ルーキー堤優威(ブリヂストン装着)が見事な速さを見せ、ポール・トゥ・ウィンで初優勝を飾る
- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2018年04月28日(土) 〜 2018年04月29日(日)
開幕戦でライバルを圧倒する高いパフォーマンスを証明したポテンザRE-07D。その結果もあり、第2戦スポーツランドSUGOではプロフェッショナルシリーズでは大多数の選手がブリヂストンを選択するという状況になった。オーバーテイクが難しいからこそ、予選一発の速さが重要であり、決勝レースでは個性的なレイアウトのコースによって生れるタイヤへの高い負荷に対して耐久性が求められる。
エントリー台数は30台。その大半がブリヂストンを選択しており、レース前日のスポーツ走行でもブリヂストン装着勢が上位を占めていた。
●予選
プロフェッショナルシリーズの予選は、ニューヒーロー誕生の場となった。この春に大学を卒業したばかりの若手、#7堤優威選手(ブリヂストン)が予選を制したのだ。タイム差が出にくいSUGOでありながら、2番手となった#369平中克幸選手(GY)に0秒141という差をつけてポールポジションを獲得したのである。
3番手にはチャンピオン#1近藤翼選手(ブリヂストン)、昨年のSUGOを制した#82谷口信輝選手(ブリヂストン)が4番手と続き、5番手は#88井口卓人選手(ブリヂストン)と、GR 86/BRZ Raceに実績を残してきた経験豊富なドライバー達を押し退けて、プロフェッショナルシリーズ参戦2戦目のルーキーがトップに立ったのだ。
ブリヂストン装着勢は、予選トップ10の中で9台にも達していた。
●決勝レース
ポールポジションのプレッシャーは強い。しかし堤優威選手はルーキーながらクリーンなスタートを決めてみせた。むしろ後続のベテラン勢がスタートに少し出遅れたように見えたほどだった。2位を走る平中克幸選手のペースが上がらず、3位近藤翼選手以下を抑えるような形になり、堤優威選手は1周目に0秒631、2周目に1秒147、3周目には1秒836と着実にリードを拡げていく。
それに焦ったのか、近藤翼選手はオーバーテイクを何度か仕掛け、6周目のレインボーコーナーで奇襲し、2位へとポジションを上げた。谷口信輝選手も続こうとしたが、それは叶わなかった。しかし独走する堤優威選手からトップ奪還を狙うには大きすぎる3秒542というギャップがすでにできてしまっていた。
しかも近藤翼選手は2位になったとたんにペースに苦しみ、さらにファイナルラップではメカトラブルによって突然ストップ。そのマシンを避けるために、後続のマシンは大きく混乱した。そのアクシデントに無関係だった堤優威選手は、悠々と初優勝のチェッカーフラッグを受けた。ポールポジション、ファステストラップと、このレースのポイントも満点を獲得した。
ブリヂストン装着勢は、3位谷口信輝選手、4位蒲生尚弥選手、5位織戸学選手が続き、トップ10のうち9台となった。
●コメント
プロフェッショナルシリーズ決勝レースで、初優勝した#7堤優威選手(ブリヂストン)のコメント。
「予選では、蒲生尚弥選手がスリップストリームを使わせてくれたので、いいタイムを出すことができました。決勝レースではオーバーテイクが難しいので、まずスタートを決めることが大事だと思っていました。いいスタートができたので、とりあえずリードを拡げてみたんですが、2位とのギャップが大きくなったので、3周目からはペースを落としました。後ろからマシンが近づいてきたらペースを上げようと考えていたのですが…。今回の優勝がフロックだと言われないように、結果を積み重ねていきたいですね」
プロフェッショナルシリーズ決勝レースで、4位を獲得した#121蒲生尚弥選手(ブリヂストン)のコメント。
「最終ラップにマシントラブルでスローダウンした近藤翼選手を避けるために、みんなぶつかりながら避けていくような感じになったんです。ボクは前と少しスペースが空いていたので、うまくすり抜けることができて4位という結果になりました。今回のレースは全体にペースが上がらなかったので、ボクのペース自体はそれほど良くなかったのですが、離されることなくついていけました。ラッキーなレース展開だったと思います」
決勝
- 開催日:2018/04/29
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:30
- 完走:30
- (3.704km x 13laps = 48.152km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 7 | 堤 優威 | BS | ADVICS CABANA 86 | 13 | 22:06.964 | ||||||
