• 開催場所:鈴鹿サーキット
  • 開催日:2018年11月03日(土) 〜 2018年11月04日(日)
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タイトル争い決戦となった全日本ロードレース最終戦J-GP2クラス。木曜日の特別走行では16.5ポイント差で逆転チャンピオンをねらう関口太郎(ブリヂストン)と、ランキングリーダーとして最終戦を迎えた岩戸亮介(ブリヂストン)が早くも2分10秒台での攻防を展開。金曜日の合同走行では岩戸が2分9秒台をマークして一歩リード。
 岩戸は予選でもセッション終盤に2分9秒台をマーク。さらにタイムを詰めて2分9秒465とコースレコードを更新した。2015年以来のレコード更新に岩戸は「チームメイトがスポーツランドSUGOのコースレコードを持っていて、僕も持ちたかった」と笑顔を浮かべた。
 一方、逆転チャンピオンをねらう関口は2番手グリッドから明日の決勝を迎えることになった。

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 朝から雨に見舞われた決勝日。J-GP2決勝スタート前に雨は上がったものの、路面は完全なウエットコンディション。ウエット宣言が出され、周回数も12周から10周に減算された。
 好スタートを切ってホールショットを奪ったのは岩戸。S字で4番手グリッドからスタートした名越哲平(ブリヂストン)が首位奪取し、オープニングラップで榎戸育寛(DL)にかわされた関口が4番手につける。
 2周目のバックストレッチで榎戸が岩戸をかわして2番手に浮上し、さらにホームストレートでトップに立った榎戸。そのままトップ独走態勢かに映る。
 岩戸、名越、関口は三原壮紫(PI)を加えた4台で激しい2位争いを開始。
 レース中盤に、2位争いから徐々に抜け出した名越が榎戸との差を詰め、一騎打ちのトップ争いを挑む。そして今度は7周目にトップに立った名越がトップ独走態勢に持ち込み、名越はそのままJ-GP2初優勝を飾る。2位榎戸、3位争いを制した三原は今季初表彰台を獲得。岩戸は4位で全日本初タイトルを決めた。

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●名越哲平(予選4位、決勝1位)
「今シーズンとおしてレインタイヤもドライタイヤもグリップの高さを感じていました。今朝のフリー走行でもアベレージはずば抜けていたので、特殊なコンディションでも自信を持って、安心して攻めることができました。タイヤは唯一路面に接している一番重要な部分です。タイヤにしっかりと信頼を寄せられることで成績も右肩上がりでした。まだまだ使いこなせていないと感じていますが、それでも結果が出ているので、今後は、しっかりと使いこなしていきたいです」



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●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「ブリヂストンサポートライダーの岩戸選手と関口選手の間でのタイトル争いとなりました。決勝はウエットコンディションとなり、ブリヂストンユーザーは全員が市販ウエットタイヤのW01でレースに臨みました。ブリヂストンサポートライダーの名越選手がJ-GP2で初優勝。岩戸選手は4位でタイトルを決めました。このクラスはブリヂストンサポートライダー4人が全レースで勝利を挙げ、ランキングも1位から4位までを占める活躍をしてくれたことを、大変うれしく思います」

レース結果

コース:鈴鹿サーキット

[J-GP2]

決勝

  • 開催日:2018/11/04
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:20
  • 完走:19
  • (5.821km x 10laps = 58.21km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 634 名越 哲平 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO HP6q ホンダ 10 2:20.246 23:34.274
2 34 榎戸 育寛 DL Kohara Racing Team KALEX KALEX 10 2:20.662 23:36.092
3 71 三原 壮紫 PI TONE RT SYNCEDGE 4413 HP6 ホンダ 10 2:21.267 23:40.261
4 4 岩戸 亮介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 10 2:21.556 23:40.939
5 44 関口 太郎 BS Bridgestone SOX Team TARO PLUSONE HP6 ホンダ 10 2:21.300 23:41.328
6 70 岩崎 哲朗 PI OGURAclutch with RIDE IN ZX-6R カワサキ 10 2:21.394 23:51.886
7 090 中村 修一郎 BS Bridgestone au・テルル MotoUP RT KALEX KALEX 10 2:21.929 23:54.951
8 16 作本 輝介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 10 2:22.236 23:55.594
9 25 伊藤 勇樹 DL 伊藤レーシング YZF-R6 ヤマハ 10 2:22.857 24:02.235
10 64 伊達 悠太 DL KIMA Racing HP6 ホンダ 10 2:23.127 24:04.464
11 392 尾野 弘樹 DL ミクニ テリー&カリー GSX-R600 スズキ 10 2:24.036 24:07.390
12 36 徳留 真紀 BS Bridgestone マルマエ PLUSONE SPEED UP SPEED UP 10 2:24.133 24:13.022
13 12 大木 崇行 DL Kohara Racing Team HP6 ホンダ 10 2:24.798 24:16.607
14 7 石塚 健 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 10 2:24.303 24:17.776
15 29 和田 留佳 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 10 2:25.555 24:30.973
16 30 阿部 恵斗 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YN6 ヤマハ 10 2:26.222 24:35.807
17 32 井手 翔太 DL HiTMAN RCKOSHiEN YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 10 2:27.173 24:41.361
18 77 筒井 伸 BS Bridgestone O-TECsuzuka usuki-R&D YZF-R6 ヤマハ 10 2:27.288 24:44.072
19 31 豊島 怜 DL DOG FIGHT RACING・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 7 3 2:28.494 25'56.430
[J-GP2]

予選

  • 開催日:2018/11/03
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:20
  • (5.821km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 岩戸 亮介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 8 2:09.465
2 44 関口 太郎 BS Bridgestone SOX Team TARO PLUSONE HP6 ホンダ 9 2:10.244
3 34 榎戸 育寛 DL Kohara Racing Team KALEX KALEX 8 2:10.856
4 634 名越 哲平 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO HP6q ホンダ 10 2:11.395
5 16 作本 輝介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 9 2:11.708
6 71 三原 壮紫 PI TONE RT SYNCEDGE 4413 HP6 ホンダ 10 2:11.723
7 7 石塚 健 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 11 2:11.988
8 25 伊藤 勇樹 DL 伊藤レーシング YZF-R6 ヤマハ 10 2:12.025
9 10 K.ケミン DL 伊藤レーシング YZF-R6 ヤマハ 8 2:12.336
10 70 岩崎 哲朗 PI OGURAclutch with RIDE IN ZX-6R カワサキ 4 2:12.341