【全日本ロードレース第1戦　J-GP2クラス】名越哲平がポールtoウイン。ブリヂストンユーザーがワンツーフィニッシュ！

J-GP2クラス最終年ということもありフルエントリーは10台。開幕戦は欠場があり9台というやや寂しいクラスとなった。
　2018年シーズンのチャンピオン岩戸亮介とランキング2位の関口太郎はJSB1000クラスにスイッチ。
ランキング3位の名越哲平（ブリヂストン）、4位の作本輝介（ブリヂストン）がJ-GP2最後の2019年タイトルに挑む。
また、世界戦も経験しているベテランの徳留真紀（ブリヂストン）が新たにチームを立ち上げ、マシンもスピードアップからホンダに乗り換え、チャンピオンをねらう。
　好天に恵まれたレースウイーク。2番手を0.4秒も突き放してポールポジションを獲得したのは名越。「目標は2分2秒台だったが、そこには届かなかった。それでもチームとマシンセッティングを進め、二日間の練習も含めていい感触できていますし、ポールポジションを取れたことにもほっとしています」と笑顔を見せた。
　開幕戦予選の勝因はオフシーズンのトレーニング。「中上貴晶選手と一緒にトレーニングさせてもらったり、中野真矢さんに協力してもらったり、いろんな人たちに手を貸していただきました。その効果が出ています」
　また、ポールポジション会見でJ-GP2クラス最終年について問われると「台数が少なくて見応えも少なく感じられるかもしれないけれど、レベルは下がっていないんだというレースを作っていきたいです」とコメント。
さらに「レコード、優勝、チャンピオンと抑えるところは抑えていきたい。勝てるところは全部勝ちたい。一戦一戦で勝ちにこだわれば、チャンピオンが見えてくるはず」と述べた。
　また、徳留はエンジントラブルで満足にタイムアタックできず。3列目7番手グリッドから逆転にかけることになった。

スタート直後から作本、名越、尾野弘樹（DL）、岩崎哲朗（PI）のラインが交錯する。この混乱を制して真っ先にコントロールラインに戻ってきたのは名越。作本、岩崎、尾野が背後につけ、4台でトップ集団が形成される。
　6周目には1分53秒台でのラップタイムに突入したトップ集団。ペースの上がらない岩崎がトップ争いから脱落していく。
　レース中盤。ファステストラップを連発し1分53秒台で周回を重ねた名越がトップ独走態勢に。1分54秒前半の周回する作本が単独2番手、1分54秒台後半の尾野も3番手単独走行。
　名越は最後までペースを落とさず6秒もの大差を持って優勝。作本も単独走行のままでゴールして表彰台を獲得。ブリヂストンサポートライダーがワンツーフィニッシュを飾った。

●名越哲平（予選1位／決勝1位）
「22周という長丁場のレースで最後までペースを落とすことなく高いアベレージタイムをキープできました。グリップが最後まで高いレベルで保ってくれたので、信用して攻めることができました。ウイークをとおしてもう少し本数を増やしてもらえると、予選でも安心して攻めることができ、さらにタイムを詰めることができると思います」

●山田宏（株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー）
「ブリヂストン勢は全員がフロントにソフトを選択。リアはポールシッターの名越選手と榎戸選手がミディアム、そのほかの選手はソフトを選択しました。レースはポールポジションからスタートした名越選手が1周目からトップを譲らずに独走で優勝。作本選手が2位と、ブリヂストンユーザーがワンツーフィニッシュを飾りました。速いペースで優勝を飾った名越選手とチームの皆様にお祝いを申し上げます」