• 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2021年06月19日(土) 〜 2021年06月20日(日)
【2021年全日本ロードレース選手権 第4戦 筑波 ST600 レース2】赤旗中断で仕切り直しの20周 

全日本ロードレース選手権第4戦筑波大会のST600は2レース制で行なわれた。レース2のグリッドは土曜日に行なわれた予選のセカンドタイムが採用された。32台ものエントリーを集め、二組に分かれての予選。天候の影響でコンディションの違いがあったため、組ごとのタイム順で、A、B交互に並べるもの。レース2のポールポジションは昨日のレース1同様に長尾健吾。次いで阿部恵斗、スポット参戦の小林隼士と、いつもとは違う顔ぶれのフロントロウとなった。レース2決勝日の早朝まで雨が降り続いていた。朝のウオームアップ走行時に雨はほぼやんでいたものの、ときおり霧雨が降りてくる微妙なコンディション。ライン上は乾いているが、ところどころは濡れたまま。15分間のウオームアップ走行時間が始まった途端に転倒車が出て赤旗中断というアクシデントも発生。そんな中でトップタイムをマークしたのは國峰啄磨。次いで荒川晃大、長尾、小山知良とトップランカーたちが名を連ねた。

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午前中は小雨が降る時間もあったが、昼にはすっかり天気が回復。気温も上昇し、ST600レース2はドライコンディションでスタートが切られた。好スタートでレースをリードしたのは長尾。しかしオープニングラップ1コーナーで多重クラッシュ、さらに3周目にも多重クラッシュが発生して赤旗中断。仕切り直しとなる。転倒を喫した家根谷大晟、横山尚太、千田俊輝らのピットはマシン修復に追われる。2回目も長尾が好スタート。オープニングラップから逃げにかかる。それを追ったのは埜口遥希と阿部恵斗。埜口と阿部は長尾の逃げ切りを阻止。3台でのトップ争いに持ち込む。後方では伊達悠太、千田、小山知良、荒川晃大の4台での4位争いが勃発。10周目。埜口が長尾からトップの座を奪取。今度は埜口が上げて逃げようと画策。長尾と阿部は必死に食らいつく。レース後半。4位争い集団から徐々に抜け出した小山。前を行く3台を追いかけ、4台でのトップ争いに持ち込む。14周目。ついに小山が阿部を捕らえて表彰台圏内に上がる。

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レース終盤。トップ争いに荒川が追いつき、トップ集団は5台にふくれる。18周目。小山が2番手浮上。19周目には荒川が3番手浮上。さらに小山にねらいを定める。「フロントが苦しかった。後ろにいるのは同じように苦しい長尾選手だと思ったから、抜かれないと思っていた。でも後ろにいたのは荒川選手だった」という小山。「小山選手がかなり苦しいのが分かった」という荒川。そして荒川が最終ラップの第2ヘアピンで小山のインを差す。後方の2位争いの激化を尻目に埜口はそのままトップの座を守ってST600クラス初優勝。2位争いは荒川に軍配。小山は3位に甘んじたものの11番手グリッドからの表彰台獲得となった。


●埜口遥希(予選6位/決勝1位)
「グリッドが2列目だったのでスタートから積極的にいこうと思っていました。自分の走りをしようと思ってレースをして、最後までまとめることができたのでうれしいです。勝ちよりも今より速く、強くなることを目指したいです」
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レース結果

コース:筑波サーキット

[ST600]

決勝

  • 開催日:2021/06/20
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:30
  • 完走:25
  • (2.07km x 20laps = 41.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 14 埜口 遥希 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO CBR600RR ホンダ 20 3 58.379 19:42.572
2 5 荒川 晃大 BS Bridgestone MOTOBUM HONDA CBR600RR ホンダ 20 3 58.481 19:43.187
3 3 小山 知良 BS Bridgestone 日本郵便 Honda Dream TP CBR600RR ホンダ 20 8 58.564 19:43.277
4 8 阿部 恵斗 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YZF-R6 ヤマハ 20 4 58.530 19:44.644
5 4 長尾 健吾 BS Bridgestone NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん YZF-R6 ヤマハ 20 2 58.440 19:44.811
6 13 伊達 悠太 BS Bridgestone BATTLE FACTORY CBR600RR ホンダ 20 3 58.567 19:48.099
7 36 菅原 陸 BS Bridgestone 保険職人 GBS レーシング YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 20 13 58.848 19:51.747
8 15 鈴木 光来 BS Bridgestone MOTOBUM HONDA CBR600RR ホンダ 20 5 58.842 19:52.873
9 32 伊藤 元治 BS Bridgestone BATTLE FACTORY CBR600RR ホンダ 20 3 58.876 19:54.049
10 34 中村 竜也 BS Bridgestone AUTOBOY ☆ FirstStar ZX-6R カワサキ 20 5 58.947 19:56.281
11 35 千田 俊輝 BS Bridgestone SDG Motor Sports RT HARC-PRO. CBR600RR ホンダ 20 2 58.994 19:59.303
12 26 松岡 玲 BS Bridgestone 伊藤レーシング BORG ヤマハ YZF-R6 ヤマハ 20 5 59.371 20:04.325
13 20 芳賀 涼大 BS Bridgestone ニトロレーシング41YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 20 3 59.686 20:05.445
14 22 家根谷 大晟 BS Bridgestone FLASH村&eS_Style ZX-6R カワサキ 20 4 59.465 20:05.915
15 16 佐野 勝人 BS Bridgestone TEAM VITAL SPIRIT YZF-R6 ヤマハ 20 6 59.488 20:06.208
16 11 井手 翔太 BS Bridgestone AKENO SPEED・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 20 10 59.603 20:06.278
17 46 山中 正之 BS Bridgestone MCR ガレージ ZX-6R カワサキ 20 4 59.559 20:06.479
18 45 小林 隼士 BS Bridgestone T.Pro.Innovation CBR600RR ホンダ 20 2 59.723 20:09.331
19 33 鈴木 大空翔 BS Bridgestone BATTLE FACTORY CBR600RR ホンダ 20 5 59.761 20:10.143
20 24 芳賀 瑛大 BS Bridgestone ニトロレーシング41YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 20 13 59.802 20:10.797
[ST600]

予選

  • 開催日:2021/06/19
  • 天候:Rain
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:31
  • (2.07km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 長尾 健吾 BS Bridgestone NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん YZF-R6 ヤマハ 22 1:02.215
2 8 阿部 恵斗 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YZF-R6 ヤマハ 24 1:02.607
3 45 小林 隼士 BS Bridgestone T.Pro.Innovation CBR600RR ホンダ 17 1:02.918
4 22 家根谷 大晟 BS Bridgestone FLASH村&eS_Style ZX-6R カワサキ 21 1:02.660
5 34 中村 竜也 BS Bridgestone AUTOBOY ☆ FirstStar ZX-6R カワサキ 23 1:02.950
6 14 埜口 遥希 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO CBR600RR ホンダ 21 1:02.716
7 35 千田 俊輝 BS Bridgestone SDG Motor Sports RT HARC-PRO. CBR600RR ホンダ 22 1:03.015
8 36 菅原 陸 BS Bridgestone 保険職人 GBS レーシング YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 21 1:02.844
9 7 佐野 優人 BS Bridgestone TEAM VITAL SPIRIT YZF-R6 ヤマハ 19 1:03.072
10 6 横山 尚太 BS Bridgestone ガレージL8 RACING TEAM・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 22 1:02.903