堤優威が3位表彰台を獲得しランキングトップを死守
- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2026年06月27日(土) 〜 2026年06月28日(日)
日本を代表するドライバーたちによるハイレベルな戦いが繰り広げられるGR86/BRZ Cupのプロフェッショナルシリーズ。第3戦は、岡山国際サーキットを舞台に開催された。
2本のストレートを13のコーナーでつなぐレイアウトは、中低速コーナーが多く、ドライビングには独特のリズムが求められる。最大のパッシングポイントとして知られるヘアピンコーナーでは、直前のバックストレートでいかにスリップストリームを使い、タイミングよく仕掛けられるかが鍵となる。そのため、バックストレートの入口にあたる上り勾配のアトウッドカーブでは立ち上がり加速が重要となり、コーナー出口でのトラクション性能も問われる。
POTENZA RE-10D は開幕から2連勝を飾り、第2戦では、優勝した#2清水英志郎(ブリヂストン)を筆頭にRE-10Dユーザーが表彰台独占を果たした。その好調ぶりから、第3戦でも上位進出に期待がかかった。




水曜日から金曜日までの練習走行は、終始ウェットコンディションとなった。そうしたなか、金曜日午後に行われた専有走行では、 #88井口卓人(ブリヂストン)が1分54秒463でトップタイムをマーク。2番手には1分54秒558の#121蒲生尚弥(ブリヂストン)、3番手には1分54秒586の#199小林利徠斗(ブリヂストン)が続いた。
POTENZA RE-10Dユーザーはトップ11を独占し、ウェットコンディションでの高いパフォーマンスを示す結果となった。
なお、#1堤優威(ブリヂストン)と#97高橋知己(ブリヂストン)は、この専有走行には出走していない。


今回のエントリーは34台で、そのうち20台がブリヂストンのPOTENZA RE-10Dを装着する。
⚫️予選
金曜日まで降り続いていた雨は夜半のうちに上がり、早朝の路面にはまだ濡れた箇所が残っていたが、プロフェッショナルシリーズの予選が行われる頃には、完全なドライコンディションへと回復していた。
各チームは、コンディションの変化に過去のデータを活かしたいところだが、近年の岡山大会はシリーズ終盤に組まれることが多いため気候的にはあまり参考にならず、さらに今回のレースウィーク中は、各車ともドライコンディションでの走行ができていなかったため、占有走行の結果から戦況は一変した。
また今回は各車の動きも分かれた。通常であれば、セッション終盤にアタックを行うドライバーが大半を占めるが、序盤にアタックをするドライバーが多数コースイン。1分45秒523を記録してトップに立ったのは徳升広平(DL)。これに1分45秒665の蒲生が続いた。




終盤には菅波冬悟(DL)がコースインし、1分44秒646をマークしてトップに浮上。さらに松井孝允(DL)が1分45秒023、近藤翼(DL)が1分45秒261で続き、上位の顔ぶれが大きく入れ替わった。
その約2分後にコースインした堤もアタックに入り、近藤と同タイムとなる1分45秒261を記録。ただし、同タイムの場合は先に記録したドライバーが上位となるため、堤は4番手に。同じタイミングで走行した高橋は1分45秒523を記録し、7番手となった。
予選4番手を獲得した堤優威のコメント
「天候の変化によるドライコンディションでは、厳しいと思ってはいましたが、菅波選手とのタイム差が思いのほかありました。そこはちょっと悔しいのですが、他のドライバーとは互角に戦えていました。この時期、このコンディションの岡山は、誰もがぶっつけ本番でしたが、ぼくは予選ではミスをしないという大前提で走り、そこはうまくまとめられました。タイヤを99%使っているイメージで走りましたが相性は悪くなくて、グリップのピークも感じやすかったですし、乗っていてコントロールしやすかったですね。内圧にもよるのでしょうが、その点はすごく好印象でした。決勝ではタイヤに強みを活かしてしっかり追い上げます。明日の天気はわからないですが、ロングは有利だと思います」
●決勝

翌決勝日、早朝に小雨が降ったものの決勝を迎える頃にはドライコンディションとなった。ドライ路面でのロングランのデータがない状況下であっても、ハイレベルなドライバーが集うプロフェッショナルシリーズとあって、大きなアクシデントもなく、緊張感の高いレースが展開された。

スタート直後の1コーナーでポールシッターの菅波と松井が接触。その隙を逃さず、好スタートを決めた近藤がトップに浮上すると、堤もこれに続き、3番手へポジションを上げた。
その後方では平良響(ブリヂストン)がひとつ順位を上げて9番手につけ、高橋がその背後に続いてオープニングラップを終えた。


2周目に入ると、近藤、松井、堤、菅波の順でトップグループが形成される。ただし、中低速コーナーが多くコース幅も限られる岡山では、無理に仕掛ければ、逆に大きなリスクを背負うことになる。ミスの少ないプロクラスのドライバー同士の争いだけに、トップグループは互いに隙をうかがいながら、張り詰めた展開を続けていった。


