練習の虫、上田純司が筑波での初優勝を果たす

  • 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2022年05月05日(木) 〜 2022年05月05日(木)
ロードスター・パーティレースⅢ 東日本 NDシリーズ Rd.1 & ジャパンツアーシリーズ Rd.2

5月5日の「こどもの日」、21年目を迎えたロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズが茨城県の筑波サーキットで開幕した。今年から始まったジャパンツアーシリーズの第2戦を兼ねるNDシリーズには34台が参戦。波乱の決勝を制したのは16号車の上田純司だった。

●予選
ジャパンツアーシリーズ第2戦とダブルタイトルとなるNDシリーズには、筑波のフルグリッド(30台)を超える34台がエントリー。したがって予選もゼッケン順に振り分けた1組と2組に、17台ずつ分割して行われた。各組の上位10名までがシリーズの決勝に進出し、11位以下はボーナスレースの決勝に回ることになっている。

今回も初参加者が目白押しで、1組の1号車・SHUN/82号車・MU-CHAN/98号車・星野 丈の3選手、2組の89号車・鈴木大智/121号車・気仙直寛/197号車・荒川昴平の3選手、合計6名が新しくパーティの仲間に加わってくれた。
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実力者が集中した感のある1組の予選は7時30分からの15分間。開始時のコンディションは気温18.1℃・路面温度20.6℃・湿度71%だった。まずは合同テストでトップだった35号車の箕輪達也が1分10秒065でリーダーボードの最上段に躍り出ると、16号車の上田純司も1分10秒307で肉薄。上田はそのままアタックを続け、次の周に1分9秒977まで削って逆転。結局、このタイムを誰も上回れなかった。

4月10日にSUGOで行われたジャパンツアーシリーズ開幕戦のウィナー、116号車の梅田 剛はやや遅れてコースイン。アタック2周目に1分10秒387を出すが、この組では3番手に終わる。さらに105号車の菅原達也が1分10秒463で4番手、27号車の田中祐也が1分10秒501で続き、前述のルーキーでは98号車・星野が1分10秒518でこの組の6番手と健闘した。

予選2組は7時50分からの15分間。8時の段階では気温19.4℃・路面温度25.1℃・湿度66%と、わずか30分の間にコンディションが大きく変わっていた。タイムもやや伸び悩み、71号車の登坂 紀がアタック2周目に出した1分10秒610が最後までボード最上段に残った。
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これに続いたのが、103号車・松尾康博の1分10秒727と197号車・荒川の1分10秒742、さらに63号車・吉田恭将の1分10秒967だった。この3名は全員、アタック1周目にベストを記録。ちなみに荒川は紹介した通りのルーキー。以下、同じく初参加の89号車・鈴木がこの組の5番手。49号車の石川祥吾が6番手で続いた。

今回は予選ベストタイムの早かった組がポールポジションを含むイン側の奇数グリッド、もうひとつの組がアウト側の偶数グリッドをタイム順に割り振ってのローリングスタートを採用する。したがってポールポジションは予選1組トップの上田で、2番グリッドは予選2組トップの登坂。つまり予選1組では7番手タイムとなる登坂が最前列からのスタートになる。もちろんコンディションも違うので、単純な比較はできないが、予選1組となった選手たちが厳しい戦いとなったことは否めない。

●決勝
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15ラップの決勝は、少し遅れて11時45分にスタートが切られた。この日の筑波はどんどん暑くなり、11時30分の段階では気温25.6℃・路面温度46.3℃・湿度41%となっていた。

筑波サーキットはスタート直後の1コーナーがかなりタイトなため、イン側のグリッド勢にとってはひとつ勝負のポイントになる。そのオープニングラップで、ポジションを守ったポールの上田に続いたのが3番グリッドの箕輪。
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さらに5番グリッドの梅田は2台をかわして3位にジャンプアップ。7 番グリッドだった菅原も1台を抜いて6位に浮上した。逆に偶数グリッドの組は登坂が4位、松尾が5位、荒川は8位とポジションを落としてしまう。

序盤の上位陣は接近戦を続けるが、3周目からは6位までの集団と、7位以下のグループが大きく離れていく展開に。中でもこの上位陣では箕輪の勢いがよく、4周目の後半から上田の背後に迫ってロックオンし、5周目の1コーナー進入でインから追い抜くことに成功した。このあたりからは上位グループもタイヤなどが厳しくなってきた印象で、わずかずつだが各車の間隔が広がっていく。

結局、6周目以降は上位グループに順位の変動はなく、箕輪→上田→梅田→登坂→松尾→菅原の順にチェッカーフラッグを受けた。ところが、トップが入れ替わる前の第2ヘアピンで箕輪が上田に接触してしまったことが「衝突行為」と判定され、競技結果から1周減算となった。そのため優勝は上田となり、順位がひとりずつ繰り上がって、ライバルの猛追を凌ぎ切ったルーキーの荒川が6位に入賞となった。
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●優勝した上田選手コメント
「筑波は初優勝なので嬉しいです。接触は自分としてはレーシング・アクシデントと受け止めていましたし、相手の方も誠意ある対応でしたので、これからも切磋琢磨して戦いたいと思っています」
タイヤについては
「以前のRE003に比べて“タレ”に強くなっているのを実感しています。走り初めから最後までの中間の領域が安定しているのも進化じゃないでしょうか」

●NDシリーズボーナスレース
各組の予選11位以下の14台で争ったNDシリーズのボーナスレースは、他に先駆けて9時49分にスタート。こちらはポールポジションからのスタートなった22号車の荒井彦幸が、15ラップ先のゴールまで先頭をキープ。
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2位の112号車・本山賢一郎、3位の69号車・相澤康介まではグリッド順の通りの結果で、ここまでに特別賞としてトロフィーが贈呈された。
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なお正式表彰式の前には、昨年の東日本シリーズ入賞者全員と北日本NDシリーズのチャンピオン(野島俊哉)の表彰、さらに東日本NDシリーズ王者でもある南澤拓実の「マツダカップ」授賞式も行われた。
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今季の東日本シリーズ第2戦は2週間と少しの間隔で、ここ筑波で5月22日に開催予定。またロードスター・パーティレースⅢの次の戦いは5月15日、スポーツランドSUGOで北日本シリーズの第2戦がスタンバイ。ちなみにジャパンツアーシリーズは7月3日のオートポリス(大分県)の第3戦まで、少しインターバルが開いている。


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