初代ND日本一王者、梅田 剛が圧巻のパフォーマンス

  • 開催場所:スポーツランド菅生
  • 開催日:2022年04月10日(日) 〜 2022年04月10日(日)
ロードスター・パーティレースⅢ 北日本 NDシリーズ & ジャパンツアーシリーズ Rd.1

4月10日、ロードスター・パーティレースⅢの北日本シリーズが宮城県のスポーツランドSUGOで開幕。今回は北日本とともに、今年から始まったジャパンツアーシリーズ第1戦とのダブルタイトルマッチとして行われた。出走した25台の頂点に立ったのは116号車の梅田 剛。2016年の初代NDチャンピオンが鮮やかなポールtoウインで復帰戦を飾った。

●予選
朝のブリーフィングでは、NDロードスターのチーフデザイナーから後に開発主査も務めた中山 雅デザイン本部長がマツダを代表して挨拶。「パーティレース20周年、おめでとうございます。このレースのことはもちろん開発段階から考えていました。実はロールバーを付けてもソフトトップを閉められるようにすることは、じつはとても大変だったのです」というエピソードを披露した。
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なお今回がデビュー戦となったのは、1号車の菊池峻斗(ツーショット写真右)と57号車の吉田保裕(同左)だ。
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この日のSUGOは前日の合同テストからの好天が続き、残雪を頂く蔵王連峰もくっきりと見えていた。公式予選は8時50分からの20分間。気温15℃・路面16.3℃・湿度60%というコンディションで始まった。出走したのはNDシリーズ25台と同クラブマンの6台の合計31台。

まずは前日の合同テストで5番手タイムを記録していた32号車の横田 剛が1分47秒007でラップモニターの最上段に躍り出る。ただ開始5分の段階では、88号車の本多永一の1分47秒299を除いて、誰も48秒を切れない状態が続いた。また本多はアタック2周目にSPアウトでコースアウト。左リアセクションに損傷を受けるも、ピットで応急修理。幸い大事には至らず、決勝にも駒を進めることができた。

ここからタイムが動き出し、34号車の菊池 仁が1分47秒395、16号車の上田純司が1分47秒577と、実力者たちがタイムを47秒台に入れてきた。そして9分が経過した頃、116号車の梅田 剛がアタック2周目に記録したタイムが1分45秒924。なんと2番手以下に1秒以上という大差でのポールポジション獲得となった。

結局、2番手は最初に自己ベストを刻んだ横田。それに続くと思われた上田が前述の走行時に走路外走行を犯してしまったため、7番グリッドにポジションをダウン。2列目の3番グリッドを獲得したのは、予選も15分が経過したあたりに1分47秒271まで削ってきた35号車の箕輪卓也。さらに本多が4番手で続いた。3列目は地元の東北勢ふたりで、岩手県在住の菊池と、福島県在住の31号車・和光博紀だ。

●決勝
決勝レースは予定よりわずかに遅れて、12時28分にスタートが切られた。従来より1周多い9ラップでの戦いだ。コンディションは気温21℃・路面45℃・湿度45%。ジャパンツアーシリーズの第1戦ということで規定により、SUGOのパーティレースでは初めてのローリングスタートとなった。
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ポールポジションの梅田は先頭をキープしたまま1コーナーをクリアしていくが、これに続いたのは後に反則スタートと認定された3番グリッドの箕輪。2番グリッドの横田はひとつポジションを落とす。その後方では、4番グリッドだった本多が2速から5速に入れてしまう痛恨のシフトミス。すぐ後ろのグリッドだった菊池に抜かれてしまい、7番グリッドだった上田にも背後に迫られた。

この菊池を先頭にした3台が、ダンゴ状態の接近戦を演じた。序盤は菊池の背後を本多がロックオン。中盤以降は少し抜け出した菊池の後方で、上田が本多に対して何度もサイドbyサイドまで持ち込むが、逆転までには至らない。

そこから少し離れて、6番グリッドだった和光の背後には、9番グリッドだった71号車の登坂 紀が最後までテールtoノーズ状態で迫った。中盤まではさらに数台が数珠つなぎ状態だったが、6周目の3コーナー進入で63号車の吉田恭将が80号車のオカハラタツヤに接触してしまい、その前にいた2台以外は大きく離れることになった。登坂のプレッシャーは厳しかったが、和光にとってSUGOは知り尽くしたホームコース。最後までスキを見せずに順位を守り切った。

