FORMULA GYMKHANAの2026年シーズンが開幕 第1戦はAdrenalin RE005を供給
2023年にスタートした、学生自動車部を対象とするジムカーナ競技「FORMULA GYMKHANA(フォーミュラジムカーナ)」。2026年シーズンも予選会3大会と決勝大会を合わせた年間4戦が予定され、日本一の学生自動車部を決定する。
学生自動車部による競技活動は現在でも全国で盛んに行なわれている。一方で、モータースポーツは車両やタイヤ、走行環境などによって競技力に差が生まれやすく、各校の予算規模や練習機会が結果へ影響を与える側面もあった。そこでFORMULA GYMKHANAでは、車両とタイヤを統一することでイコールコンディションを実現し、学生が参加しやすい競技環境を構築している。
車両は、FORMULA GYMKHANA(FG)クラスにトヨタGR86、女子クラスに日産AURA NISMOを使用。
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タイヤも大会ごとにワンメイクで供給される。ブリヂストンはシリーズ発足当初から同競技の理念に共感し、継続的にサポートを実施してきた。2026年シーズンは、今回の開幕戦と11月に開催される決勝大会へタイヤを供給する。
今回の予選会でブリヂストンが供給したタイヤは、「POTENZA Adrenalin RE005」になる。絶対的なグリップ性能ではサーキットユースを想定した最上位モデルに及ばないが、ドライバーの操作に対して素直に反応するコントロール性を重視した特性を持つ。ドライバーが車両の挙動を使って、タイヤへ適切な荷重を掛けることによって最大のグリップが発生する。そのことからも、ジムカーナへ挑戦する学生たちに適したモデルと言える。
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一方、11月に開催される決勝大会では、「POTENZA RE-71RZ」を供給予定。予選会を勝ち抜いた学生たちは、性格の異なる2種類のPOTENZAを実際の競技環境で体験することになる。
ブリヂストンがFORMULA GYMKHANAへ協賛する背景には、単なる製品プロモーションに留まらない複数の狙いがある。ひとつは、モータースポーツ文化の裾野拡大と、次世代を担う若者たちへの支援だ。近年は車両やパーツ価格の上昇もあり、高性能な製品へ触れるハードルは以前より高くなっている。そうしたなかで、企業がサポートすることで学生たちに“本物”へ触れる機会を提供し、楽しみながら性能や違いを体感してもらうことを重要視している。
また、協賛してブースを出展することなどは、リクルート活動の側面も大きい。FORMULA GYMKHANAには、クルマやモータースポーツに強い興味を持つ学生たちが全国から集まっている。現場で直接コミュニケーションを取り、タイヤメーカーやブランドへの理解を深めてもらうことで、将来的に業界へ進むきっかけになってほしいという想いが込められている。
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さらに、POTENZAブランドそのものを知ってもらうことも重要なテーマだ。学生にとってハイグリップなスポーツタイヤは決して安価な製品ではない。しかし、実際に装着して走行し、その性能やフィーリングを体験することで、ブランドへの理解や憧れを抱くきっかけになってくれるはずと考えている。ブリヂストンはFORMULA GYMKHANAを通じて、「知る」「触れる」「体験する」という機会を学生たちへ提供している。
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さて、2026年シーズンの開幕戦となる予選会Rd.1は、5月9日〜10日に富士スピードウェイP2駐車場の特設コースで開催された。FGクラス、女子クラスともに9日(土)は慣熟歩行と練習走行に充てられ、参加した学生たちは限られた走行時間のなかでコース攻略と車両・タイヤへの理解を深めた。競技が行なわれた10日(日)は、午前に第1ヒート、午後に第2ヒートを実施。各ヒートで記録した自己ベストタイムが持ちタイムとなり、FGクラスは各校3名の合計タイムで順位を争った。
予選会Rd.1には関東圏の大学を中心に20校がエントリー。2025年シーズンのチャンピオンである駒澤大学も参戦し、前年の優勝を勝ち取った2名が残留していて、大会前から注目を集めていた。コースは全日本ジムカーナ選手が監修のもと設計され、テクニカルセクションと高速区間を組み合わせたメリハリのあるレイアウトを採用。終盤にはスラロームと、ボーナスタイムが加算されるFORMULA GYMKHANAの恒例となる一時停止ゾーンも組み込まれ、単純な速さだけではなく、正確性やリズム感も求められる構成となった。
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競技では、駒澤大学が第1ヒートから安定した速さを見せて後続をリード。最終的に3名の合計で3分10秒968を記録し、一度も首位を譲ることなく優勝を果たした。一方で、上位6校に与えられる決勝大会の進出枠を巡る争いは僅差となった。2位は東北大学で3分12秒544。3位には、川村紘瑛選手が個人ベストタイムを記録した名古屋工業大学が入り、3分12秒743をマークした。さらに4位は長岡技術科学大学で3分12秒911、5位は明治大学が3分13秒510、6位は日本大学が3分13秒722を記録。以上の6校が、11月に開催される決勝大会への出場権を獲得した。![]()
一方の女子クラスは、FGクラスとは異なる競技方式を採用。単純な速さではなく、2本の走行タイム差がもっとも少ない選手が上位となる“正確性重視”の競技となっている。使用コースはFGクラスと同様で、6名の選手がエントリー。上位3名が決勝大会へ進出する。
競技では、最終走者となった日本大学の本夛選手が安定した走りを披露。1本目に1分9秒527、2本目に1分10秒135を記録し、その差を0.608秒にまとめて優勝を果たした。2位は東京大学の追川栞選手で、その差はわずか0.101秒。3位には茨城大学の吉村望愛選手が入り、上位3名が決勝大会進出を決めた。![]()
FGクラス優勝の駒澤大学のコメント
「昨年も複数のタイヤメーカー様のモデルを履かせてもらい、Adrenalin RE005は初めてだったのですがグリップは高すぎないが低くはないという印象でした。練習走行からタイヤの内圧調整が難しく、適正値を掴むのと走行を合わせ込むのに時間が掛かりました。極力スキール音をたてずに丁寧かつ速い走りを3人ともにできたことが、優勝の秘訣だと思っています。」![]()
FGクラス個人ベストタイムの名古屋工業大学・川村紘瑛選手のコメント
「Adrenalin RE005はドライバーの腕を反映するモデルだと思いました。走行1本目はやや踏みすぎてしまいスピンしてしまったので、2本目は抑え気味に走ることタイヤのグリップを感じながら繊細なアクセルワークを意識したら好タイムがでました。絶対的な性能はハイグリップモデルの方が優れていますが、タイヤのグリップを掴みながら前に進ませる、滑らせるといった挙動にめりはりを付けることで速く走れるのではないかと感じました。」![]()
女子クラス優勝の日本大学・本夛 葵選手のコメント
「自動車部の競技でPOTENZA RE-71RZを協賛してもらっていて、比べるとグリップ感はありませんが、アクセルとステアリングで操作したことが車両に確実に出ると感じました。しっかりと丁寧に操作しないとアンダーステアが出てしまいますし、タイムを残せないです。普段はハイグリップのタイヤで走ることが多いのですが、Adrenalin RE005を履くことで自分の操作の問題点が見えてきて良かったです。」![]()
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