- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2020年10月31日(土) 〜 2020年11月01日(日)
全日本ロードレース最終戦のレース2。レース1で野左根航汰(ブリヂストン)がタイトルを獲得。レース2ではランキング2位争いに注目が集まった。最終戦レース1終了時点で清成龍一(ブリヂストン)が119点でランキング2位。濱原颯道(ブリヂストン)が111点でランキング3位。以下、水野涼(ブリヂストン)が99点、中須賀克行(ブリヂストン)、渡辺一馬(ブリヂストン)、岩田悟(ブリヂストン)が97点と続く。
レース1に続いてレース2のポールポジションを獲得したのも中須賀。開幕戦で転倒、負傷して歯車が狂ったディフェンディングチャンピオンだが、ようやく本来の強さが戻ってきた。
セッション後に中須賀は「決勝に向けて、予選時間も使った。1本目のタイヤでタイムアタックし、2本目で自己ベストをねらいました。うまく自己ベストを更新することができたし、決勝に向けてタイヤの選択などもしっかりできたので、決勝でもいいパフォーマンスを発揮できるようにしたいなと思っています」と語った。
日曜日のレース2はレース1よりも2周多い16周での戦い。他クラスで赤旗が続出し、緊迫した状況の中でスタートが切られる。
好スタートを決めてホールショットを奪ったのは清成。中須賀、野左根、スポット参戦の渡辺一樹(ブリヂストン)、水野と続き、5台でトップグループを形成。4周目に野左根が中須賀をかわして2番手浮上。野左根は清成をも捕らえて一気にトップに躍り出る。
5周目に中須賀も清成の前に出て2番手浮上。またしてもヤマハファクトリーレーシングチームがワンツー走行を開始する。野左根の背後にぴたりとつけた中須賀。2台は集団から抜け出して一騎打ちに移行。清成、渡辺一樹、水野は3台での表彰台争いに。レース中盤。表彰台争いからは水野が遅れ出し、トップ争いと表彰台争いの二組の一騎打ちが展開される。
8周目。シケインで中須賀が転倒。これで野左根が単独トップ。野左根は最後まで危なげない走りを見せて今季7勝目。表彰台争いから2位争いに転じた一騎打ちは清成に軍配。レース終盤は単独3番手走行となった渡辺一樹はレース1に続いて連続表彰台を獲得した。この結果、ランキング2位争いは清成が制し、濱原がランキング3位、水野が同4位に。また、転倒後にコース復帰して走り続けた中須賀は16位で完走を果たした。
●野左根航汰(予選2位/決勝1位)
「ほかのライダーよりも柔らかめのタイヤを選んだので、いかに持たせて戦うかが勝負でした。昨日よりも2周長いのが気になっていました。ハードも選べたのですが、ハードではうまく走れなかったので、割り切ってソフトを選んだんです。今年はその戦法を使うことが多く、そのことで習得できることもたくさんありました。ソフトでも最後まで持ってくれてよかったです」
●東雅雄(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「昨日、勝てなかったことを悔しがっていた新チャンピオンの野左根選手。『最後のレースは勝ちたい』と言っていましたが、その思いが伝わるレースでした。来年は、この強さに磨きをかけて世界の強豪たちに立ち向かっていただきたいです。今シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響で変則的なスケジュールになりました。来年も国内最高峰クラスの足元をしっかり支えていけるよう、しっかりとタイヤ開発を行なっていきます」
決勝
- 開催日:2020/11/01
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:21
- 完走:21
- (5.821km x 16laps = 93.136km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 3 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 16 | 2:05.842 | 33:43.102 | |||
2 | 17 | 清成 龍一 | BS | Keihin Honda Dream SI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 2:06.218 | 33:46.422 | |||
3 | 5 | 渡辺 一樹 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000 | スズキ | 16 | 2:06.107 | 33:51.437 | |||
4 | 634 | 水野 涼 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 2:06.370 | 34:00.082 | |||
5 | 33 | 渡辺 一馬 | BS | Keihin Honda Dream SI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 2:07.003 | 34:03.867 | |||
6 | 72 | 濱原 颯道 | BS | Honda Dream RT 桜井ホンダ | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 2:06.950 | 34:08.281 | |||
7 | 71 | 加賀山 就臣 | BS | Team KAGAYAMA | GSX-R1000 | スズキ | 16 | 2:07.154 | 34:13.053 | |||
8 | 36 | 岩田 悟 | BS | Team ATJ | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 2:07.279 | 34:30.044 | |||
9 | 44 | 関口 太郎 | BS | SANMEI Team TARO PLUSONE | S1000RR | BMW | 16 | 2:08.526 | 34:35.631 | |||
10 | 21 | 今野 由寛 | BS | Moto Map SUPPLY | GSX-R1000R | スズキ | 16 | 2:09.287 | 34:43.597 | |||
11 | 15 | 生形 秀之 | BS | エスパルスドリームレーシング・ITEC | GSX-R1000R | スズキ | 16 | 2:09.024 | 34:43.640 | |||
12 | 19 | 中冨 伸一 | DL | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 16 | 2:09.342 | 34:43.960 | |||
13 | 75 | 前田 恵助 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ホンダ | 16 | 2:08.080 | 34:45.662 | |||
14 | 28 | 児玉 勇太 | BS | Team Kodama | YZF-R1 | ヤマハ | 16 | 2:09.204 | 34:50.882 | |||
15 | 13 | 津田 一磨 | BS | Baby Face POWERED by YOSHIMURA | GSX-R1000R | スズキ | 16 | 2:10.049 | 35:10.811 | |||
16 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 16 | 2:06.027 | 35:20.723 | |||
17 | 30 | 田尻 悠人 | BS | GOSHI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 16 | 2:12.666 | 35:44.623 | |||
18 | 42 | 櫻山 茂昇 | PI | 信州活性プロジェクト・Team長野 | S1000RR | BMW | 16 | 2:12.368 | 35:53.593 | |||
19 | 92 | 樋口 耕太 | BS | H.L.O RACING | GSX-R1000 | スズキ | 16 | 1 | 2:13.918 | 33:51.251 | ||
20 | 090 | 秋吉 耕佑 | BS | au・kosuke racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 12 | 4 | 2:09.647 | 34:47.321 |