2018年 JAF CUP ジムカーナ

2018年のジムカーナで最後の大舞台となるJAFカップオールジャパンジムカーナ/JMRC全国オールスタージムカーナが、北海道西部に位置する新千歳モーターランドで開催された。全日本選手権の上位選手と全国8地区の地方選手権の上位選手同士が一堂に会し、年1回の真剣勝負であるこの大会に79台のエントリーを集め、熱い戦いが繰り広げられた。
コースは、前半が奥に6つある島の外や間を走る高速セクション、後半は手前の広場に設けられたパイロンを使ってのテクニカルセクション。スラロームから180度のフリーターンを経て、180度2回、270度2回と回ってゴールという設定。
決勝日の早朝は快晴。7時の気温は真冬並みの寒さの4℃。昨日の雨もほぼ乾き、路面はドライ。ところが朝の慣熟歩行中に突然黒い雲に覆われ、大粒の雨が路面を濡らす。あっという間に路面はヘビーウェットに・・・。　決勝1本目がスタートする頃には雨雲は去り、また青空が広がったものの、気温が低く風も弱く、特にコース南東側は林の影になって日光が当たらず、なかなか乾かない。結局午前中は水飛沫を上げながらの走行となった。しかし、午後にはほぼドライ路面となり、各クラスともタイムアップ合戦の2本目勝負となる。そんな中、RE-05Dを履くPNクラスのBS装着勢は、惜しくも優勝は逃したもののPN3クラスで中部地区の清水聡志（BRZ／BS）が2位に入り、表彰台に上がる。

RE-11Sも履くことができるSA・SCクラスでのBS装着勢はほぼ全車WS3を選択。低温時のグリップ力の高さを活かして勝負に挑み、SA2クラスで近畿地区の前田忍（インテグラ／BS）が優勝。同じく近畿地区の中嶋敏博が3位、SA4クラスでは地元北海道地区の後藤洋右（ランサー／BS）が3位、SCクラスでは全日本の久保田尊治（シビック／BS）が2位と、それぞれ表彰台の一角を占める活躍を見せた。

＜SA2クラス優勝、POTENZA RE-11S TYPE WS3装着＞（1,600cc超の前輪駆動車、改造範囲が広い）
1本目はウェット路面でトップタイムを出すもパイロンタッチの判定で下位に沈んでいた前田忍（インテグラ／BS）だが、2本目のドライ路面でもトップタイムを出し、ペナルティもなく快勝。自身初のJAFカップを手中に収める。
●前田忍「今日は迷わずWS3でしたね。1本目のウェット路面では、横には多少滑るところはあったものの縦のトラクションは凄くあったので、グイグイ攻めて行きました。2本目のドライ路面となってからは、縦も横も問題なく攻めて走れました。WS3は発売当初から使っているのでタイヤの特性は知っているつもりですが、ここのコースを走るのは初めてだったので、地元の選手の走り方を参考にさせてもらったのがよかったのかなと思います。ジムカーナを始めて10数年になりますが、念願だったJAFの年間表彰式に呼ばれるのがとても嬉しいです。」