土砂降りの雨の中で山口辰也が優勝 ついに中須賀克行の連勝ストップ
- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2016年09月25日(日) 〜 2016年09月25日(日)
今大会のJSB1000クラスは2レース制。土曜日Q1に引き続いて行われたTOP10台によるQ2でも、中須賀克行(ブリヂストン)がトップタイムをマーク。レース1・レース2共にポールポジションを獲得。12レース連続のポールシッターとなった。
2番手には津田拓也(ブリヂストン)、3番手には高橋巧(ブリヂストン)。2列目には野左根航汰(ブリヂストン)・山口辰也(ブリヂストン)・渡辺一樹(ブリヂストン)が並び、ブリヂストン勢が2列目までを独占した。
レース2が行なわれた日曜日は、昼前から雨に見舞われた。その雨も降ったりやんだりの微妙な状況。午後2時前にスタート進行が始まり、全車がグリッドについたころに、一時は治まっていた雨がまたしても激しく降り始める。ウォームアップラン途中でオーバーランするマシンもあり、ライダーたちが危険をアピール。これで赤旗が提示されてスタートディレイに。24周から22周に減算されウェット宣言が出されたが、スタートを迎えることには大雨になっていた。
水しぶきを上げながらスタート。中須賀に野左根が続いてヤマハがワンツー体制。しかし2台共にマシンが振られてラインを外す。その間に高橋巧がトップ浮上。中須賀と野左根に山口を加えて、3台での2位争いを開始する。5周目に中須賀は2位争い集団最後尾へドロップ。集団トップに立った野左根は6周目に転倒。これで2番手に上がった山口はみるみる高橋巧を追い上げる。
11周目の最終コーナーで高橋巧のマシンが膨らむ。その間にトップに浮上した山口は、一人別次元の走りを披露し、あっと言う間にトップ独走体制に。
ペースを緩めずに22周を走り切った山口は、最後には高橋巧に35秒という大差をつけて圧勝。2009年以来となるJSB1000クラスでの優勝となった。高橋巧2位・中須賀3位でフィニッシュ。連勝を11で止めることになった中須賀は「プレッシャーから解放された」としながらも「久々に悔しい気持ちを味わった」とコメントした。
●山口辰也(予選5位/決勝1位)
「ウェットコンディションは不安があったけれど、冷静に周囲を見たら僕のバイクはアドバンテージがありました。タイヤもグリップしたし、バイクのセッティングもよく、安心して走ることができました。ブリヂストンはいつも僕に対して『プライベーター』という枠組みではなく、きちんとトップ勢と同じサポートをしてくれて感謝しています」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「スタート前の雨で、J-GP2同様、スタートディレイとなりました。スタート時の雨量は少なかったものの完全なウェット路面で、全車レインタイヤを装着しました。今シーズン初のウェットレースは難しコンディションで、表彰台を獲得した3人はそれぞれ違う選択をしました。前後共にソフトを選んだ山口選手が優勝でしかもチームの地元ということで、TOHOレーシングの皆様にはお祝いを申し上げます。2位の高橋巧選手はフロントにソフト・リアにミディアムソフト。3位の中須賀選手は前後共にミディアムソフトでした。
また、量産タイヤを装着した武石伸也選手が5位・近藤湧也選手が8位と、好成績を残してくれたのも、非常にうれしく思います」
決勝
- 開催日:2016/09/25
- 天候:Rain
- 路面:Wet
- 路面温度:26℃
- 決勝出走:31
- 完走:24
- (3.703km x 22laps = 81.466km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 104 | 山口 辰也 | BS | TOHO Racing | CBR1000RR | ホンダ | 22 | 18 | 1:45.142 | 39:12.313 | ||
2 | 634 | 高橋 巧 | BS | MuSASHi RT ハルク・プロ | CBR1000RR | ホンダ | 22 | 8 | 1:45.982 | 39:48.233 | ||
3 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 22 | 3 | 1:47.218 | 40:00.410 | ||
4 | 72 | 高橋 裕紀 | DL | モリワキ・レーシング | CBR1000RR | ホンダ | 22 | 7 | 1:47.645 | 40:14.840 | ||
5 | 14 | 武石 伸也 | BS | SYNCEDGE 4413 Racing | S1000RR | BMW | 22 | 9 | 1:48.852 | 40:25.400 | ||
6 | 15 | 藤田 拓哉 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 22 | 3 | 1:47.784 | 40:28.180 | ||
7 | 85 | 中冨 伸一 | DL | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 22 | 5 | 1:48.867 | 40:42.507 | ||
8 | 34 | 近藤 湧也 | BS | GBSレーシングMochizuka YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 22 | 20 | 1:49.115 | 40:43.932 | ||
9 | 39 | 酒井 大作 | BS | Team Motorrad39 | S1000RR | BMW | 22 | 13 | 1:49.296 | 40:47.375 | ||
10 | 32 | 今野 由寬 | BS | Moto Map SUPPLY | GSX-R1000 | スズキ | 22 | 11 | 1:49.676 | 40:58.473 | ||
11 | 26 | 渡辺 一樹 | BS | TEAM GREEN | ZX-10R | カワサキ | 21 | 11 | 1:50.663 | 39:30.785 | ||
12 | 71 | 加賀山 就臣 | DL | Team KAGAYAMA | GSX-R1000 | スズキ | 21 | 5 | 1:50.044 | 39:34.466 | ||
13 | 135 | 児玉 勇太 | BS | Team Tras 135HP | S1000RR | BMW | 21 | 11 | 1:50.183 | 39:34.650 | ||
14 | 12 | 津田 拓也 | BS | ヨシムラスズキシェルアドバンス | GSX-R1000L6 | スズキ | 21 | 12 | 1:50.320 | 39:38.168 | ||
15 | 18 | 中津原 尚宏 | DL | オートテクニックスポーツPGR | CBR1000RR | ホンダ | 21 | 10 | 1:51.469 | 39:55.317 | ||
16 | 21 | 須貝 義行 | BS | チームスガイレーシングジャパン | RSV4 | アプリリア | 21 | 21 | 1:52.007 | 40:07.416 | ||
17 | 90 | 秋吉 耕佑 | DL | au & テルル・Kohara RT | CBR1000RR | ホンダ | 21 | 20 | 1:48.042 | 40:07.528 | ||
18 | 17 | 吉田 光弘 | DL | Honda熊本レーシング | CBR1000RR | ホンダ | 21 | 12 | 1:52.234 | 40:16.914 | ||
19 | 99 | 吉田 和憲 | BS | icu RT 大阪メビウス Navel Rose モトキッズ | YZF-R1 | ヤマハ | 21 | 12 | 1:52.935 | 40:40.039 | ||
20 | 35 | 古澤 幸也 | BS | RED SEED Motorrad | S1000RR | BMW | 21 | 17 | 1:53.403 | 40:43.925 |