TGR 86/BRZ Race クラブマンシリーズエキスパートクラス 第10戦 ブリヂストン装着選手がワンツー

●決勝
見事な逆転で第9戦で勝利した地頭所が、第10戦のポールポジション。しかしスタートでホイールスピンが多く、2番手から絶妙のスタートを決めた菱井に先行を許してしまう。

3番手の池島もまたスタートで遅れ、4番手の山崎にポジションを譲ることになった。トップに立った菱井は、ベテランらしい巧妙な手段を選択する。あえてペースを抑えて、3位の山崎が2位の地頭所に仕掛けやすい環境を作ったのだ。しかし山崎がオーバーテイクを仕掛けることはなく、レース終盤に逃げ切ることに切り換える。ペースが上がったことで山崎との間にスペースを作ることできた地頭所にとっては、チャンスだった。

ファイナルラップ、まるで前日の第9戦と同じように、クリーンなオーバーテイクシーンを見せ、逆転勝利を手にした。
岡山ラウンドで2連勝したことで、地頭所は100ポイントを超え、このレースを6位で終えたランク２位の花里に22ポイント差をつけ、いよいよチャンピオンに王手をかけた形だ。初の表彰台を目指し、予選3番手からスタートした池島だったが、結局スタートで失ったポジションを取り戻すことはできず、4位フィニッシュとなった。ブリヂストン装着勢は、トップ10に7台が入った。

第10戦で今シーズン4勝目を挙げた＃522地頭所光選手のコメント。
「岡山で2連勝できて、本当に嬉しいですね。今日のレースはやはりタイヤが厳しくて、でも菱井選手も相当厳しそうだったので、ファイナルラップで仕掛けてオーバーテイクすることができました。スタートの失敗を取り返すことができて、良かったです。昨日と同じようにスタートしたんですけど、ホイールスピンが多くて、前に進みませんでしたね。やはり路面コンディションが大きく変ってしまったと思います」