【2021年全日本ロードレース選手権 第4戦 筑波 J-GP3 レース2】レース1と異なるコンディションとなったレース2　経験値が勝敗を握る

全日本ロードレース選手権第４戦筑波のレース2は、前日に行なわれたレース1とは異なったコンディションでの開催となった。レース2のグリッドは土曜日に行なわれた予選のセカンドタイムによって決定。森俊也（ブリヂストン）が2番手グリッドを獲得。木内尚汰（ブリヂストン）が2列目5番手グリッドを獲得。若手の勢いを感じさせた。日曜日の朝まで降っていた雨の影響で、朝のウオームアップ走行はウエットコンディション。濡れているところと乾き始めたところがある微妙な路面状況だった。普通なら決勝に向けてセッティングや体調を確認するために使われる朝の走行時間。しかし、12時にスタートのスケジュールが組まれている決勝のコンディションが読み切れないまま朝のセッションが終了となった。

朝まで降り続いていた雨はJ-GP3のレース２がスタートするころには上がり、薄日が差し始めていた。路面はほぼ乾いているが、まだ微妙に雨の影響を残していた。好スタートを決めたのはポールシッターの小室旭（DL）。筑波サーキットでインストラクターを務める小室は、周回ごとに後続を引き離して独走優勝を飾った。2番手、3番手もそれぞれが単独走行に移行。4位争いは10台前後での激しいバトルが展開された。木内がそのグループをリードするシーンもあったが、レース中盤にミスして後退。逆に森はレース終盤に向けて少しずつ順位を上げる。16周目に集団トップに躍り出た森。そのまま4位でフィニッシュ。同じく4位争い集団の中で健闘を見せた徳留真紀（ブリヂストン）が6位でゴールした。