終盤に入ると、この4台のなかで堤のペースが最も良く、前を行く松井に迫る場面も見られた。しかし、最後まで決定的なチャンスを作るには至らず、堤は3位でフィニッシュ。結果的にはポイントリーダーとして、ランキングでのリードをさらに広げる結果となった。
また、9位争いでは平良と高橋が激しいバトルを展開。5周目には高橋が平良を逆転し、先輩としての意地を見せた。両者はそのままポイント圏内でレースを終え、貴重なポイントを持ち帰っている。
●決勝レースで、3位表彰台を獲得した堤優威のコメント
「SUGOでの感じからすれば、終盤にいけるかなと思ったのですが、コースレイアウトと路面が異なることもあって、そこがつらかったですね。スタートからの1周目でタイトル争いのライバルである菅波選手の前に出ることができて、それで3番手を獲得できたのは良かったのですが、この展開がなければ表彰台は厳しかったでしょう。タイヤはうまく使いきれました。ここからあと10周くらいは戦える感触がありました。最終ラップであと一歩が足りなかったことが悔しいですね。ただポイントリーダーを守れたことは良かったです。チャンピオン獲得には例年70〜80ポイントぐらいが必要とされるので、あと残りは30ポイントぐらいです。でも今年はこれまで2位、2位、3位なので、どこかで勝ちたいですね」
決勝
- 開催日:2026/06/28
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:34
- 完走:33
- (3.703km x 12laps = 44.436km)
| 順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 906 | 近藤 翼 | DL | RECARO DL GR86 | 12 | 21'41.368 | ||||||
| 2 | 123 | 松井 孝允 | DL | NETZ 富山 Racing GR86 | 12 | 21'41.537 | ||||||
| 3 | 1 | 堤 優威 |
BS
|
CABANA BS GR86 | 12 | 21'41.967 | ||||||
| 4 | 10 | 菅波 冬悟 | DL | OTG 滋賀トヨタ GR86 | 12 | 21'42.687 | ||||||
| 5 | 80 | 小河 諒 | DL | OTG DL GR86 | 12 | 21'44.305 | ||||||
| 6 | 337 | 徳升 広平 | DL | 瀬戸製作所 DEGIMO TMRGR86 | 12 | 21'48.557 | ||||||
| 7 | 60 | 服部 尚貴 | DL | OTG DL GR86 | 12 | 21'49.134 | ||||||
| 8 | 17 | 冨林 勇佑 | DL | K-one 愛知トヨタ DL GR86 | 12 | 21'49.477 | ||||||
| 9 | 97 | 高橋 知己 |
BS
|
神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 | 12 | 21'49.958 | ||||||
| 10 | 330 | 平良 響 |
BS
|
OKINAWA GR86 | 12 | 21'50.336 | ||||||
| 11 | 121 | 蒲生 尚弥 |
BS
|
tomicaネッツ兵庫 BS GR86 | 12 | 21'50.651 | ||||||
| 12 | 88 | 井口 卓人 |
BS
|
東京スバル BS BRZ | 12 | 21'51.176 | ||||||
| 13 | 89 | 奥本 隼士 | DL | 栃木スバル DL BRZ | 12 | 21'51.632 | ||||||
| 14 | 293 | 岡本 大地 |
BS
|
ネッツトヨタ南国 5Zigen BS GR86 | 12 | 21'51.944 | ||||||
| 15 | 360 | 古谷 悠河 |
BS
|
たるポ HTP GR86 | 12 | 21'52.342 | ||||||
| 16 | 2 | 清水 英志郎 |
BS
|
K-one 愛知トヨタ BS GR86 | 12 | 21'52.912 | ||||||
| 17 | 199 | 小林 利徠斗 |
BS
|
COROLLA MIE GR86 | 12 | 21'53.521 | ||||||
| 18 | 160 | 吉田 広樹 |
BS
|
サンコーRGR 浦和美園 IDI BS GR86 | 12 | 21'54.094 | ||||||
| 19 | 31 | 青木 孝行 | DL | ケーエムエス フェニックスDL_GR86 | 12 | 21'57.099 | ||||||
| 20 | 87 | 久保 凜太郎 |
BS
|
千葉スバル BS BRZ | 12 | 21'57.706 | ||||||
| 21 | 24 | 佐藤 凌音 |
BS
|
K-one 愛知トヨタ BS GR86 | 12 | 21'58.033 | ||||||
| 22 | 18 | 箕輪 卓也 |
BS
|
IBARAKI TOYOPET GR86 | 12 | 21'59.852 | ||||||
| 23 | 708 | 丸山 陽平 | DL | エアバスターEXEDY DL GR86 | 12 | 22'00.638 | ||||||
| 24 | 32 | 市森 友明 | DL | BRIDE NiX DL GR86 | 12 | 22'03.946 | ||||||
| 25 | 34 | 佐々木 雅弘 |
BS
|
小倉クラッチ BS OTG GR86 | 12 | 22'04.257 | ||||||
| 26 | 76 | 森川 基雄 |
BS
|
ウィニング制動屋 NUTEC GR86 | 12 | 22'07.910 | ||||||
| 27 | 98 | 岩澤 優吾 |
BS
|
神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 | 12 | 22'08.876 | ||||||
| 28 | 5 | 井上 尚志 |
BS
|
レストアパーツBSまんさくGR86 | 12 | 22'13.522 | ||||||
| 29 | 990 | 竹村 寛成 |
BS
|
GLW Racing with クロケット GR86 | 12 | 22'14.144 | ||||||
| 30 | 910 | 坂 裕之 | DL | MプランニングDLエンドレスGR86 | 12 | 22'14.993 | ||||||
| 31 | 90 | 翁長 実希 | DL | OTG 滋賀トヨタ GR86 | 12 | 22'30.422 | ||||||
| 32 | 550 | 宗藤 昌太朗 | DL | 名神タイヤGR86 | 12 | 23'12.162 | ||||||
| 33 | 50 | 高島 登 |
BS
|
エムテックス制動屋GR86 | 11 | 22'21.674 | ||||||
| - | 225 | 富下 李央菜 |
BS
|
KTMS GR86 | 6 | DNF |




















