【2024年全日本ロードレース選手権 第7戦 岡山 JSB1000】岡本裕生がポールto独走ウインで3連勝

全日本RR第7戦の会場は岡山国際サーキット。まだまだ暑さが残る中でウイークがスタート。金曜日の特別走行でディフェンディングチャンピオンの中須賀克行（ブリヂストン）が転倒して肩を負傷するという衝撃的なニュースから始まる。

【予選】
予選は今季唯一のノックアウト予選。Q1は全車での35分間の計時予選。上位10台がＱ2に進出。15分間の計時予選に臨む。

Q1でセッションスタート早々に1分30秒642をマークしてリーダーボードのトップに立ったのは岡本裕生（ブリヂストン）。野左根航汰（ブリヂストン）が1分30秒091で逆転。水野涼（ブリヂストン）が1分30秒227をマークするなどセッション序盤から激しい攻防。岡本はすぐに1分30秒132で2番手奪取。連続アタックで1分30秒075とトップ浮上。

一方、中須賀は顔をしかめながらマシンにまたがったものの周回を重ねることができない。それでも4番手タイムをマーク。

セッション終盤は大きな順位の入れ替えなく終了。岡本、野左根、水野、中須賀に加えて伊藤和輝（ブリヂストン）、津田拓也（ブリヂストン）、高橋巧（ブリヂストン）、名越哲平（ブリヂストン）、岩田悟（ブリヂストン）がQ2進出を決めた。

Q2は15分間。計測1周目で岡本が1分29秒548のレコードタイムをたたき出す。水野もレコード更新となる1分29秒838をマークして2番手につける。さらに野左根も1分29秒853とレコード更新タイムをたたき出す。

アタック合戦はこのまま終了。岡本がポールポジションを獲得。水野、野左根がフロントロウ。この3人が1分29秒台というハイレベルな予選だった。

【決勝】
曇天の下で24周の決勝レースが行われた。

ホールショットを奪ってレースをリードしたのは岡本。レース序盤からハイペースで周回。野左根と水野は２位争いを開始。手負いの中須賀ペースが上がらないものの、単独4番手で周回を始める。

4周目。水野が野左根の前に出た。しかし岡本はすでに１秒以上のアドバンテージを築いている。3番手に後退した野左根に中須賀が迫る。
8周目に転倒車の影響で赤旗中断。

6周終了時点での順位でグリッドについて15周の周回数でリスタート。再び岡本が先頭で周回を開始。背後には野左根、水野、中須賀と続く。

赤旗前と同様、岡本はトップ独走体制に移行。2番手争いの水野と野左根は4周目に水野が前に出る。しかし岡本はすでに大きなアドバンテージを築いている。水野は単独2番手走行を開始。3番手に後退した野左根との差を中須賀が詰める。そして中須賀は8周目に野左根を捕らえて表彰台圏内に浮上。

岡本は最後まで力強い走りを披露して今季４勝目を獲得。水野、中須賀が表彰台を獲得した。

●岡本裕生（予選1位／決勝１位）
「今回、新しいタイヤを事前テストから使わせてもらいました。それが非常にフィーリングがよく、進入からスピード上げられて自分のライディングスタイルに合っていました。後半のタイヤの落ちも今までのタイヤとかわりなく、最後まで機能させられた。赤旗中断で15周のレースになってしまいましたが、24周でもいいペースを刻めたんじゃないかと思います」