ロードスター・パーティレースⅢ 東日本 NCシリーズ Rd.4

10月24日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第4戦が行われた。NCシリーズクラスでは86号車の井尻 薫が指定席のポールから余裕の独走劇。これで第2戦を欠場しながらもポイントリーダーの座に躍り出た。

●予選
NCシリーズの予選は第3戦のレポートにもある通り、86号車の井尻 薫がセカンドベストも1分8秒410と、唯一1分8秒台の前半に入れて勝負あり。2番グリッドも井尻以外では唯一8秒台に突入させた5号車の入江 直が1分8秒989で獲得。3番手も163号車の尾崎俊介で変わらず、タイムは1分9秒184。4番グリッドは43号車の平本磨音が獲得したが、第3戦でのトラブルが修復できずに欠場となった。以下104号車の内海由多加と13号車の田宮 駿が3列目からのスタート。第3戦では予選4番手だった115号車の里山敦郎はセカンドベストが振るわずに7番グリッドに甘んじた。なお96号車の小森晴夫と199号車の佐多雄二は第3戦のみのエントリーのため第４戦の決勝には出場せず、15台がスターティンググリッドに並ぶことになった。

●決勝
NCシリーズの第4戦決勝はオンタイムより少し早く、15時2分にレッドシグナルがブラックアウト。ポールの井尻は今回もまた絶妙にスタートを決めるが、3番グリッドの尾崎のダッシュにも鋭いものがあった。2番グリッドの入江が抵抗できないほどイン側から加速して、1コーナーではすでに前に出ることに成功。それ以外に上位陣では順位の入れ替わりはなく、平本のいない分だけ順位が繰り上がっていく。序盤の注目は2位争いに集まった。チャンピオン経験者の入江はいきなりプッシュするのではなく、1秒弱の追走から時に0.3秒という接近戦へと「手を替え品を替え」ながら、尾崎の隙をうかがう。しかしながら、第3戦で里山と田宮の猛攻を凌ぎ切った尾崎は動じない。結局そのまま「井尻→尾崎→入江」の順にゴールして、ポディウムには同じ顔ぶれが左右を変えて並ぶことになった。このレースで面白かったのは、4位の内海を先頭とする集団のバトルだった。

一時は「内海→田宮→里山」の入賞圏内に続いて、44号車の藤貫直之、9号車の長坂圭一郎、129号車の島崎 徹、7号車の佐久間行雄まで、7台が3.5秒差にひしめきあった。中でも内海と田宮、島崎と佐久間の攻防は見応え十分。前者は内海が守りきり、後者はチャンピオン経験者の佐久間が12周目にパッシングに成功した。

優勝した井尻選手コメント
「もてぎの交流戦はブッツケになりそうですが、あそこをNCで走らせるのは楽しみですね」
タイヤについて
「実は第4戦の決勝後半は少しタイヤを労わる走りに切り替えました。たぶんもう1戦、これで戦えると思います。財布に優しいタイヤですね」

北日本シリーズに続いて、これで東日本シリーズは閉幕したが、2021年のロードスター・パーティレースⅢの戦いはまだ続く。残しているのは11月20日に岡山国際サーキットで行われる西日本シリーズ最終戦と、12月5日に栃木県のツインリンクもてぎで開催される交流戦だ。北日本と西日本、さらに全国のNDシリーズと、東日本NCシリーズという4つのタイトルはこの2戦で決定する。

MOTOR SPORTS
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ROADSTER NR-A
https://www.mazda.co.jp/cars/roadster/grade/nr-a/

MAZDA ROADSTER Party Race Ⅲ
https://www.party-race.com/

BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
https://tire.bridgestone.co.jp/potenza/re004/