2 | 369 | 平中 克幸 | GY | GY RACING 86 | 13 | 22:10.720 | ||||||
3 | 82 | 谷口 信輝 | BS | KTMS 86 | 13 | 22:12.087 | ||||||
4 | 121 | 蒲生 尚弥 | BS | tomicaネッツ兵庫 BS GR86 | 13 | 22:13.880 | ||||||
5 | 17 | 織戸 学 | BS | サミー☆K-one☆MAX86 | 13 | 22:14.103 | ||||||
6 | 287 | 山下 健太 | BS | 千葉トヨペット勝又グループ86 | 13 | 22:14.279 | ||||||
7 | 88 | 井口 卓人 | BS | CG ROBOT BRZ BS | 13 | 22:14.375 | ||||||
8 | 32 | 市森 友明 | BS | 大阪トヨタ86 Racing | 13 | 22:14.754 | ||||||
9 | 97 | 小河 諒 | BS | 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R | 13 | 22:14.823 | ||||||
10 | 31 | 青木 孝行 | BS | ケーエムエス フェニックス86 | 13 | 22:15.066 | ||||||
11 | 90 | 阪口 良平 | BS | 大阪トヨタ86レーシング BS | 13 | 22:15.685 | ||||||
12 | 11 | 脇阪 寿一 | BS | ネッツ東京レーシング86 | 13 | 22:17.472 | ||||||
13 | 60 | 服部 尚貴 | DL | OTG DL 86 | 13 | 22:17.849 | ||||||
14 | 10 | 吉田 広樹 | DL | OTG TN滋賀 86 | 13 | 22:18.272 | ||||||
15 | 770 | 山田 英二 | BS | CUSCO BS 86 | 13 | 22:19.039 | ||||||
16 | 123 | 松井 孝允 | GY | NETZ TOYAMA Racing 86 | 13 | 22:20.637 | ||||||
17 | 312 | 松本 晴彦 | BS | 埼玉自動車大学校生駒SBS 86 | 13 | 22:23.912 | ||||||
18 | 18 | 平木 湧也 | BS | 茨城トヨペット86レーシング | 13 | 22:26.205 | ||||||
19 | 36 | 太田 光紀 | GY | 茨城共販ワクドキクラブ86 | 13 | 22:27.127 | ||||||
20 | 557 | 大西 隆生 | BS | オートバックス G7 86 ポテンザ | 13 | 22:35.533 | ||||||
21 | 34 | 佐々木 雅弘 | BS | 小倉クラッチ REVO 86 BS GR86 | 13 | 22:37.546 | ||||||
22 | 80 | 菅波 冬悟 | DL | OTG DL 86 | 13 | 22:41.357 | ||||||
23 | 178 | 吉田 綜一郎 | BS | トレジャーワン 86 | 13 | 22:42.765 | ||||||
24 | 813 | 坂 裕之 | DL | ネッツ兵庫DLテックプロ86 | 13 | 22:44.420 | ||||||
25 | 520 | 平沼 貴之 | DL | 埼玉トヨペットGB 86 | 13 | 22:45.912 | ||||||
26 | 55 | 森山 鉄也 | GY | THE BRIDE 86 | 13 | 22:46.083 | ||||||
27 | 5 | 井上 尚志 | BS | まんさくレストアパーツBS86 | 13 | 22:58.435 | ||||||
28 | 1 | 近藤 翼 | BS | 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R | 12 | 20:28.086 | ||||||
29 | 328 | 密山 祥吾 | DL | 埼玉トヨペットGB 86 | 11 | 19:15.239 | ||||||
30 | 87 | 久保 凜太郎 | BS | CG ROBOT BRZ BS | 11 | 19:44.893 |