SUGOで泣いた本田真哉が初完走で頂点に

  • 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2023年05月05日(金) 〜 2023年05月05日(金)
2023年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.2 & 東日本シリーズRd.1 NDクラブマン

5月5日、筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズが開幕。ジャパンツアーシリーズの第2戦とのダブルタイトルで行われた。出走27台と盛況だったNDクラブマンクラスでは、予選2番手だった185号車の本田真哉が逆転でトップチェッカー。SUGOで開催された4月の北日本シリーズでは、予選中のトラブルで決勝を走れなかった悔しさを一掃した。
岡山の西日本シリーズ、SUGOの北日本シリーズに続いて、いよいよ茨城県の筑波サーキットでも東日本シリーズが開幕。2018年から「筑波サーキット・カーフェスティバル(筑フェス)」と名称をリニューアルしているが、その37年前から「オールドナウ・カーフェスティバル」として、こどもの日恒例のイベントの中での開催だ。パーティレースにとっても21年前のこの日から歴史を刻んできた記念日でもある。
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エントリーは東日本シリーズでは過去最多となる合計79台。NDクラブマンにもフルグリッドに迫る28台が集まったが、1台が欠場。ゼッケン順に18号車・平井将貴/28号車・竹田和憲/101号車・新井和樹/118号車・渡邉 仁/172号車・石田 淳/202号車・伊藤竜二/298号車・齋藤 稜/299号車・原嶋拓也という8名が新たなパーティの仲間に加わった。中でも元プロボウラーという異色の経歴を持つ伊藤は、サーキットトライアルにはCX-5、マツ耐にはデミオで長年にわたって参戦。昨シーズンはマツ耐の年間王者にも輝いている実力者の新たな挑戦だ。
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◆予選
NDクラブマンの予選は9時からの15分間。まずは95号車の梅原祐一が1分11秒876、ルーキーの原嶋が1分11秒887、参戦3年目の113号車・高居慎司が1分11秒915、クラブマンでは優勝歴のある23号車・荒川 豊が1分11秒924、もうひとりの初参加の齋藤が1分11秒992と、11秒台の後半に5名のタイムが集中する展開になった。そのレベルから一歩上に顔を出したのが本田で、2周目の1分11秒646からアタックを開始。次の周も1分11秒644まで削ってきたが、最後のアタックは1分11秒960にとどまった。さらに、荒川と同じく優勝経験のある11号車の山口 聡も1分11秒673を記録して本田のタイムに肉薄。これでもう決まったかと思われた10分30秒すぎに、今度は梅原が自身の6周目に1分11秒571を叩き出して逆転した。これで決勝のグリッド最前列は梅原と本田の順番に確定。さらに第2列に山口と原嶋、さらに高居と荒川という6名が、入賞圏内で並ぶことになった。ちなみに予選終了後の9時30分のコンディションは、気温23.0℃/湿度52%/路面温度38.6℃となっていた。

◆決勝
NDクラブマンの決勝は12時20分にスタート。
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決勝中の12時30分のコンディションは、気温27.7℃/湿度39%/路面温度50.0℃まで跳ね上がった。ポールの梅原と2番グリッドの本田はオープニングラップから先を争うバトルに突入。
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勢いは本田の方にあり、2周目の1コーナー進入でインを奪うことに成功した。梅原もフェアプレーで無理目のブロックはせず、ここで先頭が交代した。
その後方では4番グリッドのルーキー、原嶋がオープニングラップでひとつ前の山口をパスして戻ってきた。さらに5番グリッドの高居が0周でリタイアを喫し、荒川とこれまたデビュー戦の齋藤がひとつずつポジションを上げて帰ってきた。さらに7位で戻ってきたのもルーキーの平井だった。エントリーしていた父上の不慮の負傷のため、第2戦のデビュー予定を前倒しての参戦だったが、次の周の1コーナーで追突されて痛恨のスピンを喫して大きく後退。一方で、この中団グループで頑張ったのが41号車の的場雅仁だった。これまたルーキーの竹田とは抜きつ抜かれつのバトルの末、最後まで生き残ったことで望外の結果が待っていた。
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その後は結局、5番目にチェッカーを受ける荒川までは順位の変動は起きなかった。暫定表彰式には本田、梅原、原嶋の順番で登壇したが、レース後の再車検で原嶋のマシンが最低重量違反となり失格。3位入賞の座は最後まで原嶋を追い詰めていた山口のものとなった。
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以下は4位に荒川、5位に大喜びの齋藤、6位には前述の的場が繰り上がった。
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優勝した本田選手コメント
「先月のSUGOでは予選の赤旗中断の際にミスもあってクラッチをダメにし、決勝ダブルヘッダーを指をくわえて眺めていました。なので今日はとにかく完走が目標だったのに、まさか優勝とは。ロードスターを貸してくれたオーナーの後輩にも“ありがとう”と言いたいです」

レース結果

コース:筑波サーキット

[NDクラブマン]

決勝

  • 開催日:2023/05/05
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:27
  • 完走:24
  • (2.045km x 15laps = 30.675km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 185 本田 真哉 BS Bridgestone 自己研鑽BSロードスター 15 18'17.385
2 95 梅原 祐一 BS Bridgestone ユニステージロードスター 15 18'19.922
3 11 山口 聡 BS Bridgestone ユニバーサルツインロードスター 15 18'20.765
4 23 荒川 豊 BS Bridgestone ホーショーロードスター 15 18'21.641
5 298 齋藤 稜 BS Bridgestone K.A.MSPロードスター 15 18'27.539
6 41 的場 雅仁 BS Bridgestone gssロードスター 15 18'30.840
7 181 横田 大樹 BS Bridgestone クロノスPmGMロードスター 15 18'36.227
8 127 河合 巧視 BS Bridgestone NAO☆MAOロードスター 15 18'37.071
9 65 長谷川 敏一 BS Bridgestone NejiDas ロードスター 15 18'39.553
10 115 川口 眞輝 BS Bridgestone ユニバーサルツインロードスター 15 18'43.086
11 39 仲川 昌宏 BS Bridgestone 光聖商会ロードスター 15 18'47.353
12 135 ZAWADZKI LUKASZ PAWE BS Bridgestone MALUSAKAロードスター 15 18'47.615
13 178 齋木 一也 BS Bridgestone プロアイズNNBSロードスター 15 18'48.128
14 28 竹田 和憲 BS Bridgestone pttモタスポ部ロードスター 15 18'49.052
15 27 ISHIKAWA BS Bridgestone パニパニロードスター 15 18'56.413
16 12 古澤 巌 BS Bridgestone チーム テラモス ロードスター 15 18'58.470
17 202 伊藤 竜二 BS Bridgestone F-factoryロードスター 15 19'00.496
18 17 秋山 文弘 BS Bridgestone himhimrctロードスター 15 19'00.496
19 172 石田 淳 BS Bridgestone iCraft黒NDロードスター 15 19'03.694
20 18 平井 将貴 BS Bridgestone イナガキひらい歯科ロードスター 15 19'11.792
21 101 新井 和樹 BS Bridgestone マツダ ロードスター 15 19'26.112
22 46 北田 辰男 BS Bridgestone CTMサプライ・ロードスター 14 18'47.027
23 118 安田 大夢 BS Bridgestone ダイバパワーロードスター 14 18'58.128
24 74 黒木 寿成 BS Bridgestone Toshi73ロードスター 14 19'36.184
- 113 高居 慎司 BS Bridgestone TRES ロードスター 0 DNF