予選・決勝レース1共に中須賀克行が圧勝 11レース連続ポールtoフィニッシュを飾る

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2016年09月25日(日) 〜 2016年09月24日(土)
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 第4戦と第7戦に予定されていたオートポリス戦が地震の影響によりキャンセル。第8戦岡山ラウンドでJSB1000クラスは土曜日と日曜日にそれぞれ1レースずつ、合計2レースが開催されることになった。
 土曜日の午前中の予選Q1でレース1のポールポジションを獲得したのは今季ここまで全戦ポールtoウィンを飾っている中須賀克行(ブリヂストン)。2番手に約1秒もの大差をつけた。2番手は高橋巧(ブリヂストン)。以下、津田拓也(ブリヂストン)、野左根航汰(ブリヂストン)、山口辰也(ブリヂストン)、渡辺一樹(ブリヂストン)、藤田拓哉(ブリヂストン)と、ブリヂストンユーザーが上位7位までを占めた。
 中須賀は「事前テストは雨に見舞われ、ドライテストができていなかった。それでもマシンは熟成の年だからニューマシンだった昨年のような不安はなかった。連勝しているだけに期待が大きく、プレッシャーはあるけれど、それをはねのけられるだけのことはやってきている。24周の決勝はレースメイクして、記録(10戦連続ポールtoウィン)を伸ばしたい」と、午後のレースに向けて力強く語った。

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 強い日差しが照りつけた午後のレース1。好スタートを切ったのはポールシッター中須賀。野左根が2番手につけ、それぞれオープニングラップからすでに単独走行の様相を見せる。3番手には津田。加賀山就臣(DL)・高橋巧・渡辺と続く。2周目には加賀山を捕えて4番手に浮上した高橋巧が、津田に表彰台争いを挑む。
 トップを快走する中須賀は4周終了時点で3秒近いアドバンテージを築いて安全圏内に。中須賀は周回ごとにリードを広げ、最後には13秒もの大差を築いて悠々と11レース連続ポールtoウィンを飾った。
 一方、レース中盤には激化した2位争い。津田と高橋巧の争いは野左根を飲み込み、追い上げた渡辺も加わって4台での争いになる。レース終盤には野左根と津田が順位を入れ替えながらのドッグファイトを展開。渡辺と高橋巧はこの2台の後ろで淡々と周回を重ねる。しかし残り5周で野左根のペースが落ち、津田と渡辺にかわされて一気に4番手に後退。同時に高橋巧もペースが上がらずに2位争い集団から遅れ出す。これで2位争いは津田と渡辺の2台に。これを津田が制し、渡辺は3位表彰台獲得となった。
 また、野左根と高橋巧は最後まで我慢の走りを見せて4位・5位でゴール。6位山口・7位藤田と、上位7位までをブリヂストンユーザーが占めた。

●中須賀克行(予選1位/決勝1位)
「今日はレースウィークに入ってから最も路面温度が上がり、午前中は雨だった昨日とはフィーリングが変わっていました。それでもいいアベレージタイムで走れることができたのは、ブリヂストンタイヤの助けがあってこそ。これほど大きな路温変化でも対応できるグリップ力がありました。環境が急に変わってもこういう結果が出せて、ブリヂストンタイヤに感謝しています」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今大会のJSB1000クラスは2レースとなりました。それに伴い練習走行が追加されて木曜日から走ることができましたが、天候不順でドライコンディションで走ることができたのは金曜日の午後だけ。各ライダー・チーム共に十分なセッティングができない状況でした。今日は朝から天候に恵まれました。予選Q1では中須賀選手がポールポジションを獲得。中須賀選手は、気温29℃/路面温度43℃で始まったレースでもホールショットからリードを広げ、11連勝という記録を更新しました。中須賀選手とYAMAHA FACTORY RACING TEAMの皆さんにお祝いを申し上げます。
 上位陣のライダーたちのタイヤ選択は、フロントは渡辺選手だけがハードで他選手はミディアム。リアは、ホンダ勢の高橋巧選手・山口選手がミディアムで他選手はミディアムハードでした。レースは24周という長丁場でしたが、最後まで安定したラップタイムを刻むことができ、タイヤはよく機能したと思います。上位7人がブリヂストンユーザーを占める好結果を、非常にうれしく思います」

レース結果

コース:岡山国際サーキット

[JSB1000]

決勝

  • 開催日:2016/09/24
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 路面温度:43℃
  • 決勝出走:31
  • 完走:29
  • (3.703km x 24laps = 88.872km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 1 中須賀 克行 BS Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 24 2 1:28.724 36:01.585
2 12 津田 拓也 BS Bridgestone ヨシムラスズキシェルアドバンス GSX-R1000L6 PRCS 24 4 1:29.527 36:14.663
3 26 渡辺 一樹 BS Bridgestone TEAM GREEN ZX-10R カワサキ 24 8 1:29.473 36:15.369
4 7 野左根 航汰 BS Bridgestone YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 24 3 1:29.538 36:18.026
5 634 高橋 巧 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ CBR1000RR ホンダ 24 3 1:29.594 36:19.225
6 104 山口 辰也 BS Bridgestone TOHO Racing CBR1000RR ホンダ 24 7 1:30.152 36:25.853
7 15 藤田 拓哉 BS Bridgestone YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 24 4 1:30.405 36:34.215
8 85 中冨 伸一 DL HiTMAN RC 甲子園ヤマハ YZF-R1 ヤマハ 24 3 1:30.862 36:46.455
9 32 今野 由寬 BS Bridgestone Moto Map SUPPLY GSX-R1000 スズキ 24 4 1:31.086 36:48.905
10 72 高橋 裕紀 DL モリワキ・レーシング CBR1000RR ホンダ 24 3 1:30.901 36:52.181
11 39 酒井 大作 BS Bridgestone Team Motorrad39 S1000RR BMW 24 4 1:30.914 37:02.621
12 71 加賀山 就臣 DL Team KAGAYAMA GSX-R1000 スズキ 24 3 1:30.469 37:05.393
13 34 近藤 湧也 BS Bridgestone GBSレーシングMochizuka YAMAHA YZF-R1 ヤマハ 23 10 1:32.707 36:03.987
14 14 武石 伸也 BS Bridgestone SYNCEDGE 4413 Racing S1000RR BMW 23 2 1:33.654 36:18.829
15 17 吉田 光弘 DL Honda熊本レーシング CBR1000RR ホンダ 23 5 1:33.430 36:20.268
16 20 小島 一浩 DL Honda熊本レーシング CBR1000RR ホンダ 23 7 1:34.069 36:35.247
17 66 筒井 伸 DL DOG FISH オートテック・鈴鹿 CBR1000RR ホンダ 23 6 1:34.993 36:50.835
18 99 吉田 和憲 BS Bridgestone icu RT 大阪メビウス Navel Rose モトキッズ YZF-R1 ヤマハ 23 4 1:34.947 36:53.711
19 37 樋口 耕太 BS Bridgestone H.L.O RACING GSX-R1000L3 スズキ 23 4 1:34.651 37:00.047
20 18 中津原 尚宏 DL オートテクニックスポーツPGR CBR1000RR ホンダ 23 22 1:33.555 37:13.716