2018年 全日本ジムカーナ選手権 第８戦

2018年の全日本ジムカーナ選手権第8戦が、富山県南西部に位置するイオックスアローザスポーツランドで開催された。
コースは第6戦のハイランドパークみかわと同じくスキー場の駐車場を利用したフルパイロンコース。真ん中を流れる排水溝を境に前半区間と後半区間とに分けられ、それぞれの区間を広く使って高速コーナーと各種ターンを組み合わせた設定。ゴール直前にフリーターンが置かれ、ここをいかに小さく速く確実に回るかが勝負の鍵となる。
決勝日は朝から真夏の太陽が照りつけ、1本目が始まる8時半で既に気温30℃、路温35℃とかなり暑く、その後気温35℃、路温は50℃に迫るまで上がる中での戦いとなる。
その中、RE-05Dを履くPNクラスのPOTENZA装着勢は、PN2クラスでは既に今季シリーズチャンピオンを決めている山野哲也（アバルト124スパイダー／ブリヂストン）が6勝目を挙げ、河本晃一（フェアレディZ／ブリヂストン）が2位、いながわひろゆき（スイフト／ブリヂストン）が3位と表彰台を赤い帽子で独占。更にPN3クラスではこちらも既に今季シリーズチャンピオンを決めているユウ（86／ブリヂストン）が6連勝。西野洋平（86／ブリヂストン）も2位に入り、2年前にここイオックスでデビューウィンしたRE-05D Type Aの変わらぬポテンシャルの高さをみせる結果となる。

Sタイヤ、ラジアルどちらも選べるSA・SCクラスでは、ほぼ全てのPOTENZA装着勢が駆動輪にRE-11S TYPE WH2を選択。SA3クラスで渡辺公（NSX／ブリヂストン）が2位に入る。SA4クラスでは菱井将文（ランサー／ブリヂストン）がRE-05Dを履いてSタイヤ勢に勝負を挑み、中間をトップタイムで折り返すも最後のフリーターンでタイムロスして2位。またSCクラスでも西原正樹（インプレッサ／ブリヂストン）がRE-05Dを履いて2位と、優勝には惜しくも届かなかったがそれぞれ表彰台の一角を占める活躍を見せた。

＜PN2クラス優勝、POTENZA RE-05D装着＞（2006年以降にJAF登録された1600cc超の2WD車。改造範囲が最も狭い）
前戦のSUGOで今季のシリーズチャンピオンを決めている山野哲也（アバルト124スパイダー／ブリヂストン）が、1本目から貫禄のトップタイムを出し、6勝目を挙げる。
●山野哲也「今回は天候や路気温がRE-05Dの持つポテンシャルを100％発揮できる状況でした。難しいレイアウトのコース設定に対しても完璧にクルマをコントロールすることが出来て、いいタイムを残す結果に繋がりました。アバルト124スパイダーにとっては初めてのイオックスアローザでしたが、RE-05Dの性能を発揮させることが出来たのが何よりも嬉しいです。シリーズチャンピオンを獲得したあとの大会でしたが、気を抜くことは一切せず、常に自分のドライビングもクルマのセッティングも進化させるつもりでやったことが今日の1勝に繋がったんだと思います。」

＜PN3クラス優勝、POTENZA RE-05D装着＞（2012年以降にJAF登録された1600cc超2000cc以下のRWD車。改造範囲が最も狭い）
PN2の山野哲也と同じく前戦のSUGOで今季のシリーズチャンピオンを決めているユウ（86／ブリヂストン）が、1本目に1分20秒702という驚異的なタイムを叩き出す。2位の西野洋平（86／ブリヂストン）を1.6秒も引き離し、PN4クラスやSA3クラスの優勝タイムに迫る勢いにライバル達は為す術無し状態。
●ユウ「今回はちょっと走り方を変え、距離を短く走るよりもボトムスピードを極力落とさない様に丸く丸く走ってみたら、驚愕のタイムが出ました。RE-05Dはイオックスの路面と相性は抜群で、横のグリップ力も高いので、コーナーリングも速く走れることからこの走り方をしてみました。結果は自分でも驚いています。これで満点チャンプまであと1勝となりました。次戦の恋の浦の路面もRE-05Dとの相性がいいので、優勝を目指して頑張りたいと思います。」

★ブリヂストン　レースタイヤエンジニア　本田　真悟
気温・路温とも高く、粗い路面でのコース設定で、RE05D・RE11Sともに、タイヤ性能を発揮できたものと思います。その結果として、PN2クラスでは表彰台を独占、PN3クラスも1-2位を獲得、SA3クラスで2位、SA4クラスで2位、SCクラスで2位を獲得でき、優勝および表彰台を獲得してくれたドライバーの方々に感謝します。
SA3およびSA4ともに、中間タイムで他社をリードするも、最終パイロンセクションでのタイムロスで、優勝とはなりませんでしたが、残り2戦が優勝となるように、サポートしていきますので、応援よろしくお願いします。