予選結果からポイントが与えられ、レース1ポールポジションの津田一磨がトップポイントを獲得。
- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2021年05月22日(土) 〜 2021年05月23日(日)
全日本ロードレース選手権 第3戦の舞台は宮城県スポーツランドSUGO。西日本では例年より梅雨入りが早く、梅雨前線が日本列島に跨っており、その影響もあってレースウィークが金曜日の走行から雨が降り、朝から路面はウエットコンディション。午後には霧が出始め、視界不良により走行がキャンセルとなる波乱の幕開けとなった。
週末の天気予報では日曜日に向けて徐々に回復傾向だが、土曜日の予報も雨となっており、ウエットでの予選とレース1が予想され、また金曜日同様に霧がレース運営に影響を与える可能性等が懸念される。
予選日となる土曜日は朝から小雨が降り、予想通り路面はウエットコンディション。この日最初に行われたJP250クラス予選時に赤旗で10分ほど一時中断となった為、JSBクラス予選は予定されていた10:30から遅れて開始された。
コースインの頃には雨は止み、時折晴れ間が見えるほど天気は回復傾向。路面はまだウエットだが、水気が少なく予選中に乾き始める可能性がある状況。
予選開始時には全車ウエットタイヤを装着してコースインし、タイムアタックを開始。コース上の一部は徐々にラインが乾き始める難しいコンディションに変改していく中、中須賀克行(ブリヂストン)がこの時点でトップタイムを記録。翌周には濱原颯道(ブリヂストン)が2番手に上がる。
予選開始15分が過ぎた頃からピットインするライダーが増え始め、ウエットタイヤでの走行が厳しくなっていく中、少しづつ変化する路面状況にドライタイヤに変更するか悩んでいるライダーも多い模様。
一部路面は少しづつ乾いて来ているが、コース全体ではまだウエット部分も多い模様で、再度コースインするライダーの多くはウエットタイヤの使用を継続。その中でドライタイヤを装着してコースインするライダーも出始めるが、ラップタイムはウエットタイヤにはまだ及ばない。
予選終了まで15分を切った頃から上位勢が再びピットインし、ドライタイヤに交換するライダーが増え始める。
タイトルを争う清成龍一(ブリヂストン)がウエットタイヤのタイムを更新し3番手まで浮上。しかしその直後に1コーナーで転倒してしまう。また序盤に上位タイムを記録していた中須賀と濱原も残り時間10分前後にドライタイヤへ変更するが、タイムの更新はならず。
その中、早めにドライタイヤに変更し走行を重ねていた津田一磨(ブリヂストン)は残り時間僅かになってきた時点で3番手タイムを記録。最後の周回ではさらにタイムを更新してトップに浮上し、自身初JSBクラスでのポールポジションを獲得。
ベストタイムで決まるレース1は津田、中須賀、濱原のフロントロー。セカンドタイムでグリッドが決まるレース2では中須賀、津田、濱原のフロントローとなった。
15:10から予定されていたJSB1000クラス決勝レース1だったが、13時過ぎから霧が出始め、あっという間に辺り一面が真っ白となり視界不良に。
14時スタートで予定されていたJP250クラスはレースキャンセルが発表され、JSB1000クラスはライダー全員が集められ、オーガナイザーから状況が回復次第、周回数を25周から20周に減算してレースを開始、また15:30まで待ち、状況が回復しない場合はレースキャンセルと説明された。
ライダー達は濃霧となっている状況の回復を望んでいたが、15:30になっても霧が晴れる事は無く、決勝レース1のキャンセルが発表。レギュレーションにより予選順位で規定ポイントの1/2が各ライダーに与えられる事となり、レース1トップの津田が1位 25ポイントの半分となる12.5ポイントを獲得した。