【2021年全日本ロードレース選手権 第3戦 SUGO J-GP3 】　天候に翻弄されたブリヂストンユーザーたち

全日本ロードレース選手権第3戦SUGOラウンドは天候との戦いにもなった。
レースウイークの始まりと同時にまるで梅雨に突入したかのような天候。金曜日の特別合同走行も午前中はウエットコンディション、午後は霧で走行中止になった。土曜日の予選もセッション中に雨が降ったりやんだりの難しいコンディション。転倒するライダーも多く出た。そんな中で木内尚汰（ブリヂストン）がフロントロウを獲得。また、スポット参戦の森俊也（ブリヂストン）が2列目6番手。ベテランの徳留真紀（ブリヂストン）が7番手と健闘。事前テストで足に大けがを負い、松葉杖姿でサーキット入りした成田彬人（ブリヂストン）も17周を周回してタイムアタックを敢行し、15番手グリッドからスタートすることになった。

朝のウオームアップ走行時は雲に覆われていたが、J-GP3決勝スタート時には薄日が差していた。しかし路面にはウエットパッチが残り、ウエット宣言下での決勝となった。木内は好スタートを切って小室旭（DL）、尾野弘樹（DL）、高杉奈緒子（DL）と共に4台でトップ集団を形成。徳留はその後方で3台での5位争いを開始する。徳留はペースを上げてトップ集団との差を詰めていたが、5周目の1コーナーで「ウエットパッチに乗ってしまった」と転倒を喫してしまう。　一方の木内はトップ争いを続けていたものの、8周目の4コーナーで転倒。

レース後半は小室と尾野の一騎打ち。高杉が３番手単独走行。その後方では森、高橋直輝（ブリヂストン）と二人のブリヂストンユーザーを含む6台での4位争いが開始される。これを森が制し、高橋も8位でゴールした。