いよいよ今シーズン最終戦を迎えた全日本ジムカーナ第8戦は、三重県の鈴鹿サーキット南コースで開催されます。
今回はPN2クラスの小林規敏選手に、鈴鹿サーキット南コースの特徴と走りのポイント、そして今大会への意気込みを伺いました。


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■小林規敏選手プロフィール
1984年9月1日生まれ、広島県出身。
2012年に全日本ジムカーナデビュー。
2019年からブリヂストンタイヤを装着して参戦。通算14勝、2022年全日本チャンピオン。


― 金曜日の練習走行お疲れ様でした。鈴鹿サーキット南コースは2023年以来の全日本での走行ですが、鈴鹿サーキット南コース特徴はどんなところがありますか?

小林選手(以下、小林):鈴鹿サーキット南コースは、鈴鹿サーキット本コースに隣接する、主にカート競技で使われるミニサーキットです。前戦のハイランドパークみかわのような駐車場を利用したフルパイロンコースとは異なり、基本的にはサーキットの周回がメインとなるのが特徴です。

― 攻略のポイントがあれば教えてください

小林:大きく2つあって、まず一つ目は「縁石の使い方」です。いかに最短距離を通りつつ、コーナー脱出時にしっかりアクセルを踏める状況に持ち込むかが、タイムを縮める大きなポイントになります。鈴鹿南コースの縁石は比較的高めに設けられているので、コーナーによっては内側の緑色の部分まで思い切って乗ってしまう方が、結果的にタイム短縮につながることもあります。
二つ目は「逆走時のS字区間のライン取り」です。通常の順走ではあまり気にならない部分ですが、全日本ジムカーナでは逆走設定になることが多いです。逆走時はカントのかかり方が逆になるので、どのラインを通ればその影響を最小限にできるかを探る必要があります。また、順走時は徐々に速度を上げていけるレイアウトですが、逆走時は逆に徐々に減速する必要があるため、順走と同じ感覚でコーナリングするとリズムを崩しやすいです。この2点が、タイムに差をつける大きなポイントだと思います。


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画像左:縁石 画像右:S字区間 水溜まりからカントが分かる

― 路面の特徴について教えてください

小林:全体的に路面は綺麗に舗装されていて、クラックや穴などダメージはありません。ただ、レコードライン上はアスファルト表面が磨かれているため、気温が低い時やウェットコンディションではグリップがやや落ちる印象です。コーナーごとに舗装の質が大きく変わることはありませんが、雨天時には局所的な水たまりができやすい箇所もあるので、その点は注意が必要です。

― このコースでのブリヂストンタイヤを使いこなしのコツはありますか?

小林:このコースでは、タイヤをできるだけ縦方向にしっかり転がすことが重要です。そのため、普段よりも少し高めに内圧を設定し、無理に車体姿勢を変えすぎない走り方が、タイヤの性能を最大限に引き出すコツです。また、タイヤからのフィーリングが分かりやすいように車体側のセッティングも工夫すると、路温や天候に応じてタイヤのポテンシャルをしっかり発揮できると思います。

― 最後に、いよいよ最終戦です。意気込みをお聞かせください

小林:今シーズンは思うように走れないことも多く、もどかしい一年でした。だからこそ、これまでやり切れなかったこと、できなかったことを全てこの最終戦で出し切りたいと思っています。ブリヂストンタイヤの力を最大限に活かし、優勝してシーズンを締めくくりたいです。


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鈴鹿サーキット南コースの特徴と走りのポイントを小林選手に教えていただきました。
今回サーキット紹介をしてくれた小林選手はじめブリヂストン装着選手への応援をよろしくお願いいたします!


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・【PE,PNクラス使用タイヤ】POTENZA RE-71RS製品情報
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・【BCクラス使用タイヤ】POTENZA RE-11S製品情報
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re_11s/

・【BCクラス使用タイヤ】POTENZA RE-12D TYPE A製品情報
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re12d/