石谷豪志が今季3勝目の逃走劇で、逆転の可能性を残す!

  • 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2024年11月09日(土) 〜 2024年11月09日(土)
2024年ロードスター・パーティレースⅢ ジャパンツアーRd.7 NDシリーズ

岡山国際サーキットで11月9日の土曜日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズ第7戦が西日本シリーズ最終戦とのダブルタイトルで行われた。
ポールポジションから逃げ切ったのは117号車の石谷豪志で、今シーズン3勝目という韋駄天ぶりを発揮。
この日も3位に入った35号車・加藤達彦の優位は揺るがないが、チャンピオン決定は最終戦までもつれる展開になった。
なお西日本シリーズの王者には、この日4位に入賞した56号車の小林太一が輝いた。

この週末の岡山は「MAZDA FAN FESTA 2024 IN OKAYAMA」というファン感謝イベントが開催されていたため、多くの来場者で賑わった。
エントリーはNDシリーズに30台、NDクラブマンに8台で合計38台。
朝一番のブリーフィングではマツダのブランド体験推進本部ブランド体験ビジネス企画部モータースポーツ体験グループの後藤憲吾主幹が登壇。
「今日はファンフェスタということで、多くのお客様が来場されています。ぜひ皆さんがモータースポーツの魅力を発信してください」と挨拶された。
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●予選
本日は「晴れの国、岡山」のキャッチフレーズにふさわしい青空が広がるサーキットだったが、かなりの冷え込みで、少し厚手の上着が欠かせない。
直前に計測した気温は6℃・湿度84%・路面温度12.1℃で、8時55分から20分間の公式予選が始まった。
ジャパンツアーシリーズの上位ランカーの多くがピットで待機している中、序盤にラップモニターの上段を占めたのは西日本シリーズの実力者たちだった。
110号車の末金孝夫の1分57秒461を筆頭に、99号車の藤井善豪、88号車の本多永一、37号車の菅田政宏が1分57秒台で続いた。
開始6分が経過したあたりから、先ほどの上位ランカーたちも続々とコースイン。
そこで1分57秒111を記録したのが、今季のジャパンツアーで2勝してランキングも5位にいる117号車の石谷豪志。
さらに1分56秒409というスーパーラップを叩き出してピットに戻った。
続いて57秒の壁を破ったのが、ランキング6位の186号車・勝木崇文でタイムは1分56秒897。
ポイントリーダーの35号車・加藤達彦は最後までアタックを続けて、7周目に1分56秒993まで削り込んだ。
予選4番手からは1分57秒台となり、西日本シリーズ第2戦で優勝した56号車の小林太一が1分57秒217、
同じく第3戦のウイナーで西日本6度の王座を誇るマイスターの本多が1分57秒227、最後の最後に288号車の山根 涼が1分57秒246を記録して6番手に滑り込んだ。
さらにジャパンツアーでランキング2位の54号車・三宅陽大が7位で、西日本の開幕戦を制した82号車の有岡綾平が8位という状況を見ても、まさに上位陣は実力もタイムも紙一重。
予選20位までが1分57秒台という接近戦となっていた。

●決勝
決勝はほぼオンタイム進行で、11時10分にスタートが切られた。
朝は肌寒かったサーキットだが、陽が高くなるにつれて暖かくなり、直前に計測したコンディションは気温13℃・湿度60%・路面温度25.2℃となっていた。
パーティレースではジャパンツアーだけのローリング方式だが、さすがにシーズンも後半戦となった上位の実力者たちは順当にスタートを決めた。
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ポールの石谷を先頭に勝木、加藤、小林の上位4台が少し5位以下を引き離してオープニングラップを戻ってきた。
その5位には7番グリッドだった三宅がジャンプアップ。
本多は6位にひとつポジションを落としてしまい、有岡は7位に浮上。山根は2ポジションダウンの8位で1周目を通過した。
トップグループの4台の間隔は4周目まではそれぞれ1秒以内というダンゴ状態。
とくに勝木は前半勝負の気配が濃厚で、一度ヘアピンで石谷のイン側に並びかけたが、ここは石谷が予測していてクロスラインで防戦に成功した。
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5周目に4位を走る小林がわずかに遅れだすと、6周目にはギャップがすべて1秒以上という少し離れた展開に。
さらに勝木の背後に加藤が迫ったために、トップの石谷にプレッシャーがかからなくなり、2位との差も徐々に広がる傾向になった。
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一方で5番手以降の集団では、さらに順位の変動が起こった。まずは山根が2周目に有岡を抜き返した。
また、小林より前でゴールしないと西日本シリーズのチャンピオン争いで逆転されてしまう本多も、ようやく5周目に三宅にお返し。
これで小林に続く5位のポジションに戻って、徐々にだがその差を詰めていく。
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ただ、本多の後方には山根がテールtoノーズ状態で張り付いているため、百戦錬磨のマイスターにとっても厳しい戦いになった。
と、ここでクラブマンクラスの1台がリボルバーコーナーでコースアウトして動けなくなってしまい、先頭グループが10周目に入った段階でセーフティカーが導入された。
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オフィシャルの皆さんの迅速な救出作業のおかげで、セーフティカーは11周目の途中でルーフのランプを消灯。
つまり12周目のファイナルラップだけの超スプリント決戦が残されたが、さすがに各クラスの上位グループでは順位変動は起こらずに、そのままの順位でチェッカーフラッグを受けることになった。
整理すると、シリーズクラスは石谷が開幕戦SUGOと第4戦の十勝に続くシーズン3勝目。
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勝木は第5戦の鈴鹿と同じく2位表彰台を獲得し、加藤が3位。以下は4位に小林が粘り切り、本多は一歩届かずの5位。
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さらに山根のマシンが最低重量違反で失格となったために、三宅が繰り上がっての6位入賞となった。
この結果、ジャパンツアーシリーズのポイントリーダーは加藤で変わらないが、逆転の可能性が残った。
具体的には石谷は優勝がマストで、その場合でも加藤が3位以内に入れば夢は叶わない。
また西日本シリーズは小林が本多を逆転して、初めてのチャンピオンに決定した。
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優勝した石谷選手コメント
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「正直シリーズのことはあまり考えずに、今日に集中していました。たぶんジャパンツアーでは初めてポールから優勝できたので、少し成長した戦いを見せられたかなと思います」

