3位は悔しい表彰台獲得となった。
●チャロンポン・ポラマイ(予選1位/決勝1位)
「今日は気温も路面温度も上がったので、昨日とは路面コンディションが変わってしまいました。タイヤマネージングを考えながら、最初の8周はコンスタントに走ることを心がけました。最後まで集中力を切らさずに走り切ったのが勝因だと思います」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「昨年より、ブリヂストンのワンメイクで行なわれているこのクラス、今回もコントロールタイヤらしい激しいレースが、各順位で展開されていました。優勝はポールポジションを獲得したタイのベテラン、チャロンポン・ポラマイ選手。最終ラップまでハイペースでのレースが展開されましたが、最終ラップで若手の岩戸選手のチャージも素晴らしかったです。今回トップ10のうち、優勝したポラマイ選手以外全員が20歳以下と、大勢の若手選手が活躍しました。タイヤワンメイクレースの趣旨の一つ、若手選手の育成に、ブリヂストンタイヤが一役買っていることを、嬉しく思います。今後、このクラスから多くの若手ライダーが上位クラスへ、そして世界へ旅立ってほしいと思います
決勝
- 開催日:2016/05/29
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:43℃
- 決勝出走:35
- 完走:31
- (4.801km x 18laps = 86.418km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 65 | C.ポラマイ | BS | Yamaha Thailand Racing Team | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 3 | 1:56.236 | 35:05.462 | ||
2 | 8 | 岩戸 亮介 | BS | Team高武RSC | CBR600RR | ホンダ | 18 | 3 | 1:56.242 | 35:05.887 | ||
3 | 5 | 前田 恵助 | BS | 伊藤レーシングGMDスズカ | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 4 | 1:56.578 | 35:14.144 | ||
4 | 20 | 清末 尚樹 | BS | RS-ITOH | ZX-6R | カワサキ | 18 | 4 | 1:56.628 | 35:17.129 | ||
5 | 73 | 名越 哲平 | BS | MuSASHi RT Jr. | CBR600RR | ホンダ | 18 | 6 | 1:57.166 | 35:21.927 | ||
6 | 85 | 松崎 克哉 | BS | RS-ITOH & 能塚 | ZX-6R | カワサキ | 18 | 7 | 1:57.119 | 35:21.969 | ||
7 | 43 | 亀井 雄大 | BS | Honda鈴鹿レーシングチーム | CBR600RR | ホンダ | 18 | 12 | 1:57.060 | 35:22.264 | ||
8 | 9 | 榎戸 育寛 | BS | MOTO BUM HONDA | CBR600RR | ホンダ | 18 | 7 | 1:57.271 | 35:23.478 | ||
9 | 40 | 山元 聖 | BS | 51ガレージチームイワキ | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 7 | 1:57.208 | 35:29.374 | ||
10 | 13 | 田尻 克行 | BS | グリーンクラブ能塚 | ZX-6R | カワサキ | 18 | 4 | 1:57.525 | 35:31.238 | ||
11 | 46 | 星野 知也 | BS | TEAM PLUS ONE | CBR600RR | ホンダ | 18 | 7 | 1:57.686 | 35:35.521 | ||
12 | 74 | 奥野 翼 | BS | AKENO SPEED・YAMAHA | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 7 | 1:57.659 | 35:39.853 | ||
13 | 39 | 中村 豊 | BS | MOTO BUM HONDA | CBR600RR | ホンダ | 18 | 4 | 1:58.023 | 35:45.189 | ||
14 | 52 | 岡村 光矩 | BS | RS-ITOH & FA.com保険職人 | ZX-6R | カワサキ | 18 | 7 | 1:57.228 | 35:46.607 | ||
15 | 41 | 田所 隼 | BS | TEAM PLUS ONE | CBR600RR | ホンダ | 18 | 17 | 1:58.385 | 35:49.283 | ||
16 | 59 | 若松 宏 | BS | Team YSP 三鷹 | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 15 | 1:58.285 | 35:49.856 | ||
17 | 32 | 長嶋 修一 | BS | 大道建設モトアルファ | CBR600RR | ホンダ | 18 | 3 | 1:58.608 | 35:50.303 | ||
18 | 19 | 中山 真太郎 | BS | TEAMしんたろうwith KRT | CBR600RR | ホンダ | 18 | 12 | 1:58.364 | 35:51.020 | ||
19 | 44 | 松川 泰宏 | BS | MOTO BUM HONDA+SAI | CBR600RR | ホンダ | 18 | 16 | 1:58.540 | 35:52.482 | ||
20 | 37 | 鈴木 力 | BS | MOTO BUM HONDA | CBR600RR | ホンダ | 18 | 12 | 1:58.795 | 36:03.412 |