オープニングラップにこそ動きがあったが、それ以降は今回の決勝では入賞圏内の上位陣の順位に変動はなし。梅田は徐々にリードを拡大し、最後は11秒という大きなアドバンテージを築いて先頭でチェッカーフラッグを受けた。2番手でコントロールラインを通過した箕輪は、反則スタートのため15秒加算のペナルティで8位まで降格。

その箕輪のスタートを現認していた横田が2位に入賞。決勝の途中からは無理にプッシュしない冷静さも持ち合わせていた。また3位となった菊池は本多の序盤の反撃を耐え切ったことで、表彰台の一角に滑り込むことに成功。
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以下、4位の本多、5位の上田、6位の和光までが規定により入賞となった。

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●優勝した梅田選手コメント
「このクルマでは初めてのレースでした。まだ9周という距離をレーシングスピードで走っていなかったので、今回のデータを次戦の筑波以降に活かしたいと思います。タイヤを含めて、意外といけるなぁというのが正直な感想ですね」

ロードスター・パーティレースⅢ北日本シリーズの第2戦は、5月15日(日曜日)に開催予定。また今年から始まった「ジャパンツアーシリーズ」の第2戦は5月5日のこどもの日(木曜日)に、筑波サーキットの東日本シリーズ第1戦とダブルタイトルマッチで行われる。



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BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
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レース結果

コース:スポーツランド菅生

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2022/04/10
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:25
  • 完走:25
  • (3.586km x 9laps = 32.274km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 116 梅田 剛 BS Bridgestone 東京美容クリニックロードスター 9 16'17.587
2 32 横田 剛 BS Bridgestone KYCロードスター 9 16'29.161
3 34 菊池 仁 BS Bridgestone MVサポート煉獄ロードスター 9 16'29.767
4 88 本多 永一 BS Bridgestone LEG Eds ロードスター 9 16'30.650
5 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 9 16'30.834
6 31 和光 博紀 BS Bridgestone KENMoty'sロードスター 9 16'37.064
7 71 登坂 紀 BS Bridgestone Moty'sJF☆ロードスター 9 16'37.642
8 35 箕輪 卓也 BS Bridgestone ミノワファクトリーロードスター 9 16'37.656
9 1 菊池 峻斗 BS Bridgestone IDSレイルガルフロードスター 9 16'40.741
10 91 沢崎 祐一 BS Bridgestone DELTAロードスター 9 16'42.866
11 122 石川 純二 BS Bridgestone PLUM諏訪姫GIロードスター 9 16'50.855
12 47 岩崎 魁 BS Bridgestone ケイズDRロードスター 9 16'52.245
13 27 田中 祐也 BS Bridgestone TCC DR ロードスター 9 16'52.590
14 103 松尾 康博 BS Bridgestone 蜜林雲ロードスター 9 16'52.622
15 69 相澤 康介 BS Bridgestone KAMSP TCRロードスター 9 16'54.050
16 112 本山 賢一郎 BS Bridgestone 九州美包ロードスター メッカ 9 16'58.723
17 171 野村 充 BS Bridgestone LAILE RSMロードスター 9 16'59.323
18 57 吉田 保裕 BS Bridgestone よしだロードスター 9 16'59.430
19 33 冨田 成俊 BS Bridgestone EMSC冨田商事ロードスター 9 16'59.788
20 76 廣木 健司 BS Bridgestone 酒レーシングロードスター飛露喜 9 16'59.949
21 6 SATOSHI BS Bridgestone ユニバーサルツインロードスター 9 17'06.416
22 19 ガク BS Bridgestone MA人倶楽部ロードスター 9 17'06.760
23 10 各務 猛 BS Bridgestone エルム ロードスター 9 17'28.485
24 80 オカハラ タツヤ BS Bridgestone オカタツ☆ロードスター 6 11'42.207
25 63 吉田 恭将 BS Bridgestone HTRロードスター 6 16'47.632