- 開催場所:ツインリンクもてぎ
- 開催日:2019年04月06日(土) 〜 2019年04月06日(土)
2018年に通算8回目の全日本最高峰クラスタイトルを獲得した中須賀克行(ブリヂストン)。
昨年、復活した全日本ホンダワークスチームのライダーとなった高橋巧(ブリヂストン)。
今季もこの二人を含めたブリヂストンユーザー同士がタイトル争いを展開するのは必死だ。
昨年まではライバルだった加賀山就臣がチーム移籍によってブリヂストンユーザーになったことで、さらに盤石な体制になった。
事前テストからすでに中須賀と高橋は火花を散らしていた。
開幕戦特別スケジュールで木曜日から二日間の練習走行日が設けられていたレースウイークに入ると、この二人の戦いが加速。非公式ながらコースレコード更新タイムがマークされていた。
木曜日からの好天は土曜日まで続いた。午前中に予選、午後に決勝レース1がスケジュールされたJSB1000クラス。
予選ではセッション開始早々に中須賀と高橋が1分47秒台でのアタック合戦を開始。野左根航汰(ブリヂストン)も1分47秒台をマークするも、1分47秒0での攻防を繰り広げる中須賀と高橋の戦いには加わることができない。
セッション残り8分。中須賀がついに1分46秒台に突入。
高橋は1分47秒どまり。これで決着がつき、中須賀が開幕戦ポールポジションを獲得。
セカンドタイムでも僅差で中須賀が勝り、レース1、レース2共にポールポジションからスタートすることになった。
予選の熱狂が冷めやらぬまま決勝レース1を迎えた。
好スタートを切ってホールショットを奪ったのは中須賀。渡辺一樹、高橋と続き、この3台がトップ集団を形成。
2周目には中須賀が集団を抜け出しかけ、これに反応した高橋が2番手浮上。中須賀との差を詰める。
中須賀と高橋の手に汗握る熾烈なバトルが開始された。
9周目。二人の戦いがさらに激化。サイドbyサイドで何度もポジションを入れ替える2台。
2周にわたって息を飲む激しいバトルが展開される。そしてレース後半は再び中須賀が先頭に立ち、高橋はぴたりと中須賀の背後につけて周回を重ねる。
レース終盤。高橋が少し離されかけるシーンもあったものの、中須賀を逃がすことなくすぐに差を詰める。
しかし高橋が前に出ることなくそのままチェッカー。その後方では野左根、渡辺一樹が3-4位でゴールした。
ゼッケン1番をつけた中須賀が2019年最初のレースをポールtoウインで飾った。
●中須賀克行(予選1位/決勝1位)
「予選と比べるとタイム的に見劣りする場面があったかもしれませんが、いいアベレージで走ることができました。ブリヂストンタイヤはコンディションでの変化が少なく、23周という長丁場のレースの最終ラップでも1分47秒台に入れることができました。安定してコントロールしやすいタイヤだったことが勝因の大きな一つになりました」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「走行初日の木曜日から終始好天が続き、今日のレース1まで非常にいいコンディションで走行ができました。その中で予選では5人が、また今日のレースでも2人がコースレコードをブレイクするというすばらしい結果になりました。ブリヂストン勢上位のタイヤ選択は中須賀選手、野左根選手がフロントはミディアム、リアはミディアムソフト。高橋選手、渡辺一樹選手、秋吉耕佑選手が前後共にミディアムハード。渡辺一馬選手、加賀山就臣選手、岩戸亮介選手がフロントにミディアム、リアにミディアムハード。水野亮選手は前後共にミディアムとセレクトが分かれました。
レースはスタートからポールシッターの中須賀選手がトップに立ち、予選2位の高橋選手と途中で何度も順位を入れ替えるバトルを展開。白熱したレースとなりました。優勝した中須賀選手とチームの皆様にお祝い申し上げます。レースでもトップ二人がコースレコードを破るという非常にハイレベルな争いとなり、観客の方も楽しめたと思います。上位11位までがブリヂストンユーザーという、素晴らしい結果となり大変嬉しく思います。明日のレース2も非常に楽しみです」
決勝
- 開催日:2019/04/06
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:27
- 完走:25
- (4.801km x 23laps = 110.423km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 23 | 17 | 1:47.860 | 41:37.972 | ||
2 | 13 | 高橋 巧 | BS | Team HRC | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 23 | 17 | 1'47.849 | 41:38.801 | ||
3 | 4 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 23 | 5 | 1:48.488 | 41:54.184 | ||
4 | 26 | 渡辺 一樹 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L9 | スズキ | 23 | 8 | 1:48.954 | 42:03.840 | ||
5 | 23 | 渡辺 一馬 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 23 | 8 | 1:49.142 | 42:09.525 | ||
6 | 634 | 水野 涼 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 23 | 7 | 1:49.463 | 42:22.377 | ||
7 | 090 | 秋吉 耕佑 | BS | au・テルル MotoUP RT | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 23 | 4 | 1:49.278 | 42:27.529 | ||
8 | 12 | 加賀山 就臣 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L9 | スズキ | 23 | 17 | 1:50.029 | 42:31.989 | ||
9 | 15 | Z.ザイディ | BS | Honda Asia-Dream Racing with SHOWA | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 23 | 7 | 1:50.337 | 42:41.044 | ||
10 | 64 | 岩戸 亮介 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 23 | 3 | 1:50.747 | 42:48.568 | ||
11 | 75 | 前田 恵助 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 23 | 13 | 1:50.975 | 43:00.029 | ||
12 | 71 | 津田 拓也 | DL | TK SUZUKI BLUE MAX | GSX-R1000 | スズキ | 23 | 13 | 1:51.347 | 43:03.921 | ||
13 | 19 | 濱原 颯道 | BS | Honda Dream RT 桜井ホンダ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 23 | 16 | 1:51.608 | 43:14.558 | ||
14 | 18 | 津田 一磨 | BS | Team Baby Face | YZF-R1 | ヤマハ | 23 | 19 | 1:51.694 | 43:16.755 | ||
15 | 46 | 星野 知也 | PI | TONE RT SYNCEDGE 4413 | S1000RR | BMW | 23 | 16 | 1:51.982 | 43:19.275 | ||
16 | 44 | 関口 太郎 | BS | Team ATJ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 23 | 9 | 1:51.753 | 43:22.601 | ||
17 | 3 | M.アチソン | BS | KRP三陽工業&RS-ITOH | ZX-10RR | カワサキ | 23 | 10 | 1:52.167 | 43:24.605 | ||
18 | 35 | 亀井 雄大 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 23 | 12 | 1:51.913 | 43:24.845 | ||
19 | 36 | 今野 由寛 | BS | Moto Map SUPPLY | GSX-R1000R | スズキ | 22 | 1 | 3 | 1:52.234 | 41:40.643 | |
20 | 27 | 柴田 義将 | DL | NIPPON SUMATRA BIO MASSE+D3 | YZF-R1 | ヤマハ | 22 | 1 | 3 | 1:53.703 | 42:18.022 |