4位となって西日本シリーズを逆転で制覇した小林選手コメント
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「予選で0.01秒だけ本多さんに勝てたのが、チャンピオンになれた勝因ですね。オーバードライブの武地さんはじめ、サポートしてくれた皆さんのおかげです」
タイヤについて
「面白いですよね。レース中に厳しくなるのは全員同じなので、そこをミスなく走りきるのが勝負を決めるところが、ハイグリップタイヤとの違いだと思います」

これで今年のパーティレースは12月8日の日曜日、大分県のオートポリスで行われるジャパンツアーシリーズの最終かつ第8戦を残すのみとなった。
マツダカップを手にする栄光のチャンピオンもここで決定する。



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MAZDA MOTOR SPORTS
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MAZDA ROADSTER NR-A
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BRIDGESTONE POTENZA Adrenalin RE004
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レース結果

コース:岡山国際サーキット

[NDシリーズ]

決勝

  • 開催日:2024/11/09
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:30
  • 完走:29
  • (3.703km x 12laps = 44.436km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 117 石谷 豪志 BS Bridgestone ダイバパワーラブカロードスター 12 25'48.178
2 186 勝木 崇文 BS Bridgestone RSイシイFEEDロードスター 12 25'48.946
3 35 加藤 達彦 BS Bridgestone CABANA RTロードスター 12 25'50.129
4 56 小林 太一 BS Bridgestone youサービスロードスター 12 25'51.926
5 88 本多 永一 BS Bridgestone LEG Eds ロードスター 12 25'52.903
6 54 三宅 陽大 BS Bridgestone TC CORSE ロードスター 12 25'53.713
7 82 有岡 綾平 BS Bridgestone 村上M NUTECロードスター 12 25'54.449
8 63 吉田 恭将 BS Bridgestone YOSHIZOMmロードスター 12 25'56.405
9 110 末金 孝夫 BS Bridgestone K-MAX電材一番ロードスター 12 25'58.963
10 67 鎌田 昌弘 BS Bridgestone Team634ロードスター 12 26'00.858
11 24 菊川 和真 BS Bridgestone NDロードスター 12 26'02.234
12 16 上田 純司 BS Bridgestone 上伸物流 ロードスター 12 26'02.364
13 33 惠木 勇哉 BS Bridgestone プロフィエラビスタロードスター 12 26'03.594
14 146 岸 智裕 BS Bridgestone KRTKロードスター 12 26'06.605
15 37 菅田 政宏 BS Bridgestone SimGoyaROADSYER 12 26'07.318
16 119 宮川 優一 BS Bridgestone マツダ☆3VD開ロードスター 12 26'07.864
17 124 松田 友明 BS Bridgestone Matsuba ロードスター 12 26'08.303
18 272 吉田 郷史 BS Bridgestone VERSUSロードスター 12 26'10.423
19 105 南澤 拓実 BS Bridgestone SPK・TCRロードスター 12 26'10.960
20 194 友綱 敦之 BS Bridgestone 瀬戸製作所GYロードスター 12 26'12.963
21 89 鈴木 大智 BS Bridgestone OKわーくすM・Yロードスター 12 26'13.166
22 99 藤井 義豪 BS Bridgestone ZENSHINロードスター 12 26'13.197
23 60 黒田 行治 BS Bridgestone kuro稲R_GYロードスター 12 26'13.406
24 4 TOSHIYASU BS Bridgestone WATANABEロードスター 12 26'13.607
25 239 今村 俊之 BS Bridgestone グローバルSECCロードスター 12 26'20.610